沈まぬ太陽(1) の商品レビュー
待遇改善の要求と思わぬ偶然が元で陰湿に冷遇 翻弄される恩地氏 現在、組合活動をしている身としては 時代の違いはあるとはいえ、恩地氏からは 御用組合といわれそうなわが身。 複数巻におよぶ大作が多いので敬遠し1巻だけ買っていたが 読みやすいので以降のものもそろえた。 勧めてくれた友人...
待遇改善の要求と思わぬ偶然が元で陰湿に冷遇 翻弄される恩地氏 現在、組合活動をしている身としては 時代の違いはあるとはいえ、恩地氏からは 御用組合といわれそうなわが身。 複数巻におよぶ大作が多いので敬遠し1巻だけ買っていたが 読みやすいので以降のものもそろえた。 勧めてくれた友人に感謝しつつアフリカ編第2部へ
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初・山崎豊子作品。文章は読みやすく、とてもリアリティ溢れる作品で面白いというか、ノンフィクション作品だったのか・・・。実際に起こった事実・証言を小説風に再構成する筆者の能力はすごいと思う。早く続きが読みたくなる。
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間違ったものは違うと言える、正義感と信念をもつ主人公、恩地元。 自分にとって良いか悪いかという判断基準ではなく、正義を基準とするその意思は固く、 周りの人間の弱さは汚さを許せないゆえ、報いとして自分へ跳ね返ってくる。 いかなるときも、信じる組合員の為、全力で戦う姿は素晴らしい...
間違ったものは違うと言える、正義感と信念をもつ主人公、恩地元。 自分にとって良いか悪いかという判断基準ではなく、正義を基準とするその意思は固く、 周りの人間の弱さは汚さを許せないゆえ、報いとして自分へ跳ね返ってくる。 いかなるときも、信じる組合員の為、全力で戦う姿は素晴らしい。 が、譲歩や妥協を辞さないその性格は周りの人間を乱し、嫌な気持ちにさせてしまう。 これを読んで、高校時代の自分のことを思い出した。 正義を振りかざして人の心を斬りつけ、得たものは何だろう。 こればかりは難しい。
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会社組織の不条理に戦う・・・本当に大企業ではこんな社内政治が??と思ってしまう。 社会派小説ですが、アフリカ編にはかなり共感。男の孤独と正義感。 ハッピーエンドで終わってくれと願いながら読みました・・・
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主人公、恩地元は、無理やり労働組合の委員長を任される。航空会社の労働条件の獲得に闘争する恩地元と組合員が、経営側にいる卑劣な権力者に利用され、精神的、環境的な迫害を受ける。恩地はカラチ、テヘランと営業も、生活も厳しい駐在員を会社の規程を反して強いられ、更にオフィスもないナイロビへ...
主人公、恩地元は、無理やり労働組合の委員長を任される。航空会社の労働条件の獲得に闘争する恩地元と組合員が、経営側にいる卑劣な権力者に利用され、精神的、環境的な迫害を受ける。恩地はカラチ、テヘランと営業も、生活も厳しい駐在員を会社の規程を反して強いられ、更にオフィスもないナイロビへ一人飛び込むことを命ぜられる。家族も呼べない孤独な日々。 時代劇のような勧善懲悪の人物設定にも関わらず、読書の時間まで、こういう会社の人事のゴタゴタに巻き込まれたくないよぉ、なのにムカムカするのは、悲しいかな、会社という組織設定がリアルに、経験知を首をもたげさせるからだろう。 この舞台設定から25年は経ている、私の友人、知人の海外駐在の話では、ここまでのことは感じられなかったけれど、綴られている家族の海外生活の苦労、様々な目的で現地の情勢と戦う日本人の覚悟に、改めてその厳しさを知る機会となった。
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山崎作品で、「旅」をキーワードにして、初めて手にとった作品。 とにかくすごい。 旅だけではなく、それ以外の部分で重くのしかかってくる。 自分の中の歴代のトップ10に間違いなく入る作品。 これを読むとJALにはもう乗れない。 日航機事故について知りたい人も、これで裏がよく分かる。...
山崎作品で、「旅」をキーワードにして、初めて手にとった作品。 とにかくすごい。 旅だけではなく、それ以外の部分で重くのしかかってくる。 自分の中の歴代のトップ10に間違いなく入る作品。 これを読むとJALにはもう乗れない。 日航機事故について知りたい人も、これで裏がよく分かる。 社会の汚さを垣間見ることができる。
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久々の一気読み! 昔挫折したときとは比べモノにならにほど面白いです。 いきなり、アフリカのサバンナ、象狩りから始まる。アフリカ篇とあって一体なんの話だ!って思ったけれど、徐々に背景が語られていく。 労働組合の委員長として熱く活動し、アカだとレッテルをはられ、パキスタンの僻地へ左...
久々の一気読み! 昔挫折したときとは比べモノにならにほど面白いです。 いきなり、アフリカのサバンナ、象狩りから始まる。アフリカ篇とあって一体なんの話だ!って思ったけれど、徐々に背景が語られていく。 労働組合の委員長として熱く活動し、アカだとレッテルをはられ、パキスタンの僻地へ左遷。 今後どうなる?! また明日図書館で借りてきますvv 楽しんで読みたい。
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じっくり読むのにいい本。 こんな理不尽な世界が世の中にはきっとゴロゴロ転がっているんだろうな。 意思を貫くということ、自分も負けちゃいけないと思った。
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週刊新潮連載時、週刊新潮がJAL機内から姿を消したというエピソードを持つ『沈まぬ太陽』。報復人事、御巣鷹山、利潤追求…、その人間模様と社会性、壮絶な事故の描写は他の追随を許さない生々しさがあります。『白い巨塔』の財前&里見助教授を彷彿とさせる恩地&行天の対決も怖い…。巻末の取材協...
週刊新潮連載時、週刊新潮がJAL機内から姿を消したというエピソードを持つ『沈まぬ太陽』。報復人事、御巣鷹山、利潤追求…、その人間模様と社会性、壮絶な事故の描写は他の追随を許さない生々しさがあります。『白い巨塔』の財前&里見助教授を彷彿とさせる恩地&行天の対決も怖い…。巻末の取材協力者と主要参考文献の一覧も圧巻です。
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私からもお薦め。随分前に借りて読んだのですが、最近機会があって、再び全巻手元にあります。読むのにちょっと力のいる作品ですが、活字や本を読みなれている人なら、サクサクと続きが気になってしまうくらい一気に読めてしまうものです。あの事件を知らない人も、知識として知っている人も、皆読んで...
私からもお薦め。随分前に借りて読んだのですが、最近機会があって、再び全巻手元にあります。読むのにちょっと力のいる作品ですが、活字や本を読みなれている人なら、サクサクと続きが気になってしまうくらい一気に読めてしまうものです。あの事件を知らない人も、知識として知っている人も、皆読んで欲しいなぁ・・・と思います。>たもつ
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