沈まぬ太陽(2) の商品レビュー
この巻に載っていた墜落事故、 ふと検索してみたら 本当にあった事故だったんですね。 何はともあれ恩地さん、お疲れ様です。
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シリーズ2冊目。テヘランとナイロビが主な舞台ですね。会社側は相変わらずのヒドイ仕打ちばっかしで、そのへんは(1)から引き続きですが、この巻では過酷な赴任先での心暖まるエピソードがいくつもあったりして、ナカナカ良いです。あと、脇役(?)の人々の目線での文章も多く、そのへんも、この作...
シリーズ2冊目。テヘランとナイロビが主な舞台ですね。会社側は相変わらずのヒドイ仕打ちばっかしで、そのへんは(1)から引き続きですが、この巻では過酷な赴任先での心暖まるエピソードがいくつもあったりして、ナカナカ良いです。あと、脇役(?)の人々の目線での文章も多く、そのへんも、この作品に幅を与えているようです。おし、次は(3)だ。先は長い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
荒むさぁ………。 そりゃ荒むよね、恩地さん。 希望したわけでもないのに僻地勤務を10年間。 最後には家族とも離れ離れで、隣家も見えないだだっ広い家に一人ぼっち。 丸一日、日本語をしゃべらない日もある……。 そんな生活によく耐えたなぁ。 私だったらすぐ泣き入って、八馬とかに「組合とは縁切るから日本に戻して」なんて言っちゃうな。 恩地さんには実在したモデルがいるとか。 その強い精神力はどこからくるのか。 見習いたいものです。 でもなんとか恩地さんも、日本に帰ってくることが出来そうだとわかったときは、ホントに「よかったねぇ」という感じでした。
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どうして中近東、アフリカをまわることになったのか、 明らかになるたびに恩地の強さに感動。 私の置かれている状況なんて、どうってことないって思いました。
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アフリカまで転々と左遷されていく恩地の悲哀、 読んでいて苦しいけれど、現地の人との交流で救われてたり。 そしてついに国民航空の事故が起こり始める。。 ページ繰るのが早くなってきた。
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会社というものがここまで個人を追い詰めることができるものかと… 会社の上層部に迎合して地位を掴み取った仰天と 仲間の思い、忠義を背負い過酷な試練に耐える恩地 忠に報いて自己や家族を犠牲にする御地の姿は忠臣蔵に通じるものがある これが日本人の理想とすべき姿?サムライ?なんだろ...
会社というものがここまで個人を追い詰めることができるものかと… 会社の上層部に迎合して地位を掴み取った仰天と 仲間の思い、忠義を背負い過酷な試練に耐える恩地 忠に報いて自己や家族を犠牲にする御地の姿は忠臣蔵に通じるものがある これが日本人の理想とすべき姿?サムライ?なんだろうな
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序章でもある辺りなので、そこまで面白くないだろうと思っていたが 面白かった。自分の世代ではそんなに知らない労組のこと、 その労組を企業がどう思っているかということ。よく書かれていた。 本の中では、2冊にまとまってしまうアフリカ編だけど、主人公が そこまでされなければならない理由な...
序章でもある辺りなので、そこまで面白くないだろうと思っていたが 面白かった。自分の世代ではそんなに知らない労組のこと、 その労組を企業がどう思っているかということ。よく書かれていた。 本の中では、2冊にまとまってしまうアフリカ編だけど、主人公が そこまでされなければならない理由など、到底理解出来ないし 一企業たるものがそんな事をしてはいけない。作者の山崎豊子の 書く世界というのは、人間の尊厳も人としての根底も尊ぶ事の 出来ない、これって人か?と思うような人が出てくる。その人達は 人間の姿をしているけれど、異形の生き物になり下がっていて、 それはもう人なのか?と思ってしまう。このアフリカ編も然り。 そんな人間か、異形の生き物なのか?という生き物が 何人も出てくる話なので、主人公の道程は過酷としか 言いようがなく。主人公が報われる日が来るのだろうかと そう思うのだから、このまま全編を読み終える5冊の中で 主人公が報われる日が来てくれないとすっきりしないよ〜。
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恩地のアフリカでの任期が切れるまでを描いた第2部。 寂寥感と責任感のはざまで揺れる男、恩地の決意は固い。 しいていうなれば、時間が早くすぎるので、ふと読んでいると数ページで何年も進んでいることが。 先を焦るのはわかるけど、ゆっくり読みましょう。
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沈み行く太陽を恩地氏が眺めるアフリカ編完結と タイトルの「沈まぬ」太陽は 何か関係しているのだろうか。 主人公だから当然とはいえ、一方的過ぎる感もある 視点に戸惑いながら、ここはまだ70年代。 熱覚めやらず80年代を描く3巻に突入
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恩地元が桧山社長の入院先を見舞うシーンは、面会謝絶も、奥様の登場も、病も、体を傾ける様子も、一筋流れる涙、思わず掴む細い手も・・3年前、お世話になった上司を見舞った私と同僚の一番悲しかったその時と全くと言ってよいほど同じであったから、大粒の涙が止まらない。 恩地元が聞き手になる場...
恩地元が桧山社長の入院先を見舞うシーンは、面会謝絶も、奥様の登場も、病も、体を傾ける様子も、一筋流れる涙、思わず掴む細い手も・・3年前、お世話になった上司を見舞った私と同僚の一番悲しかったその時と全くと言ってよいほど同じであったから、大粒の涙が止まらない。 恩地元が聞き手になる場面も多い。ワイシャツ工場長の松田が、ウガンダ政府の内紛の中、従業員を匿って、兵士を命がけで追い払うシーンも深い感動で泣けた。 主人公と一緒に、期限のないこんな孤独には耐えられないよ!と思った私の通勤時間の読書10日目、5ヶ月間に3回の飛行機事故で世間から追い詰められた会社に、労働組合の後任委員長が主人公が強いられた不当人事を起訴して、急展開する。 技工士の言葉で、インシデントウォッチの重要性が語られているが、文庫版の発刊年は平成13年と書かれている。 もう15年以上前になるが、ANAのパイロットさん達と話す機会があった。離着陸は本当に毎回緊張するが、大空の空路に乗ったとき、パイロットになってよかったと思うと聞き、毎回緊張するんですか?と尋ねると、お客様の命を預かっているからという答えが返ってきた。 悪い気流のときも、できるだけ飛行機が揺れないように高度の上げ下げはちょっとずつにするとか、サービスするんだと嬉しそうに話す様子に、こちらも嬉しくなったのを思い出す。純朴な学生みたいな人柄が多く、友人がスチュワーデスより、ずっと訓練期間が長いのだと教えてくれた。
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