反哲学史 の商品レビュー
フランス革命のイデオロギーとなった啓蒙思想が、いわば無時間的、無歴史的な理性、つまり古代のギリシャ人にあっても18世紀のフランス人にあっても変わることのない理性、を原理にし、フランス軍はその理性を旗印に、つまりその理性をドイツ人にも押し付けようとドイツに侵入してきたわけだが、それ...
フランス革命のイデオロギーとなった啓蒙思想が、いわば無時間的、無歴史的な理性、つまり古代のギリシャ人にあっても18世紀のフランス人にあっても変わることのない理性、を原理にし、フランス軍はその理性を旗印に、つまりその理性をドイツ人にも押し付けようとドイツに侵入してきたわけだが、それに抵抗するドイツ人は、ドイツ民族には中世以来の歴史のうちで培われた独自の民族的構成があると主張し、それぞれの民族の歴史的生成過程の重要性を強調した。こうした思想がドイツロマン派の芸術運動に結晶します。 シェリングは神を光、神の内なる自然を闇にもたとえています。つまり光は闇から発出してくる、あるいは闇がおのれのうちから光を発出させるのだと考えている。闇はそれだけでは真っ暗なので、闇がおのれのうちから光を発出させ、それによっておのれを照らしかえさせようとする。それと同じように、それ自体では混沌である自然がおのれのうちから神を発展させ、それによっておのれを照らしださせるのだ、としシェリングは考えていた。
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目 次 はじめに 第1章 ソクラテスと「哲学」の誕生 第2章 アイロニーとしての哲学 第3章 ソクラテス裁判 第4章 ソクラテス以前の思想家たちの自然観 第5章 プラトンのイデア論 第6章 アリストテレスの形而上学 第7章 デカルトと近代哲学の創建 第8章 カン...
目 次 はじめに 第1章 ソクラテスと「哲学」の誕生 第2章 アイロニーとしての哲学 第3章 ソクラテス裁判 第4章 ソクラテス以前の思想家たちの自然観 第5章 プラトンのイデア論 第6章 アリストテレスの形而上学 第7章 デカルトと近代哲学の創建 第8章 カントと近代哲学の展開 第9章 ヘーゲルと近代哲学の完成 第10章 形而上学克服の試み 第1節 後期シェリングと実存哲学 第2節 マルクスの自然主義 第3節 ニーチェと「力の意思」の哲学 終 章 十九世紀から二十世紀へ
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西洋哲学史に関する入門書の古典とも言うべき本書は、いまだ色あせず多くの人々に多くの示唆を与えています。「反哲学」とは、哲学を相対化して哲学の歴史を見直すという意味で使われており、別に哲学に対抗した人々の歴史でも哲学史を批判しているわけでもありません。哲学できるほど思考力のない私に...
西洋哲学史に関する入門書の古典とも言うべき本書は、いまだ色あせず多くの人々に多くの示唆を与えています。「反哲学」とは、哲学を相対化して哲学の歴史を見直すという意味で使われており、別に哲学に対抗した人々の歴史でも哲学史を批判しているわけでもありません。哲学できるほど思考力のない私には著者である木田元先生の深い思考の片鱗すら触れることはできませんが、それまで全く意味のわからなかった西洋哲学、とくにギリシア哲学についてまがりなりにも授業が展開できるほどの知識をつけることができました。
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まだ全て読みきれていないが、哲学というものが本当にわかった気がする。まさに啓けたような感じが体験できた。
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倫理学概論の参考文献。授業でやったところはわかったけど、最後の方は…??って感じだった。これから授業で学んでいこうと思う。
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