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マリアンヌの夢 の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2021/10/22

小学生の頃に父親が買ってきてくれた本。懐かしくて読み直してみたところ、当時より興味深く読むことができました。 著者が精神科医ということで子供の心の動きをよく書き表してくれているのですが、マリアンヌはこの年齢にしては大人っぽい考え方をするので、10歳くらいの子が読むと好き嫌いが分...

小学生の頃に父親が買ってきてくれた本。懐かしくて読み直してみたところ、当時より興味深く読むことができました。 著者が精神科医ということで子供の心の動きをよく書き表してくれているのですが、マリアンヌはこの年齢にしては大人っぽい考え方をするので、10歳くらいの子が読むと好き嫌いが分かれそう。 友達付き合いも忙しく、日々社交的に暮らしているお子さんには響きにくい内容かも。 でも世界観は素敵です。不気味で静かな夢の世界の描写には、思わず引き込まれてしまいました。懐かしさも手伝って、お気に入りの一冊となりました。 余談ですが、こちらの本の続きである「海の休暇」もおすすめです。 ロンドンに住む14歳のマリアンヌが、休暇で海辺の町ブライトンを訪れ、孤独な三週間を過ごしたのち、はじめて本当のボーイフレンドに出会うまでのことを書いた内容です。 今では絶版になっていて希少本ですが、図書館などで探せば見つかるかも。本書がお好きな方であれば、あわせて読んでおきたい一冊かと思います。ぜひ、探してみて下さい。

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2021/09/21

夢との現実のリンク。書いたものが夢になる。手に汗握る展開。ハッピィエンド。 病の不安を抱えた子供だからこそ、あらわれた世界。 生と死の淵を垣間見る。恐怖も内面。希望も内面。すべては内面を鍛えるため。いや内面だけではない。河合隼雄がいう「たましい」の鍛錬だ。 箱庭や絵画療法を...

夢との現実のリンク。書いたものが夢になる。手に汗握る展開。ハッピィエンド。 病の不安を抱えた子供だからこそ、あらわれた世界。 生と死の淵を垣間見る。恐怖も内面。希望も内面。すべては内面を鍛えるため。いや内面だけではない。河合隼雄がいう「たましい」の鍛錬だ。 箱庭や絵画療法をみているようだった。カウンセラー役がいなかったのが気になる。

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2021/01/13

子供向けのホラー、ということで手に取った。 夢の持つ怖さは確かにあるけど、読んでみての恐怖感は、ふくろう模様の皿、には及ばないかも。 逃避行で自転車が壊された場面は怖かったけど、じわじわ囲まれていることの方が怖かった。 病身の子供たちの、精神が参っているところは想像しやすい。 ...

子供向けのホラー、ということで手に取った。 夢の持つ怖さは確かにあるけど、読んでみての恐怖感は、ふくろう模様の皿、には及ばないかも。 逃避行で自転車が壊された場面は怖かったけど、じわじわ囲まれていることの方が怖かった。 病身の子供たちの、精神が参っているところは想像しやすい。 本人には無意識ながら、激しいストレスに晒されているはず。 病気のときの世界の感じ方が、望遠鏡を逆に覗いたようだ、とはいい表現。 作中で、マリアンヌが、ランサム・サーガを読んで、出てくる子供がみんな活発だからイラっとした、というのには笑った。本書はランサム・サーガより20年くらいあとの作品。 鉛筆で描いたものが本当になる。 ドラえもんみたいな全能感があるけど、マリアンヌが絵は苦手で、うまく本物になるように、とヒヤヒヤしているところが可愛い。 敵がメジェド様に見える。

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2019/12/08

図書館でオススメされてて読んでみた。 夢の中でしか会えない男の子。 怖いものが結構好きな私。 なんか寝るときに夢を想像してウキウキするようになった。 ただし一回も男の子が出てくる夢は見ていない。

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2019/08/17

リアルと夢の世界のリンク。 今どきの「なろう系」でもありそうな設定。 そして漂う不気味な雰囲気。 あれで終わっちゃうのも、想像の余地ありまくりで素敵。

Posted byブクログ

2018/09/22

10歳の誕生日に大病を患いベッドの中から起き上がれなくなったマリアンヌは、学校にも行けず、家庭教師の先生に来てもらって勉強を教えてもらうことになります。 10歳になったら乗馬をしてもよいと言われ、楽しみにしていたマリアンヌは、身動きのできない生活に飽き飽きし、早く元気に動き回れる...

10歳の誕生日に大病を患いベッドの中から起き上がれなくなったマリアンヌは、学校にも行けず、家庭教師の先生に来てもらって勉強を教えてもらうことになります。 10歳になったら乗馬をしてもよいと言われ、楽しみにしていたマリアンヌは、身動きのできない生活に飽き飽きし、早く元気に動き回れるようになりたいと思っています。 お医者さんの見立てよりはずいぶん早く回復しているとはいえ、何か月も寝たきりですから退屈です。 マリアンヌは裁縫箱の中に鉛筆を見つけ、柵に囲まれた庭と1件の家の絵を描きます。 その晩夢の中でマリアンヌはその家に行きますが、ドアノッカーもなければ、開けてくれる人もいない家には入ることができません。 次の日マリアンヌはドアノッカーと、家の中に一人の人影を描きます。 すると夢の中に現れたのは病気で歩くことができず、すっかり希望を失った少年がいるのでした。 マリアンヌと少年がなぜその家にいるのか。 少年はなぜ”あいつら”に見張られているのか。 そもそもなぜマリアンヌの描いた絵が夢の中で実態を持つのか。 わからないことは最後まで分かりません。 ただ、病気になり、したいこともできなくなり、体を動かすことが苦痛となり、楽しみからは遠ざけられ、いつ回復するのか見通しの立たない日々を送るマリアンヌと少年は、喧嘩をしながらも次第に心を通わせあい、最後は力を合わせてその家を、その夢からも、脱出することに成功します。 少年の正体は、マリアンヌの家庭教師が教えているもう一人の病気の子です。 作品の中では二人は実際に会うことはありません。 マリアンヌが一方的に先生から彼の様子を聞き出すだけです。 しかしマリアンヌの力を借りながら夢の中でリハビリをした少年は、最後に自分の力で一歩を踏み出すのです。 そして、マリアンヌに再開のヒントを残していきます。 だから読者は、きっと二人は出会い、お互いに良い友達になるであろうと予想しながらうれしい気持ちで本を閉じることができます。 健康な子は、これでも十分でしょう。 そしてもしかして病床でこの本を読んでいる、または読んでもらっている子がいたら、きっとマリアンヌたちの不安や恐怖やイライラを自分のことのように感じ、そしてつらいリハビリに立ち向かう勇気を得ることができるはずです。 壁にぶつかって悩んでいる子にこそ、読んでほしい本だと思いました。

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2017/01/08

なんの流れでこの本を読もうと思ったのか忘れてしまった。 夢もだけれど、嫉妬や嫉妬からくる憎悪が生々しい。 何から逃げているのだろう。

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2016/11/13

幸せにも驚くほど病気らしい病気をしてこないでここまで生きてきたのですが、たしかに自分の身体が思う通りにならない歯がゆさから他人にきつく当たってしまうのってあるよな~~・・・。でもそれも、全て自分の精神的成長につながってるんやな・・・。

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2015/08/19

面白かった!病気療養中の10歳の少女マリアンヌが、夢の中で出会った少年マークと一緒に、協力して恐怖に向き合って乗り越えていくお話。 作者のストーは精神科医だったらしい。そのせいか、出てくるモチーフがユング的で怖い怖い。ストーリーも面白くてあっというまに読んでしまった。

Posted byブクログ

2012/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かったww目のついた岩が怖かった! マリアンヌとマークが、最初は仲が悪かったけどだんだんうちとけてきて、協力して脱出することになるなんて、子供ってすごいw

Posted byブクログ