炎蛹 の商品レビュー

大沢在昌(著者)

2013/06/27

「必要なのは、考えそして判断することだった。警察官としての自分が、何をおこないえて、何をしてはならないのか。市民の安全を守るという、確固たるものに見えて実は曖昧な目標に一歩でも近づくためには、どうすればよいのかを。」今回も面白かった。ハズレないなぁ〜。

2013/06/15

面白かった！

新宿署の一匹狼のはずの鮫島なのに、今作はバディものになっていた。
農水省の役人とタッグを組んで、南米から日本国内に持ち込まれたゾウムシの蛹を追う。この役人の存在感がたまらない。

蛹がかえってしまうと国内の米が壊滅してしまうため、タイムリミットサスペンスでもあるし、さらに、コロンビア人娼婦殺人事件やラブホテル連続放火事件と、複数の事件が複雑に絡み合い、飽きさせない。

久々に国内ミステリーで興奮を味わった。

2012/12/15

新宿鮫シリーズ5作目。
背表紙に書いてあるあらすじの内容がなかなか出てこなくて
あれれ？と思っていたら、他の事件と複雑に絡み合ってたのですね～。

今までの作品とは少し毛色が違います。
いつものハードボイルドを期待すると拍子抜けではあるかも。
まぁでもこれはこれで面白いということで星は3つということにしました。

それにしても、ネタが尽きないのがすごいなぁ。
緻密な下調べには毎回、感服します。

2020/11/08

新宿鮫Ⅴ
新宿署刑事・鮫島を、犯罪者は、恐れを込めて「新宿鮫」と呼ぶ。植物防疫官
・甲屋は、外国人娼婦によって南米から日本に侵入した、“恐怖の害虫”の蛹を追っていた。羽化まで数日。蛹を追って、鮫島と甲屋は、危険と罠に満ちた闇に挑む！命をかけて熱く闘う男たちがここにいる。興奮と感動、圧倒する迫力！傑作長編刑事小説第５弾。

長野の造り酒屋の婿養子。新宿で売春婦から淋病感染。離婚。会社には残れたが運送係。売春婦を探し、間違えて2人の南米売春婦を殺す。
ターゲットの売春婦が日本に持ち込んだお守りに害虫がついている。
現場に現れた甲屋と鮫島が同じ女を探し歌舞伎町を捜査。

ラブホテルの放火。放火犯が女装して現場に来ているのに気がつく。
有名な女性デザイナーの息子。ポケベルを利用した放火。
仕掛けた装置を発見、ポケベルがなった時に現場に女装した犯人登場。

イラン人がマネーロンダリングのための家電を南米売春婦に販売。
鮫島が隠し場所発見。そこに中国人ギャングが略奪にくる。
イラン人のリーダーの女が害虫のついたお守りを持っている。
売春婦にアパートを貸している男が、本物の黒幕。日系ブラジル人でもなかった。本名わからず。鮫島が黒幕の女を探す。中国人から襲撃。危機一髪。黒幕より女を守れと言われたイラン人が体をはって中国人を殺す。

害虫のついたお守りを見つけた。アパートを出た甲屋。女が戻ってきた。
待ち伏せしていた犯人と鉢合わせ、刺される。命はとりちめた。

2012/10/03

前作（シリーズ４）に比べると緊迫感に欠けるかな。複数の事件が絡み合ってるので、読むのに少し混乱した。農水省の甲屋さんはとても好感が持てる。死ななくてよかった　笑。

2012/09/05

これまでのシリーズでは、密造拳銃の製作者、殺し屋、
覚せい剤密造組織などわかりやすい人・組織を鮫島が追っていたけど、
今回は米の稲に甚大な害を与える外来の害虫という
やや意外なものを追っていくことになる。

毒猿や無間人形のようなヒリヒリ感はないものの、
ラブホテル放火事件や窃盗グループの事件など
いろんな事件が絡み合うかたちになっていることで
面白さは損なわれていない。

そのあたりはさすが。

2012/08/19

虫の話、いる？
甲屋さんはよかったけど、虫の説明のところ、どうにかならんかったかなぁ。

他はいつも通りスピード感があっておもしろかったよ。

もう一回言うとこ。

虫の話、いる？

2012/06/12

読むたびに虫怖い―と思う。
そして異業種交流の様子が好きだ。消防士と防疫官と警察官。
同じ警察官よりも立場が違う人と話しているときのほうが鮫島は安心しているような気がする。

2012/06/10

新宿鮫シリーズ5作目。

1、2作目しか読んでませんが、随分、印象が柔らかくなった気がしました。

本作は仕事に誇りを持つ人達の物語。
また、複数の事件が後半に向かって絡み合ってく感じは読み応えあります。

2012/03/03

放火、殺人、強盗、それに虫の密輸（笑）それぞれ関係のないように見える事件が、実はそれぞれ関係していたという話だか、ページの関係か前二者は影が薄くなってしまった。強盗事件のつけたしという感じもする。
検疫官のキャラが立って、この作品は一作ごとにゲストを迎えたほうがいいと思う。