プリズンホテル(4) の商品レビュー
う〜〜〜ん。完全に人情話になりました。 ニヒルと言うか、異常性格者だった孝之介までむちゃくちゃストレートに、それこそしらけるほどの愛を見せます。でもまだ背景のおちゃらけが、それを救っています。 しかし、それにしても面白い作品でした。 プリズンホテルもこれで打ち上げ。一巻から...
う〜〜〜ん。完全に人情話になりました。 ニヒルと言うか、異常性格者だった孝之介までむちゃくちゃストレートに、それこそしらけるほどの愛を見せます。でもまだ背景のおちゃらけが、それを救っています。 しかし、それにしても面白い作品でした。 プリズンホテルもこれで打ち上げ。一巻から四巻まで、一気に楽しませてもらいました。 徹底した人物・背景のカリカチュアで、爆笑を誘う作品です。しかし、それだけで収まらない何かもあったような気がします。それが文学性であるとは言えないのですが。
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大団円。 作家は賞をとる。紆余曲折するけど、最後には立派なたたずまいで美しい妻とかわいい娘を伴い登場。 富江失踪する、から始まるんだけど、富江結局どうなったのか、急いで読みすぎたのか不明。 ホントにおいしい料理を食べたら、笑っちゃうもんなんだよ。何故だかおかしくなっちゃって、くすくすくす。笑いをこらえたり。が心に残る。笑っちゃう料理。食べてみたい作ってみたい。 浅田次郎は、きんぴかも好きだわ。
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数々の笑いと感動をくれたプリズンホテルが終わってしまった(T-T)今回もドタバタで楽しめたけれど「富江は何処に…?」と心配が心の隅に( ´△`)そして最後は大団円!(^^)だけど、やっぱり「富江~(ToT)」と思ってしまった(..)いつからこんなに富江のファンになっていたんだろう...
数々の笑いと感動をくれたプリズンホテルが終わってしまった(T-T)今回もドタバタで楽しめたけれど「富江は何処に…?」と心配が心の隅に( ´△`)そして最後は大団円!(^^)だけど、やっぱり「富江~(ToT)」と思ってしまった(..)いつからこんなに富江のファンになっていたんだろう?(--;)
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「プリズンホテル」シリーズ最終巻。まあ、大団円と言って良いのだろう。基本的に爆笑もののこのシリーズだが、個人的には木戸孝之介による暴力的な描写だけが玉に傷で、不快感を感じていた。最終巻に至って、彼もようやく第一次反抗期(ヤダヤダ期)を抜け出すわけだが、逆にその幼稚さが際立って、や...
「プリズンホテル」シリーズ最終巻。まあ、大団円と言って良いのだろう。基本的に爆笑もののこのシリーズだが、個人的には木戸孝之介による暴力的な描写だけが玉に傷で、不快感を感じていた。最終巻に至って、彼もようやく第一次反抗期(ヤダヤダ期)を抜け出すわけだが、逆にその幼稚さが際立って、やはり不快感を覚えた。 「冬」では、登場人物を爆発させ過ぎてかえって面白味を損なっていたが、「春」では、登場人物はそれなりに多いながらもきちんと濃淡があるため、物語としてのまとまりは遥かに良い。個人的には「秋」「春」「夏」「冬」の順に面白かった。
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ヤクザが経営するプリズンホテルの春。 問題をいつも引き連れてくる、 プリズンホテルのオーナーの甥、木戸孝之介が宿泊に。 今度の目的は、 失踪した孝之介の義母富江の行方をさがすこと。 それというのも、孝之介が 文壇最高の権威「日本文芸大賞」の候補になったからだ。 これでもう思い残...
ヤクザが経営するプリズンホテルの春。 問題をいつも引き連れてくる、 プリズンホテルのオーナーの甥、木戸孝之介が宿泊に。 今度の目的は、 失踪した孝之介の義母富江の行方をさがすこと。 それというのも、孝之介が 文壇最高の権威「日本文芸大賞」の候補になったからだ。 これでもう思い残すことはないと、 自ら姿を消した富江を思うたびに、孝之介は心配でたまらない。 富江が義母になってからずっと馬鹿にしていたが その反面とても頼りにして甘えていた自分に気が付いたのだった。 富江の行方を捜しているのに、 プリズンホテルにはまたしても、 懲役五十二年の老博徒や演劇母娘など 訳あり、いわくつきの珍客がやってくるのだが、 娑婆(世間)ではありえない、従業員たちの接客の仕方で 珍客たちの心の傷も癒えていく。 そして迎えた「日本文芸大賞」受賞のとき。 プリズンホテルのロビーで 大勢の従業員たちに囲まれてカメラの前にたつ孝之介。 ふいに鳴った孝之介の携帯電話からは 懐かしい富江の声が・・・。 晴れやかな授賞式に 初めて通じ合った義母との親子愛。 純情で涙もろいプリズンホテルの従業員たちの思いやり。 ヤクザな世界の話なのに、 なぜこんなにも温かな人々が群がっているのだろう。 現代では通用しないような 親子愛や子弟愛がみなぎっている。 まさしく昭和の時代のエンターテインメント。 楽しく読めたシリーズだった。
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ところどころいい話があるシリーズでした。 主人公の性格がなぜそうなっているのかを、ずっと物語の根底においているが、ない方がよかったかも。 純粋にプリズンホテルの従業員、客の短編を集めていった方がおもしろかったかも。
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シリーズの締めに相応しくまとまった内容になっていました。 ただ孝之助の破天荒っぷりが余り見られずちょっとガッカリ。 プリズンホテル、思いのほか楽しんで読んでいたので終わってしまうのが淋しく チビチビと読み進めていました。 やっぱり浅田次郎好きだなぁ。
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皆それぞれに辛い別れがあり、そこからまた新しく始まる人生。 「終わりと始まりの春」にふさわしい作品でした。 シリーズの中では春が一番好きです。
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なぜか冬を読んでからずいぶん空いてしまったものの、ついに完結。基本的には良い人ばっかりなのよねー、という事で少々穿って読みたくなる時もあるものの、まぁそこはええ話やなー、と素直に読んでおけば良いのかなぁ、と。
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シリーズ最終章 傍若無人に振る舞ってはいても、相手を思いやる心を持ち、ようやく過去を精算して晴々しい世界観をもって、プリズンホテルというやくざが運営するホテルを舞台に繰り広げられたドラマもようやく終了。 浅田次郎氏の作品としては過去に読んだものと若干カラーが異なったような気がしま...
シリーズ最終章 傍若無人に振る舞ってはいても、相手を思いやる心を持ち、ようやく過去を精算して晴々しい世界観をもって、プリズンホテルというやくざが運営するホテルを舞台に繰り広げられたドラマもようやく終了。 浅田次郎氏の作品としては過去に読んだものと若干カラーが異なったような気がしましたが、こんな作品も書かれるのだと奥の深さを感じました。
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