人狼城の恐怖(第1部) の商品レビュー
全4冊、文庫版で総ページ数2800超、原稿用紙換算で4000枚超の超々大作。 ドイツとフランスの国境に跨って建つ人狼城。そこで同時期に、それぞれの名目で招待された人々と城の住民が連続殺人事件に巻き込まれる。本書がドイツ編。以降フランス編、探偵編、完結編へと続く。 著者は当...
全4冊、文庫版で総ページ数2800超、原稿用紙換算で4000枚超の超々大作。 ドイツとフランスの国境に跨って建つ人狼城。そこで同時期に、それぞれの名目で招待された人々と城の住民が連続殺人事件に巻き込まれる。本書がドイツ編。以降フランス編、探偵編、完結編へと続く。 著者は当初、物語の舞台を国内も考えていたようだが、「聖アウスラ修道院の惨劇」や「悪霊の館」でも扱われるような西洋宗教(=キリスト教といっても良いが)に関する要素が多分に含まれているため、ヨーロッパを舞台にして正解だと思う。 作中、ドイツ編ではハーメルンの笛吹き男、フランス編ではナチスドイツが生み出した人狼についてページを多く割いている。これが何を意味するかは完結編で明らかになることだが、これは過去に存在した人権を侵すことに対して糾弾する著者の訴えのように感じた。 最後に、著者の作品に必ず出てくると言ってもいい黎人と蘭子のミステリ談義や他作品の引用。今作ではいつにも増してふんだんに出てくるので、次はこれを読んでみたいなと思わせてくれる。
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世界最長のミステリ! 4部作に別れていて、ドイツ編、フランス編、探偵編、完結編となってます。 ドイツ、フランスの双子の古城でこれでもかと不可能犯罪が連発します。 もう本当に解決出来るのって感じに… それに応えて、完結編と名乗る4冊目は丸々トリック解説と犯人追及による解決編とな...
世界最長のミステリ! 4部作に別れていて、ドイツ編、フランス編、探偵編、完結編となってます。 ドイツ、フランスの双子の古城でこれでもかと不可能犯罪が連発します。 もう本当に解決出来るのって感じに… それに応えて、完結編と名乗る4冊目は丸々トリック解説と犯人追及による解決編となってます! 秋の夜長にどうぞ。
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レビューを読んで知ったんですがなんだ、二階堂蘭子なのか。残念。こんなにおどろおどろしく始まったのだからパイプでもふかしながらどっしりとしたソファに構えた老紳士か京極堂(笑)のような薀蓄垂れ流す重苦しい人が探偵役で締めて欲しかったのに。
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独仏国境の険しい渓谷の上に屹立する双子の古城・人狼城。ドイツ側≪銀の狼城≫に招かれた住人の客に用意されていたのは、凄惨な殺しの宴であった。二重に閉ざされた密室での首切り、中世の石弓による射殺……。謎と伝説に彩られた古城に隠された秘密とは何か?全四部、四千枚を超える本格推理小説の大...
独仏国境の険しい渓谷の上に屹立する双子の古城・人狼城。ドイツ側≪銀の狼城≫に招かれた住人の客に用意されていたのは、凄惨な殺しの宴であった。二重に閉ざされた密室での首切り、中世の石弓による射殺……。謎と伝説に彩られた古城に隠された秘密とは何か?全四部、四千枚を超える本格推理小説の大傑作!
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再読なのにやっぱり怖いーーー!!!!二階堂氏の作品はものすごく血腥くてハラハラして怖い。(しんちゃんシリーズと同じ作者だとは信じられない…)推理小説としては驚きの原稿用紙四千枚超!ものすごく読み応えがありますが、1巻と2巻の恐怖が強烈過ぎて、結末を忘れてしまいました。
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