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赤目四十八滝心中未遂 の商品レビュー

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108件のお客様レビュー

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ホルモンの臭気と極彩…

ホルモンの臭気と極彩色の刺青のコントラストがせまってくる。映像的。

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暗くて重い小説。静け…

暗くて重い小説。静けさだとか臭いだとか恐怖が嫌だと思うほど生々しく感じます。車谷氏独特の文章は沼に引きずりこまれるようにはまってしまいます。一回読んで、映画も良いので映画を観ていただいて、もう一度読むのがおすすめです。

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心の奥底がキュンとな…

心の奥底がキュンとなって、せつなくてはかないラブストーリー。住む世界の違う2人の心の交流。失った過去、取り戻せない定めの中で人はもがき何かを求める。愛に飢え孤独に囚われた登場人物たちの運命の中に迷い込んだ不器用な生島の幻のような日々。人は急にどん底には落ちない。人生に大切なこと、...

心の奥底がキュンとなって、せつなくてはかないラブストーリー。住む世界の違う2人の心の交流。失った過去、取り戻せない定めの中で人はもがき何かを求める。愛に飢え孤独に囚われた登場人物たちの運命の中に迷い込んだ不器用な生島の幻のような日々。人は急にどん底には落ちない。人生に大切なこと、自分らしく生きること。救いのない小説と人はいうが個人的にはすごく元気づけられた。

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 日本語で書かれた文…

 日本語で書かれた文章であれば、知らない言葉が使われていても前後の文脈からその意味を推し量りながら先へ先へと読み進めることができる。しかしながら、言葉に気をつかった文章であればあるほど、辞書を引き、言葉の意味をしっかりと捉えながら読んだほうがその味わいは増すものである。本書はその...

 日本語で書かれた文章であれば、知らない言葉が使われていても前後の文脈からその意味を推し量りながら先へ先へと読み進めることができる。しかしながら、言葉に気をつかった文章であればあるほど、辞書を引き、言葉の意味をしっかりと捉えながら読んだほうがその味わいは増すものである。本書はそのように読んでほしい文章でつづられている。男女が知り合い、心中に向かうまでの筋立ての見事さ、また読者自らがいつかは登場人物と同じ境遇に置かれるのではないかという恐怖心に急き立てられ、先へ先へと読み進みたくなる。それでもそれを抑えなが

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中流社会から脱落し、…

中流社会から脱落し、将来の展望もなく、ほかに行くところもなく、ひたすらモツを串に刺しながら、その日暮らしを営む中年男。関西弁が、わびしくてやらしくて切羽詰っていて、すごくいいなと思いました。

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社会から脱落し、アパ…

社会から脱落し、アパートの一室で一日中、モツを串刺し生活する男。絶望の先を見るような重く湿った凄みのある小説です。重いです。

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2023/06/28

異質な作品。 作者は暗くある種陰惨な私小説をキャリアとしていて、本作品もベースは世捨て人の作者自身を投影した様な一人称視点。 にも関わらず、本作品の直木賞受賞には納得をしてしまう寓話性があり、作品が締まった瞬間物語の世界から弾き出された様な寂しさを感じた。 特に女性とのさもしい...

異質な作品。 作者は暗くある種陰惨な私小説をキャリアとしていて、本作品もベースは世捨て人の作者自身を投影した様な一人称視点。 にも関わらず、本作品の直木賞受賞には納得をしてしまう寓話性があり、作品が締まった瞬間物語の世界から弾き出された様な寂しさを感じた。 特に女性とのさもしい縺れた恋情を描くのが巧すぎる。

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2023/03/19

2023/3/19 読了 久々にどろりとした本を読んだ感じ。 登場人物は、それぞれクセがあるものが人間味が濃いからか何故か誰も嫌いになれない。

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2023/01/16

好きしかない 部落が出てくる作品やラテンアメリカ文学をおもわせるけど特異なのはよそ者として入り込むことなのかな 俯瞰するわけでもなく当事者を装うでもなく表出される世界にこもる実感 抜き差しならなさと生活への違和感のメタファーとして匂い立つ世界 緊張感が読ませるそしてふわーっとして...

好きしかない 部落が出てくる作品やラテンアメリカ文学をおもわせるけど特異なのはよそ者として入り込むことなのかな 俯瞰するわけでもなく当事者を装うでもなく表出される世界にこもる実感 抜き差しならなさと生活への違和感のメタファーとして匂い立つ世界 緊張感が読ませるそしてふわーっとしてくる 結局は隔絶に安心してしまう安心してしまう心なんていうものは忘れて夢中で読み進めるんだけど インテリの猥談

Posted byブクログ

2022/12/25

日常を虚で湿った目線でかすめる言葉たちとなにかの起きていることはわかるがなにが起きているのかはわからない感覚とがまじりあって神話的な雰囲気を醸成している。ただ二十四節で終わってほしかった。釣れない釣りを続けるひとたち好きだった。

Posted byブクログ