壬生義士伝(下) の商品レビュー
泣かせの次郎に泣かされた。 わかっていて泣くのだから、 良い汗かいたようなものかしらん。 もう何年かしたら、また泣かせてもらいに ページを開く、そんな気がする。
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面白かった!月並みだが構成が上手い。 「吉村貫一郎」という人間のことを、その人を知ってる人間に聞き回って教えてもらう、という形式で、話の中で出てきた人を伝っていきどんどん話を聞いていく中でその人柄やエピソード、出世、人間関係、そして本人や子供達の最期を知ることが出来るという作りがよく出来ているなと感じた。 特に最後の末の息子と預け先の人にあてて書いてもらった手紙は、今までの話を読んでいると不思議とすらすら読めて、まるで自分がそれを実際にその場で読んでいるかのような錯覚に陥って、本を閉じた時の読了感があって良かった。バラバラで寄り道も多いそれぞれの話の全てがちゃんと繋がっていて見事でした。 文章も回りくどくなくすっきりと読めたのも良かった。
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いやぁー参りました。感動で涙が出そうになるが、グッとこらえる自分が不思議でした。 「義」とは「武士道」とはなんなのか、何のために、誰のために生きているのか、人々の愛やふるさとへの愛、全てに感動いたしました。 うまく感想を書けませんが、ただ読み終わって「良かった」と想える一冊でした...
いやぁー参りました。感動で涙が出そうになるが、グッとこらえる自分が不思議でした。 「義」とは「武士道」とはなんなのか、何のために、誰のために生きているのか、人々の愛やふるさとへの愛、全てに感動いたしました。 うまく感想を書けませんが、ただ読み終わって「良かった」と想える一冊でした。
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なかなか切腹しない貫一郎が、朦朧とする意識の中妻からの声を聞き、やっと死ぬことができると喜ぶところが泣けてしょうがなかった。 貫一郎にとって、忠義を尽くしているのは家族だった。 そして息子たちの父への想い。 兄弟それぞれ違う道で、父と祖国のために尽力する姿。 号泣でした。よかった
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人情の機微を丁寧に描く浅田次郎の傑作。 分量が多く、読むのに時間がかかるけど、その時間以上の価値がある。 主人公自身の回想と、主人公と関わりのある人物の回想を章ごとに交えて、主人公の生き様が明らかになっていくストーリー。 男は主君の為でなく、妻子のために忠義を尽くす、という主人公...
人情の機微を丁寧に描く浅田次郎の傑作。 分量が多く、読むのに時間がかかるけど、その時間以上の価値がある。 主人公自身の回想と、主人公と関わりのある人物の回想を章ごとに交えて、主人公の生き様が明らかになっていくストーリー。 男は主君の為でなく、妻子のために忠義を尽くす、という主人公の言葉に心打たれた。
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上下巻を通勤電車3日間で読み、最後は涙が浮かびました。浅田さん、うまいなぁ。『輪違屋糸里』を先に読んでいて、浅田作品で壬生者の時代背景や人物設定を理解していたことで、より人物の心の動きを感じ取ることができました。 同時代を生きる作家がなぜそのテーマを選ぶのか、そうした作家への興...
上下巻を通勤電車3日間で読み、最後は涙が浮かびました。浅田さん、うまいなぁ。『輪違屋糸里』を先に読んでいて、浅田作品で壬生者の時代背景や人物設定を理解していたことで、より人物の心の動きを感じ取ることができました。 同時代を生きる作家がなぜそのテーマを選ぶのか、そうした作家への興味や作品にかける意義を感じ取りながら読むこともできる面白さを知りました。現代の日本小説に向き合うきっかけをありがとう。浅田さん!
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▶︎-2017/02/05 ▶︎読み進めるうちにドキドキしてくる。▶︎気に入ったフレーズ「母上様。どうか来世にても 父上と夫婦になり 嘉一郎ば 産んで下んせ お願えでござんす母上様」▶︎悲しいのは高齢のため、登場人物の記憶がはっきりしなくて、粗筋がわからなくなる事...
▶︎-2017/02/05 ▶︎読み進めるうちにドキドキしてくる。▶︎気に入ったフレーズ「母上様。どうか来世にても 父上と夫婦になり 嘉一郎ば 産んで下んせ お願えでござんす母上様」▶︎悲しいのは高齢のため、登場人物の記憶がはっきりしなくて、粗筋がわからなくなる事です。読むことが楽しいという境地です。
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新撰組隊士の吉村貫一郎を主役にした時代小説。 多くの視点で語られることにより、吉村貫一郎の人生や人柄が謎を解くように徐々に明らかに、かつ目の前にいるかのように鮮やかに描きだされる。 物語が幾重にも重なり、さらには他の作品にも重なっていく。 主題は男の生き様だろうか。悩みや葛藤を抱...
新撰組隊士の吉村貫一郎を主役にした時代小説。 多くの視点で語られることにより、吉村貫一郎の人生や人柄が謎を解くように徐々に明らかに、かつ目の前にいるかのように鮮やかに描きだされる。 物語が幾重にも重なり、さらには他の作品にも重なっていく。 主題は男の生き様だろうか。悩みや葛藤を抱えつつ信念を貫く姿が印象的だ。 どちらかと言うと男性が読んで面白い本だと思うので、男性にオススメです。
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下巻では難しい言葉にも慣れて来たと思ったら、最後にあの漢文(?)。 やっぱり浅田次郎さんの本は難しいと思った。 でも、他の本も読みたいと思わせる魅力あり。 人と人との繋がりってすごいな。
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貫一郎のみつに対する独白(三国一の婿をば必ず添わしたる云々)の所で、ぼろぼろと泣いてしまった。 本を読んで泣いたのは久々だったので、我ながら驚き。
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