センセイの鞄 の商品レビュー

川上弘美(著者)

2009/10/04

ツキコさんとセンセイの、あたたかくてちょっと切なくて、やさしい物語。センセイのお人柄がまた良いのです。

2009/10/04

淡々と、幸せが増してきて、そのまま淡々と続くかと思いきや。その幸せをつなぎとめていた細い糸が解けて、その幸せを共有していた人ごとふっといなくなる。のこるのはすんとした、ふるふるとゆるゆると続く哀しさ。その過程が残酷なまでに端正で綺麗に、描かれている。

2009/10/04

センセイと私は頻繁に会っていなくても遠のいたりしない。登場人物たちはさっぱりと干渉しない間柄である。酒の肴がどれも粋でビールより酒を飲みたいと思わせる本です。

2009/10/04

センセイと出会った頃は、ツキコさんは随分キンチョーしていました。それが段々と、うち解けて行くのです。そして最後は、お互いにお互いを必要とするようになるのです。

2011/03/27

特別なことをしていないのに、食べているものも家にいるのも出かけるのもいいなあって思う。あと先生と月子さんの関係。「パレード」も好きです。

2009/10/04

●ドラマ化された時は、小泉今日子と柄本明だったそうな。
て、そりゃ違うのでは？　
私としては、主人公のツキコさんはもっとダッサい、とは言わないまでも、普通そうな人が良かったのですが。
小林聡美とか。それじゃ『すいか』か。
柄本明も、なんだかなまぐさそうで、センセイの飄々としたイメージにはそぐいませんね。
誰ですかねえ。思い切って大滝秀治。それじゃほんとに年とりすぎか。

●実は、恋愛小説だったと言うことに、半分以上読んで気づきました。
と言うか、それくらい経って、ようやく主人公が恋心を自覚するんですけどね。
しっかーし！
私といたしましては、恋愛ものにならない方がよかったなあ。
主人公と先生との、おたがいに立ち入り過ぎない、ほどよい距離感が好ましかったんですけどねえ。
まあ、いいか･･･。