ムギと王さま の商品レビュー
小さい頃に出会い、よく分からないところも多いのに、なぜか自分の心を掴んで離さない。 時々知り合いに「死ぬ時棺桶に入れたい1冊は何?」と聞くが、自分ではこの本を持っていきたい。 不思議な余韻と魅力のある一冊。
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現実と空想のはざまで生まれた作品だからこそ、作品も現実?メルヘン?どっち?、どちらでもある世界になったのかなと思う。 月がほしいと王女さまが泣いた、が好き。 昼と夜がぐちゃぐちゃ。どこか笑いを感じる。 この本を読んでいると、子どもの心や心地が戻ってくるかのよう。
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少し不思議な十一編の短編集です。読後はなんとも形容し難い気持ちになれます。 現代とは違う感覚で書かれた物語ですね。まぁこファージョの作風で当時からそうだったのかもしれませんが。 ≪ねんねこはおどる≫は今だとヤングケアラーだと批判はされるかもしれません。「小さな仕立屋さん」は、...
少し不思議な十一編の短編集です。読後はなんとも形容し難い気持ちになれます。 現代とは違う感覚で書かれた物語ですね。まぁこファージョの作風で当時からそうだったのかもしれませんが。 ≪ねんねこはおどる≫は今だとヤングケアラーだと批判はされるかもしれません。「小さな仕立屋さん」は、いい意味で裏切られました。個人的には、「十円ぶん」が好みですね。
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なかなか秀逸な一冊だった。面白さ、楽しさ、怖さ、不思議さ、どれもバランスがいい。夢を見られるし、現実の厳しさも見える。ファージョン。他のお話も読んでみたい。
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「ボタンインコ」 『ムギと王さま』本の小べや1 より ファージョンはイギリスの作家で、たくさんの素敵なお話を創作した人です。 きらきらしたスーザンの気持ちを想像して、語りをおたのしみください。
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童話でもない。昔話でもない。おとぎ話ともちょっと違う。ファンタジーというほどの現実離れでもない。ものがたりという感じでしょうか。独特の、味わい深い世界観。宮崎駿さんが好んで読んだというのも頷けます。 著者自身が子どもの頃からいろんな本を読んでいたようで、そのときに著者の血肉となっ...
童話でもない。昔話でもない。おとぎ話ともちょっと違う。ファンタジーというほどの現実離れでもない。ものがたりという感じでしょうか。独特の、味わい深い世界観。宮崎駿さんが好んで読んだというのも頷けます。 著者自身が子どもの頃からいろんな本を読んでいたようで、そのときに著者の血肉となったものが熟成されこのものがたりに昇華され、今度はそれを読んだ自分の血肉となって、そして娘たちに読み聞かせて、彼女たちが自分のなかの世界をつくる素材になって、というふうに続いていくと思うとワクワクします。 ペン画の挿絵も想像が広がる絶妙なセンスで、いいものを読んでいるなという満足感を味わえる本でした。
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短編集。 中にはピンとこないものもありましたが、面白いものもたくさんあったので、ぜひ全部読んでもらいたいと思います。 4年生ぐらいから。 隙間時間に読むにもおすすめです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あなたも小部屋で物語を読み耽った日を思い出す。 子どもの頃に読んだものの再読。気に入ったお話は覚えていた。それまでに読んでいたグリムやペローの童話と少し違った着地点だったことが印象的で、その印象は今でも変わらない。しかし、今ならばもっと新しい童話が出てくるのではないかと思う。それはきっと本の小部屋でファージョンを読み耽った人が生み出すのだ。 「西ノ森」ちょっとヘタレキャラの若い王さまと、気の強い小間使いのシライナのやりとりが楽しい。思ったことが素直に出てしまった王さまの詩でくすりと笑ってしまう。とても失礼なことを言っているけれど、戦争にはならないところが、またひとつのおとぎ話。 「小さな仕立屋さん」腕の良い仕立屋のロタは若い王さまのお妃選びの仮面舞踏会に出席することになった令嬢たちのドレスを作る。令嬢にドレスの説明をするために、そのドレスを着て王家の馬車に乗る。控えの間で若い従僕と仲良くなり一緒に踊ったロタだったが——。こういうお話は王さまが従僕に変装していたというのが定石だが、従僕は従僕であった。そこがまた味わい深い。
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「ムギと王様」 エリナー・ファージョンのこの短編集のなかにクリスマスの話窯一つあります。 「ガラスのクジャク」 ……。 お金持ちのおばさんが、高そうなガラスの飾りがいっぱい吊るしてあるクリスマスツリーをいきなりくれる……。一番はじめに「うわぁ!」といった子にあげようと思ってね、と...
「ムギと王様」 エリナー・ファージョンのこの短編集のなかにクリスマスの話窯一つあります。 「ガラスのクジャク」 ……。 お金持ちのおばさんが、高そうなガラスの飾りがいっぱい吊るしてあるクリスマスツリーをいきなりくれる……。一番はじめに「うわぁ!」といった子にあげようと思ってね、といって……。 で、クリスマスプレゼントもなかったその貧しい女の子は路地中の子を呼んでパーティをするのです。 そうして飾りを一つずつわけてやる……。 稀代のストーリーテラーだったファージョンの面目躍如たる短編で、奇妙で深い味わいの作品です。 子どもにではなく(物語読みは別にして)大人がこっそり読む話です。 2020/12/16 更新
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