沈まぬ太陽(3) の商品レビュー
5冊の文庫の中で異彩を放つ御巣鷹山編。 これに限っては恩地を通した会社の腐敗ぶりというよりはジャンボ機墜落事故とその遺族を通して会社を描いているように思われる。 実はこのおすたか編がよみたくて沈まぬ太陽を読み始めた。 横山秀夫のクライマーズ・ハイを読んで以来、 日航...
5冊の文庫の中で異彩を放つ御巣鷹山編。 これに限っては恩地を通した会社の腐敗ぶりというよりはジャンボ機墜落事故とその遺族を通して会社を描いているように思われる。 実はこのおすたか編がよみたくて沈まぬ太陽を読み始めた。 横山秀夫のクライマーズ・ハイを読んで以来、 日航ジャンボ機墜落事故に興味を持っていた。 遺族の名前や遺書、落合証言などは事実と同じでありもはやフィクションとはいえない。 一瞬で520人の命を奪った事故。 このときと大して会社の体制がかわったと思われないのはきのせいだろうか。
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言わずと知れた、御巣鷹山編 他の巻については航空会社の知られずにいた人を人とも思わぬ組織が書かれているが、この巻は誰もが知る御巣鷹山の事故について詳細に書いてあります。著者の独自の調査と、取材には頭が下がります。さすが元新聞記者(だったよね?)
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今日で日航機墜落事故から21年。「上を向いて歩こう」で有名な歌手の坂本九さんも乗り合わせていて、命を絶たれた。 当時赤ん坊だった私が、事故の悲惨さを、遺族の無念さを理解することは出来ない。わかるはずがない。「わかる」なんておこがましい。でも、今に生きるものとして、過去を知ろうする...
今日で日航機墜落事故から21年。「上を向いて歩こう」で有名な歌手の坂本九さんも乗り合わせていて、命を絶たれた。 当時赤ん坊だった私が、事故の悲惨さを、遺族の無念さを理解することは出来ない。わかるはずがない。「わかる」なんておこがましい。でも、今に生きるものとして、過去を知ろうする姿勢を持たなければ、と思う。この本は事故をモチーフとした小説だけれども、「日航機」後世代には、事故を知るきっかけになると思う。
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十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は五百二十名―。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係...
十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は五百二十名―。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に直面し、苦悩する。慟哭を刻む第三巻。
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ボイスレコーダー、残された遺書、、涙なしじゃ読めない。 事故はたくさんのものをあっという間に壊してしまうんだね・・・
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そして起きてしまった悲劇。この当時、JR尼崎脱線事故が発生し組織とは如何に腐るかがよく解った。いずれ山崎豊子にはJR尼崎脱線事故を扱った小説を書いて欲しい。私も本当に、恩地の背中に「仏」が見えた。そして号泣した。ひたすら、人間の『業』に号泣した。
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涙なしには読めない、御巣鷹山編。被害者のほとんどが実名で登場し、ドキュメンタリー小説と言われる本作の中でも一番事実に近い部分です。ボイスレコーダーに残された、機長の「これは、だめかもわからんね」と言う言葉が印象的でした。
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壮絶。 国民空港とはなっているものの、遺族の一部の名前や遺書の内容は実物と同じらしい。あれだけの事故を起こしておきながら、遺族に対する一部の社員の対応に激怒する。
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御巣鷹山の事故はたしか、私が小学6年生のときに起こりました。クラスで新聞をつくろうって時だったので、なまなましい写真が載ったフライデーをみんなでみて騒いでて、すごく嫌悪感と違和感を感じたのを覚えてます。
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御巣鷹山の惨劇。報道されなかった事実・・・。その伏線となる事実が1〜2巻に描かれていたと思います。涙なしには読めません。
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