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食う寝る坐る永平寺修行記 の商品レビュー

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35件のお客様レビュー

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2019/09/18

その日、僕は出家した、彼女と社会を捨てて――。道元が開いた曹洞宗の本山・永平寺。ひとたび山門を潜れば、そこは娑婆とは別世界。東司(トイレ)にも行鉢(食事)にも厳格な作法がある。新入りは、古参僧侶に罵倒され、規矩を徹底的に叩き込まれる。さらに坐禅に日々打ち込んだ末、30歳の著者が会...

その日、僕は出家した、彼女と社会を捨てて――。道元が開いた曹洞宗の本山・永平寺。ひとたび山門を潜れば、そこは娑婆とは別世界。東司(トイレ)にも行鉢(食事)にも厳格な作法がある。新入りは、古参僧侶に罵倒され、規矩を徹底的に叩き込まれる。さらに坐禅に日々打ち込んだ末、30歳の著者が会得したものはなにか? 雲水として修行した一年を描いた体験的ノンフィクション。(裏表紙) 修行のパートには閉口。著者がその意味を書いてくれているけど、門外漢にしてみれば到底納得できるものじゃあない。 一方、著者の心情や周囲とのやり取りはすこぶる面白かった。寺を去る際の手洗い送迎がとても良い。

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2019/04/22

すんごい辛そうだから絶対やりたくないが、 意外とあっさり一年で終わって あれ。って感じだった。 文章がくどい。

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2019/03/06

実家がお寺というわけでもない、ちょっと社会に馴染めなかった若者が永平寺の雲水として過酷な修行を積んだ一年間の記録。文章が巧みで丁寧、細かなことまで詳細に記録されていて、普段は知ることのできない世界を垣間見ることができとても興味深い。単なる修行の記録ではなく、雲水としての成長や社会...

実家がお寺というわけでもない、ちょっと社会に馴染めなかった若者が永平寺の雲水として過酷な修行を積んだ一年間の記録。文章が巧みで丁寧、細かなことまで詳細に記録されていて、普段は知ることのできない世界を垣間見ることができとても興味深い。単なる修行の記録ではなく、雲水としての成長や社会観、宗教の真髄など、著者が感じちゃことを素直に綴ってあって勉強にもなる。うちは実家が曹洞宗でありなんとなく「座禅」や「二つの月」、「正法眼蔵」などに馴染みがあったし、永平寺には縁あって2度ほど訪ねたこともある。「座禅は悟りを得るための手段ではないし、目的でもない。ただ座るだけ。」とか「全ての私を捨て、自然と一体になること」などの意味がよくわかる。大小を問わず欲望に囚われがちな現代人であるが、こういう世界を見ることで考えるきっかけになると思う。

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2019/02/17

行きました。永平寺。この門前町を歩いたんだな、と。 出家までの過程が書かれている第一章「終わり、そして始まり」の中の「遍参」が印象的です。 最後に「生きるということは、何も特別なことではなく、突き詰めると、食べることと排出することだとも言える。~~人間が生きるということに意味があ...

行きました。永平寺。この門前町を歩いたんだな、と。 出家までの過程が書かれている第一章「終わり、そして始まり」の中の「遍参」が印象的です。 最後に「生きるということは、何も特別なことではなく、突き詰めると、食べることと排出することだとも言える。~~人間が生きるということに意味があるとすれば、まずこの世に存在していること、これこそが生きることの根本的な意味なのだと僕は思う」とあります。 生きるということは、食べること。 これでいい、と自分に言い聞かせた

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2019/02/09

しばらく読書から遠ざかってしまい、とびとびでかなり間を空けてやっと読んだ。 秋に永平寺を訪れ、雨の中の壮大な伽藍の荘厳さに感動した。 その際、一生懸命に説明していた雲水や、供養をお願いし後日送られてきたお世辞にも上手いといえない回向証を書いたであろう雲水を思い、それぞれに志を持っ...

しばらく読書から遠ざかってしまい、とびとびでかなり間を空けてやっと読んだ。 秋に永平寺を訪れ、雨の中の壮大な伽藍の荘厳さに感動した。 その際、一生懸命に説明していた雲水や、供養をお願いし後日送られてきたお世辞にも上手いといえない回向証を書いたであろう雲水を思い、それぞれに志を持って門を叩き同じ修行に耐えたのかと胸が熱くなった。 道元禅師がトイレや風呂の細かな決まりまで書き残していることに驚いた。 山奥の厳しい自然の中で、余計な人の営み全てを削ぎ落とした生活。人の限界に挑戦している。 さようなら永平寺、には泣きそうだった。 お疲れ様、今後の人生にどう影響したのか、後日談を知りたい。

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2017/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2001年(底本1996年)刊。◆峻厳な修行で名を轟かせる永平寺。本書は、そこに雲水として入山した著者の一年間の修行録。図らずも具体的な永平寺入山ガイドにも。噂に違わず厳しいが、清廉な緊張感と食欲・睡眠欲への極端な抑圧・圧迫感とが合わせ鏡のように一体化している。とりわけ、行動のみならず、その所作までもが、歴史的な経過にて洗練・定形化し、それを違えられないのもキツイ。ましてこの生活、特に、この食事なら普通は身体を壊すだろうな、と。◇脚気に悩まされる新米雲水らには、本人承知の入山とはいえ、同情を禁じえない。

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2016/06/03

永平寺で1年間修行した作者の修行記。たかだか1年の雲水生活で畏れ多い永平寺の本を出すなんて、、と斜に構えて読み始めたが思った以上に深い内容で面白かった。 肉体的苦痛と精神的苦痛を伴う厳しい修行は私情の入り込む余地を無くし、がゆじがらめに型にはめてしまうことですべての執着を捨てさ...

永平寺で1年間修行した作者の修行記。たかだか1年の雲水生活で畏れ多い永平寺の本を出すなんて、、と斜に構えて読み始めたが思った以上に深い内容で面白かった。 肉体的苦痛と精神的苦痛を伴う厳しい修行は私情の入り込む余地を無くし、がゆじがらめに型にはめてしまうことですべての執着を捨てさせる。 −我見を捨て去るー自分が自分であることを捨て去り、ひたすら自己の無に徹し、長を敬い長に従い、黙々と日々の務めを遂行する。 ⇒頭で考えてできることではなかなかない。そこで自己に縛られている人間を罵詈打擲し徹底的に打ち砕く。学歴、地位、名誉、財産、人格までも引裂き落とし、そうして全てを捨てさせる。 読み終えて思ったのは、仏道の中での修行とはいえキレイなことや尊いことばかりではない。世間から閉ざされた狭い世界に修行中の自己や欲を捨てきれていない若者(主に)が集まっている。お坊さんの修行を読んでいるのに時折軍隊の訓練かと思えてしまうこともしばしば。相手をとことん否定し従順にさせるのはいいんだろうか。 キレイごとばかりでない雲水生活の世界を教えてくれるが、永平寺の修行を否定してるものでは全くない。欲にまみれた坊主となるか人間が出来ている尊敬に値する老師となるか、、その人の人間性次第なのか。読後なかなか自分の考えがまとまらない。

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2015/02/08

デザイン事務所でのサラリーマン勤務に倦んだ著者は30歳にして出家を決意。両親・恋人に別れを告げ、単身、永平寺の門を叩く。 道元の思想に基づいて、食器の上げ下げまでも厳しく定められたルールのもとでの一年間の生活。精神の淀みを払い落としていく著者。 ◯ようするに道元の示す修...

デザイン事務所でのサラリーマン勤務に倦んだ著者は30歳にして出家を決意。両親・恋人に別れを告げ、単身、永平寺の門を叩く。 道元の思想に基づいて、食器の上げ下げまでも厳しく定められたルールのもとでの一年間の生活。精神の淀みを払い落としていく著者。 ◯ようするに道元の示す修業とは、超能力や特殊な瞑想でもなく、また難行や苦行でもなく、日々の行いそのものの中に見出されるものなのである。そして、目的と手段を二分しない。悟るための修行ではなく、そのひたすら修業していく姿が すなわち悟りだと考えた。したがってそれは何者かに委ねるものではなく、自分自身の心と体で成し遂げなくてはならないのである。 「威儀即仏法、作法是宗旨(いいぎそくぶっぽう、さほうこれしゅうし)」 永平寺での修業は、この開祖道元の教えに従って、今日まで綿々と続けられている。 ◯修業とは本来そんなものである。たとえ時を経て位が上がったり、歳を重ねたとしても、それによって特別な待遇が与えられる種のものではない。修業とは、どこかへ向かうための段階ではなく、生きているその瞬間瞬間の、自分の在り方そのものなのである。 ようするに、生きているという事実に自分の心と体で気づき、人間としての良き生き方を修し行い続けること、それが修業なのだ。道元の「威儀即仏法、作法是宗旨」の真意は、まさにここにある。

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2015/01/23

ひょんなことから修行僧に出会い、興味を持ち、アマゾンで購入。 仏教のぶの字も知らない自分にも読みやすい本で、最初は驚きの連続でした。 この本を読んで修行僧やお寺に興味を持つようになりました。 大好きな一冊です。

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2014/11/28

文庫本をボロボロになるまで読み、二冊目の文庫本もボロボロになった それくらい何かの折に読み返してる本

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