1,800円以上の注文で送料無料

万葉集 の商品レビュー

4

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/04/02

新元号「令和」の出典は万葉集からとのことだが、はて万葉集というものの存在は知っているがついぞ読んだことがないと気づく。 せっかく興味を持ったものの万葉集に関する書籍は山のように出版されておりどうしたものかと悩んでいたところ、「ビギナーズ」の文字が躍る一冊を発見し手に取った次第で...

新元号「令和」の出典は万葉集からとのことだが、はて万葉集というものの存在は知っているがついぞ読んだことがないと気づく。 せっかく興味を持ったものの万葉集に関する書籍は山のように出版されておりどうしたものかと悩んでいたところ、「ビギナーズ」の文字が躍る一冊を発見し手に取った次第である。 丁寧な解説のおかげで歌意をおおむね掴むことができ、大変ありがたい。 そして歌そのもののダイナミズム。 和歌というものに触れず生きてきたが美しい響きに込められた在りし日の人々の思いは現代に生きる我々に通じるところが少なからずあり、1000年以上受け継がれる伝統の霊力のようなものを感じた。

Posted byブクログ

2019/01/28

1300年前には歌しかなかったからなのか、心の有り様を言葉で表現することにおいては現代人よりも遥かに上手(うわて)です。いや、というよりも、気持ちを言葉にすることって、現代人にとっては遠ざかってしまったことのような気もします。 風の様、土のにおい、草木花々の彩り香り、天気や月、...

1300年前には歌しかなかったからなのか、心の有り様を言葉で表現することにおいては現代人よりも遥かに上手(うわて)です。いや、というよりも、気持ちを言葉にすることって、現代人にとっては遠ざかってしまったことのような気もします。 風の様、土のにおい、草木花々の彩り香り、天気や月、星雲の形、誰かを想う気持ちーー。ありとあらゆるものを歌材にしようとする態度は、一瞬一瞬を楽しもうとする姿にも感じます。これほど豊かな表現で万物を歌い上げられる万葉人が我々を見たら、きっと嘆くんだろうなあ。 古典に触れ、その感情を現代で追体験することで、これまでよりずっと素直で豊かな生活が送れるものと思います。

Posted byブクログ

2018/11/24

正岡子規が好きなので、万葉集はいつかちゃんと読みたいと思ってるけど、全部読むと、他の読書が止まり過ぎる予感があるので、これでひとまず誤魔化す。 中平卓馬は万葉なんだな、とか。誤解を恐れずにいえば、日本の詩の歴史における縄文土器。ドカッとした塊の迫力よ。

Posted byブクログ

2017/04/21

最近私の中で日本文化や日本人の心とは何だろうということが気になっていて、その流れで万葉集にも触れてみるかと一番易しそうなのを購入。解説には初歩的だけど一般の人は知らないことがきちんと書いてあって、初心者には嬉しい。適切な挿絵やコラムからも読者への配慮を感じた。 一読してみた全体...

最近私の中で日本文化や日本人の心とは何だろうということが気になっていて、その流れで万葉集にも触れてみるかと一番易しそうなのを購入。解説には初歩的だけど一般の人は知らないことがきちんと書いてあって、初心者には嬉しい。適切な挿絵やコラムからも読者への配慮を感じた。 一読してみた全体の印象としては「素朴さ」をすごく感じた。どの歌でも湧き上がった感情が素直に表現されている感じ。なかにはこれ単に事実を述べてるだけじゃないかと思うのもあったが、それも含めて飾り気のなさには好印象を受けた。そのほかよかったと思うのは、貴族を中心に千年以上前の暮らしぶりがうかがい知れたこと。平民の歌も収録されていて、比べると情緒の面では身分で差はなかったんだなあと思った。今でも広く語られている浦島太郎伝説などの説話も万葉集にすでに載っていて、昔話の歴史の長さに驚いた。

Posted byブクログ

2017/03/03

大海人皇子など歴史的な有名人や、歴史的出来事に関わる和歌は、当時の人の感情を伺い知ることができて面白い。 また、恋心、子への愛情、風景をうたった和歌など、現代でも共感できる歌がたくさんあって楽しい。 解説もわかりやすくてよい。

Posted byブクログ

2015/01/12

せっかく日本人に産まれたのだから、日本人ならではの言霊に出会いたかった。短歌が歌われた場所や歌枕の場所を探して行くと楽しい。

Posted byブクログ

2014/10/15

1番読みたかった詩はなかったけど、それでも昔の言葉遣いって素敵です。 言葉に力が宿ってるって、きっとこういうことを言うんですね。 ただただ素敵でした。

Posted byブクログ

2015/04/17

(2014.02.10読了)(2014.02.07借入) 【日本の古典】 『万葉集』の概要は、解説から拝借すると、以下のようです。 『万葉集』は現存最古の歌集である。二十巻。歌数は約四千五百四十首。ほとんどが短歌で、長歌二百六十余首、旋頭歌六十首、仏足石歌、漢詩を含む。 雄略天皇...

(2014.02.10読了)(2014.02.07借入) 【日本の古典】 『万葉集』の概要は、解説から拝借すると、以下のようです。 『万葉集』は現存最古の歌集である。二十巻。歌数は約四千五百四十首。ほとんどが短歌で、長歌二百六十余首、旋頭歌六十首、仏足石歌、漢詩を含む。 雄略天皇や磐姫皇后の伝承歌を除くと、舒明天皇の時代(六二九~六四一)から天平宝字三年(七五九)まで、約百三十年間の歌が収められている。作者の階層も天皇から庶民までと幅広い。(228頁) この本で紹介されている歌のおもな作者は、大伴旅人、大伴家持、柿本人麻呂、大伴坂上郎女、高橋虫麻呂、中臣宅守、高市黒人、山上憶良、山部赤人、といったところです。聞いたことのある名前もあるし、知らない人もいます。 詠われている内容も様々です。紹介されている歌は、4500首のうちの200首ほどですので、ほんの入門の入門といったところでしょう。 【目次】 はじめに 歌、現代語訳、解説 解説 付録 ●柿本人麻呂(37頁) 『万葉集』を代表する歌人。生没年未詳。天武・持統・文武天皇に仕える。 『万葉集』には人麻呂作の長歌約二十首、短歌六十首余りが載る。また、「人麻呂歌集」の歌が三百六十首あまりあるが、すべてが人麻呂の自作ではない。 ●椿(47頁) 「椿」という漢字は国字で、春の木と書く。このことからもわかるように、椿は春に先駆けて花をつけ、春の到来を告げる聖なる木とされる。 ●坂上郎女(142頁) 坂上郎女の歌は『万葉集』に長短歌併せて八十首余りが採られ、これは家持に次いで集中二位。もちろん女性としては最多。 ●大伴家持(217頁) 『万葉集』の編纂に大きく関わったとみられるが詳細は不明。収録歌数は長短合わせて約四百八十首で、群を抜いて多い。 ☆関連図書(既読) 「万葉集入門」久松潜一著、講談社現代新書、1965.02.16 「ハシモト式古典入門」橋本治著、ゴマブックス、1997.11.25 (2014年2月10日・記) (「BOOK」データベースより)amazon さまざまな階層の人々が自らの心を歌ったわが国最古の歌集「万葉集」から名歌約140首を選び丁寧に解説。参考歌を含めて約200首を収録。参考情報を付しながら、歌に託した万葉人のさまざまな思いがよくわかるように構成。原文も現代語訳も総ルビ付きで、朗読にも最適。

Posted byブクログ

2013/11/09

いやー読むのに時間かかった~ 終盤でようやっと、おもしろくなってきた。が、歴史知識が少なすぎて当時の情景創造度合いはとても低いのだろうな。。。 奈良時代のことなんてなんも知らんからな。。。いつかこの時代の書籍にも手をつけえてみよう。

Posted byブクログ

2012/11/23

坂口由美子さんという教師の方の解説が非常にわかりやすいです。特に終盤の注釈においては、ご本人の文学に対する造詣の深さが滲んでいると思います。例えば、大伴家持と室生犀星と谷川俊太郎という、時代の異なる詩人たちに共通した心象風景というものを、ほんの数十行でさらりと論じておられるところ...

坂口由美子さんという教師の方の解説が非常にわかりやすいです。特に終盤の注釈においては、ご本人の文学に対する造詣の深さが滲んでいると思います。例えば、大伴家持と室生犀星と谷川俊太郎という、時代の異なる詩人たちに共通した心象風景というものを、ほんの数十行でさらりと論じておられるところなど、ただただ心憎いとしか言いようがありません。お見事です。願わくば、彼女の解釈で万葉集の続編が読みたいと思いました。入門編としてお薦めします。

Posted byブクログ