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沈まぬ太陽(2) の商品レビュー

4.2

161件のお客様レビュー

  1. 5つ

    64

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2009/12/25

恩地さんがテヘラン、ナイロビと盥回しにされてから日本に最終的に帰れるまでの話。 イランやアフリカの情景描写が素晴らしく、またその国々の国民性みたいなものもキチンと押さえていてとても勉強になった。アフリカ人から奴隷狩りにあった祖先の話とか、戦前に中近東を横断した人の話とかも凄い。 ...

恩地さんがテヘラン、ナイロビと盥回しにされてから日本に最終的に帰れるまでの話。 イランやアフリカの情景描写が素晴らしく、またその国々の国民性みたいなものもキチンと押さえていてとても勉強になった。アフリカ人から奴隷狩りにあった祖先の話とか、戦前に中近東を横断した人の話とかも凄い。 島津さんがかっけぇ。古武士。 事故をきっかけに帰ることになった恩地さん。10年もよく耐えた。強い絆に結ばれた家族に涙しそうになる。

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2009/12/24

仕事、家族、自らの生き方…すべてに追い詰められた時の恩地の行動はすべての人において起こりえることで、そのリアルさがとても恐ろしかったです。 やっと日本に帰ってきた彼の今後が楽しみです。

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2009/12/13

重い重い、何んとも重い。 十数年前であれば、感動巨編というところだが、今は何故かその重さに耐えられない。 今は何んと軽い作品が多いことか。 主人公のような生き方は、今の時代、嘘っぽいのかもしれない。 文学もその時代時代を反映しているものだから。今であれば、こういう小説は生まれなか...

重い重い、何んとも重い。 十数年前であれば、感動巨編というところだが、今は何故かその重さに耐えられない。 今は何んと軽い作品が多いことか。 主人公のような生き方は、今の時代、嘘っぽいのかもしれない。 文学もその時代時代を反映しているものだから。今であれば、こういう小説は生まれなかっただろう。 労働組合運動自体があまりなく、労働組合運動のため左遷させられることはありえないし、黙ってそれを受入れ、任地に赴くこともあり得ないのだ。 その時代背景がこうだったのだと自分に言い聞かせながら、読み進むのだが、十数年前の何も考えずストーリーに同化していく程の純粋さはなくなっている自分に気がつく。

Posted byブクログ

2009/12/03

アフリカから遂に帰還。 10年近く僻地勤務って本当に大変だよな~定期的に日本に帰国できるわけでもないみたいだし。 これが会社…はたまた上からの策略だと思うとゾッとします。 やっぱり裁判…と言うか民意と言うのは大きいなぁと思いました。

Posted byブクログ

2009/12/01

3部5巻からなるこの大作。 2巻は引き続きはパキスタン、インド、ケニアとたらい回しされるアフリカ篇。 某ナショナル・フラッグ・キャリアの「国民航空」の腐敗を 「事実に基き、小説的に再構築」したこの作品。 なんだかんだ言ったって、最近結構飛行機にも乗るし、 裏側を垣間見ると、ち...

3部5巻からなるこの大作。 2巻は引き続きはパキスタン、インド、ケニアとたらい回しされるアフリカ篇。 某ナショナル・フラッグ・キャリアの「国民航空」の腐敗を 「事実に基き、小説的に再構築」したこの作品。 なんだかんだ言ったって、最近結構飛行機にも乗るし、 裏側を垣間見ると、ちょっと不安になります。 今回はANAで往復しましたが、前回の11月の出張の時はJAL。 JAL乗りながら、3巻の御巣鷹編を読んで号泣していた俺って。 ブックカバーしてあるから、何読んでるか分からないだろうけど、 ちょっとヤバイ人でしたね。 そう言えば、事故も多いし、不祥事多かったから JALが嫌いで、スターアライアンス派だったんだってことも 思い出したりしながらも。 最近は、時間帯がいいと気にせず乗っちゃっている自分も いたりして。そもそも、トラブルは収まっているわけではないんですが。 中国にいると、日系よりも、やっぱり中国系のキャリアの 整備のほうがもっと不安。 最近、中国国際航空と上海航空がスターアライアンスに加盟したり、 中国南方航空がスカイチームに加盟したりと、世界基準に近づいてきた 中国の航空会社。でも、上海ベースの中国東方航空はまだワンワールドに 認められないんだよね・・・。 MUの整備はヤバイっていう話も聞くし・・・。 御巣鷹編で涙したのは、墜落後、遺体を捜す家族の執念だとか、 その想いに対して。 俺がこんな場面に遭遇したらどうするんだろうとか思いながら。 子供の頃、将来の夢は?って聞かれて、大人になって 何をするっていうことを飛ばして、「実家の畳の上で死にたい」って 言っていた俺。 この本を読んで、その思いをまた新たに胸に抱いた。 http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2007-12-16

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2009/11/24

テヘラン~ナイロビから恩地が日本に帰国するまでを描いたこの巻。 極限まで追い詰められている恩地に心を痛めていただけに、 恩地の日本帰国を決定づけた団交のシーンでは感動してしまいました。 海外での恩地の様子が手に取るように山崎豊子の描写の素晴らしさには本当に感服でした。 この...

テヘラン~ナイロビから恩地が日本に帰国するまでを描いたこの巻。 極限まで追い詰められている恩地に心を痛めていただけに、 恩地の日本帰国を決定づけた団交のシーンでは感動してしまいました。 海外での恩地の様子が手に取るように山崎豊子の描写の素晴らしさには本当に感服でした。 この本を読んでいる時に自分の会社からあのようなことを言われたのは何か運命かもしれません。 頑張ります。

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2009/11/12

(上)では憤るばかりでしたが、(下)では なぜ??という感情が… ここまで一人の人間を追い詰める会社や社会って… フィクションですが、ノンフィクションのような、 こんな思いをしている人って、きっとほんとにいるんだろうな、と。 追い詰める側の人間に憤りを感じながらも ここまで自分の...

(上)では憤るばかりでしたが、(下)では なぜ??という感情が… ここまで一人の人間を追い詰める会社や社会って… フィクションですが、ノンフィクションのような、 こんな思いをしている人って、きっとほんとにいるんだろうな、と。 追い詰める側の人間に憤りを感じながらも ここまで自分の思いを貫き通す生き方もいいものか…と思ったり。 自分も周りの人たちも巻き込んでつらい思いをしながら生きるより ちょっと考え方をかえて楽に生きる方が…と私なんかは思ってしまったり… どう生きるか、ということを考えさせられる一冊でした。

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2009/11/03

この巻に載っていた墜落事故、 ふと検索してみたら 本当にあった事故だったんですね。 何はともあれ恩地さん、お疲れ様です。

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2011/09/25

シリーズ2冊目。テヘランとナイロビが主な舞台ですね。会社側は相変わらずのヒドイ仕打ちばっかしで、そのへんは(1)から引き続きですが、この巻では過酷な赴任先での心暖まるエピソードがいくつもあったりして、ナカナカ良いです。あと、脇役(?)の人々の目線での文章も多く、そのへんも、この作...

シリーズ2冊目。テヘランとナイロビが主な舞台ですね。会社側は相変わらずのヒドイ仕打ちばっかしで、そのへんは(1)から引き続きですが、この巻では過酷な赴任先での心暖まるエピソードがいくつもあったりして、ナカナカ良いです。あと、脇役(?)の人々の目線での文章も多く、そのへんも、この作品に幅を与えているようです。おし、次は(3)だ。先は長い。

Posted byブクログ

2023/09/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

荒むさぁ………。 そりゃ荒むよね、恩地さん。 希望したわけでもないのに僻地勤務を10年間。 最後には家族とも離れ離れで、隣家も見えないだだっ広い家に一人ぼっち。 丸一日、日本語をしゃべらない日もある……。 そんな生活によく耐えたなぁ。 私だったらすぐ泣き入って、八馬とかに「組合とは縁切るから日本に戻して」なんて言っちゃうな。 恩地さんには実在したモデルがいるとか。 その強い精神力はどこからくるのか。 見習いたいものです。 でもなんとか恩地さんも、日本に帰ってくることが出来そうだとわかったときは、ホントに「よかったねぇ」という感じでした。

Posted byブクログ