天使の骨 の商品レビュー
『猫背の王子』のミチ…
『猫背の王子』のミチルさんが海外を放浪し、もう一度芝居を書くに至る話。やっぱり破滅的だけれども、少々の救いもある。
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すごく痛い作品だと…
すごく痛い作品だと思う。奔放のようで繊細な主人公を描いた物語です
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題名のわりに、なかな…
題名のわりに、なかなか良かったと思います。ミチルの性別が最初分からなかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シリーズの前作『猫背の王子』や、最終作『愛の国』と比べると非常に淡く、たゆたうような雰囲気で大きなドラマがなく進む作品。江國香織の海外を舞台にした小説と似た読み味。 中山可穂氏の文章はぐいぐいと読ませる推進力がある(私にとって)けど、『天使の骨』は珍しく、ゆっくりと立ち止まりながら、物思いに耽るように読む印象だった。 輝くようなラストのセリフがいつまでも胸に残っている。
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「死ぬのはこわくない、(中略)わたしは薔薇の花がこわい、あのひとのくちびるを思い出すから」とか、めろめろにされながら読みました。この人の小説は、読むとすごく毒されます。でも、時々衝動的に読みたくなる中毒性……。
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H27.6.28読了。 今作は痛々しさが少なく、穏やかに物語が進む印象。猫背の王子の続編。 毎回主人公が似ているからか、どの本もなんだか同じだなぁ。面白いんだけどね。 そうか、ハンカチはこんな風に誰かの涙を拭えるように持ち歩くものなのだなぁ。
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【本の内容】 ぼろぼろの守護天使たちがわたしにつきまとう…。 人生のすべてをかけた劇団を失い、世捨て人のように暮らす劇作家ミチル。 絶望の果てに、彼女は天使の幻覚を見るようになる。 この天使たちを葬るために―。 イスタンブールからリスボンへ、そしてパリへ。 ヨーロッパを...
【本の内容】 ぼろぼろの守護天使たちがわたしにつきまとう…。 人生のすべてをかけた劇団を失い、世捨て人のように暮らす劇作家ミチル。 絶望の果てに、彼女は天使の幻覚を見るようになる。 この天使たちを葬るために―。 イスタンブールからリスボンへ、そしてパリへ。 ヨーロッパを彷徨うミチル。 再生の光は果たして見つかるのか? 魂の巡礼を鮮烈に描く青春小説の傑作。 第6回朝日新人文学賞受賞作品。 [ 目次 ] [ POP ] よごれた血のつく羽を縮ませて、地面を歩く天使たち。 その姿は薄汚く、どうしようもなく穢れてみじめで憐れさと悲しみを漂わせている。 それは旅に出た頃のミチルそのものだった。 人から命を分けてもらう芸術家の人生、その支えを失った彼女は行きつくあてもなく暗くて粘着質な重たい闇を見つづける。 溜め息の出るような美しい動作、華やかな色彩、背筋が凍るような音楽に魅入られながら、悪魔のような抗いがたい夢を見る。 そして突然に光の漏れるドアを開けた瞬間、ミチルの命はまた生命の光に満たされる。 全身に光を浴びて。 ひとつひとつのシーンが印象的で運命的で素敵な物語であった。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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猫背の王子続編。劇団を失ったミチルが海外を旅する。そこで出会う人々、できごと。ミチルはどのような選択をするのか。 面白かった。じんわりといたい。ロマンティック・ペイン。
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前作からは大分マイルドになったと感じるのは旅のせいかな。様々な出逢いを繰り返していくから連作短編集を読んでいるようにも感じる。 前作よりも本作の方が好みです。
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