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沈まぬ太陽(3) の商品レビュー

4.4

236件のお客様レビュー

  1. 5つ

    125

  2. 4つ

    67

  3. 3つ

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2024/03/14

ご存知の様に過去に起こった墜落事故のドキュメント。 実際に携わった方や被害者遺族の真実の描写が読みながら泣いてしまいました。 二度と起こしてはならない史実の警鐘物語

Posted byブクログ

2024/02/18

年始の羽田空港での事故をきっかけに読んでみようと思った作品。御巣鷹山の123便墜落事故が起こったことは知っていましたが、詳細は知りませんでした。 123便がレーダーから消え、墜落、炎上するところから、事故地点の確認、ボイスレコーダーやフライトレコーダーの捜索、機体の残骸の回収、...

年始の羽田空港での事故をきっかけに読んでみようと思った作品。御巣鷹山の123便墜落事故が起こったことは知っていましたが、詳細は知りませんでした。 123便がレーダーから消え、墜落、炎上するところから、事故地点の確認、ボイスレコーダーやフライトレコーダーの捜索、機体の残骸の回収、原因究明。一方で、生存者の有無や救出、遺体の検視、遺体確認、遺族の方のお世話、お通夜や葬儀の手配、補償まで細かく描かれいます。 直接的な原因は整備不良ですが、その背景にある企業体質も大きな問題だと感じました(責任を感じていないようなJALの態度に苛々) 520名の命を一瞬にして奪うだけではなく、遺族の人生も狂わせる。病気になったり自殺したり会社が倒産したり、想像できない辛さを思うと心が痛いです。 もう生きかえることはない520名の命を無駄にしないためにもこのような最悪な事故を起こさないこと。JALだけでなく全ての航空会社が安全を守り続けることが、償いになるのだと感じました。

Posted byブクログ

2023/11/17

これは小説というよりルポですね。日航機墜落事故の詳細を知るための資料です。あの事故は企業の利益優先主義が招いた人災だったのですね。 「償う」の正しい姿とは何か。「誠心誠意」とはどの程度をいうのか。被害者側の求めるもの、加害者側の応えられる度量に開きがあるから分かり合えず、いがみ...

これは小説というよりルポですね。日航機墜落事故の詳細を知るための資料です。あの事故は企業の利益優先主義が招いた人災だったのですね。 「償う」の正しい姿とは何か。「誠心誠意」とはどの程度をいうのか。被害者側の求めるもの、加害者側の応えられる度量に開きがあるから分かり合えず、いがみ合い、訴訟に発展する。 「鎮魂」の本来の意味は?裁判を起こして人間同士が争う事は死者の魂を慰めることになるのか。「このような大事故を今後起こさないため」「空の安全のため」はただの建前になってないか。 保証金の額を釣り上げようとすることは、「鎮魂」なのか? ああ、ごめんなさい。主人公が加害者側にいる物語だから、どうしても加害者側に感情移入してしまう。

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2023/10/09

520人もの命が予期せぬ事故で突然失われるとはどういうことなのか。亡くなられた方それぞれに培ってきた人生と家族があり、それらが一瞬にして壊され、二度と戻すことはできない。それであっても加害者側は保身と利権に走る。小説であっても現実に起きたことを基に書かれており、あの時の事故も当事...

520人もの命が予期せぬ事故で突然失われるとはどういうことなのか。亡くなられた方それぞれに培ってきた人生と家族があり、それらが一瞬にして壊され、二度と戻すことはできない。それであっても加害者側は保身と利権に走る。小説であっても現実に起きたことを基に書かれており、あの時の事故も当事者の航空会社は、こうだったのかと眉を顰めずにはいられない。 そして、その会社で長年冷飯を食わされ続けながら、被害者のお世話係という仕事を全うしようとする恩地元の思考や志を理解するには、まだ全てにおいて自分は浅すぎるということなのだろうと思う。実際の御巣鷹山事故の時にも恩地元のような人物はいたのだろうか。

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2023/09/30

あまりに辛すぎて、読み飛ばしてしまいそうになりました。520名の命が一瞬にして亡くなることの重さを、少しでも理解できたように感じます。520名の方には、それぞれ家族や大切な人がいて、その方たちの人生までも狂わせて奪ってしまっているんだと、改めて気付かされました。それでまだ、利益や...

あまりに辛すぎて、読み飛ばしてしまいそうになりました。520名の命が一瞬にして亡くなることの重さを、少しでも理解できたように感じます。520名の方には、それぞれ家族や大切な人がいて、その方たちの人生までも狂わせて奪ってしまっているんだと、改めて気付かされました。それでまだ、利益や保身に走る人間がいることに、げんなりさせられ、現実とはそうゆうものかと諦めそうになりますが、恩地さんの存在に私も励まされます。

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2023/08/14

日航機墜落事故のこと自体を知らない人は少ないだろう。 ただ、その事故がどうやって起きて、どうして500人以上が亡くなったのか、 詳しく知っている人の数は年々減っているはずである。 この作品を最初から読むのではなく、純粋に事故のことを知りたくて、この巻だけ読み始めた。 あまりに衝...

日航機墜落事故のこと自体を知らない人は少ないだろう。 ただ、その事故がどうやって起きて、どうして500人以上が亡くなったのか、 詳しく知っている人の数は年々減っているはずである。 この作品を最初から読むのではなく、純粋に事故のことを知りたくて、この巻だけ読み始めた。 あまりに衝撃的な事故を起こした日本航空という会社の雰囲気を知るにあまりあった。 事故が起きるには、沢山のヒヤリがあると言われている。 今後も空の安全を追求するためにも、この事故のことを知る人が減らないことを祈りたい。

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2023/02/08

事故は死んだ者だけでなくその一家も破壊するという言葉がささった。ここまで事故処理や対応が大変ものだとは思っていなかった。国民航空の反省しない態度も嫌になる。でも世界的大企業の実情や一部が知れてよかった。はやく報われてほしい。

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2023/01/30

10年以上前に読みました。 当時は仕事のトラブルが続き、読書好きでも無いのに何かを変えたく気まぐれに手に取った作品。 謝罪を通じて遺族に何かしらの提案をする姿勢は、以後仕事への姿勢に影響を与えてくれた印象深い作品です。

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2023/01/26

無念。 搭乗していた方、遺族の方、機長、真摯に仕事をしていた社員。 この事故で人生が変わってしまった方々の無念や魂のようなものが詰まって、襲いかかってくるような作品だった。 遺書を読んで感動したみたいな表現があったのだけど、実際は感動とかではなく無念や憎悪だと思うし、 遺族の...

無念。 搭乗していた方、遺族の方、機長、真摯に仕事をしていた社員。 この事故で人生が変わってしまった方々の無念や魂のようなものが詰まって、襲いかかってくるような作品だった。 遺書を読んで感動したみたいな表現があったのだけど、実際は感動とかではなく無念や憎悪だと思うし、 遺族の会をつくり前に進もうとしているような場面もあるのだけれど、 物語は終わっても、この話や悲しみは続いているのだと思った。 もうこのような事故が起こりませんように。 ご冥福をお祈りします。

Posted byブクログ

2022/02/12

この物語の1つのハイライトでもある本巻。 しかしただのフィクションではない。悲惨な事故の記録でもある。

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