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ガラスのうさぎ の商品レビュー

4.1

18件のお客様レビュー

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2022/07/30

言葉にするのは難しいけれど、今の中学生くらいの子が、一人で生きていくなんて私には絶対できないと思う。

Posted byブクログ

2019/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

勘違いをしていたのは、これが「物語(フィクション)」だと思っていたこと。でも「体験記」だったのですね。 広島、長崎、沖縄などとは違い、東京大空襲や神奈川・二宮への機銃掃射などは、あまり知られておらず、その実態については初めて知った。生きた心地がしなかっただろうとわかる。 また、空襲の実態だけではなく、当時の暮らしぶりや疎開の実態、親戚との関係など、かなり克明に語られる。それぞれに事情があったことはわかりつつも、やりきれなさと悲しみを感じる。 優しい人がいる。打算的な人もいる。 いざ、同じ状況に置かれたら、自分はどうするだろうか、と考える。 終盤、辛酸をなめた12歳の少女が、両親と妹を亡くしての絶望の中、光を見いだす太陽のような文章。それが、日本国憲法の第9条だったという。 作者は語る。力強く。 『この文面は、わたしにとって、まさに輝く太陽のように、まぶしく見えた。これなんだ。もうわたしたち国民は永久に戦争を放棄したのだ。よく歴史はくり返されるという。しかし日本の歴史はじまって以来、はじめて日本は外国に負けたのだ。(略)くやしいし、なさけない。そのうえ、たくさんの犠牲者を出した。  だけど、それによって、永久に戦争はしないということを憲法に定めることができたのだ。日本だけでなく、相手国もきっときっと、数えきれないほどの被害と、悲しみを受けたであろう。わたしのように両親をなくした子もいるだろう。戦争によって利益をこうむった人は、ほんのひとにぎりの人たちだ。  私は生きているかぎり、この憲法を守りつづけたい。そして、わたしのつぎの世代、またそのつぎの世代へと、この悲しみを伝えていきたいと思った。二度と戦争をくり返さないために。』

Posted byブクログ

2015/06/08

読んでいて涙がとまらなくなった。 東京大空襲で母と妹二人をなくし、アメリカ軍の航空機の機銃掃射で父をなくした敏子さん。 周りの人のやさしさ、逆に親戚の冷たさ。いろんな経験を通じてそれでも懸命に生きてきた。 戦争の悲惨さと無意味さ、平和の尊さがよく理解できる本だ。

Posted byブクログ

2014/04/05

12~13歳の頃の東京大空襲で母と妹二人を亡くし、次いで疎開先へ迎えに来てくれた父が目の前で機銃掃射にて死亡するという悲惨で苦しい体験が次々出てくるのだが、文章は決して重苦しくなく、どちらかというと少女(作者の高木敏子)の前向きさに心を打たれる。 先般、知人が高木敏子さんにお会...

12~13歳の頃の東京大空襲で母と妹二人を亡くし、次いで疎開先へ迎えに来てくれた父が目の前で機銃掃射にて死亡するという悲惨で苦しい体験が次々出てくるのだが、文章は決して重苦しくなく、どちらかというと少女(作者の高木敏子)の前向きさに心を打たれる。 先般、知人が高木敏子さんにお会いして、さまざまなお話をうかがってきた。いわく、戦争の記憶を風化させてはいけない。ただしそれを言葉にして残すのは女の役割だと。なぜなら……と続くのだけど。なるほどと膝をうったのだけど、その内容はまた今度どこかで書こうと思う。 高齢になられた高木さんは今もなお、伝え続けることを責任として、学び続け、語り続けてくださっているそうです。

Posted byブクログ

2013/08/02

作者(高木敏子さん)の体験した話。 母、幼い妹達が亡くなり。 溶けていたガラスのうさぎ。 そして、父までも亡くなり一人になった敏子の頑張っている姿に本当に切なくなった。 「戦争は、絶対してはいけない。」と改めて考えさせられました。

Posted byブクログ

2019/01/12

・母と妹2人を空襲で、父を機銃掃射で失った敏子が、兄とくらそうとするお話です。つらいのをがまんして、1からやり直そうとする敏子がすごいと思いました。 ・この本は筆者が本当に体験した戦争の話です。主人公が家族と遠く離れて暮らすことになったり、大切な家族を失ったりしていく中で「二度と...

・母と妹2人を空襲で、父を機銃掃射で失った敏子が、兄とくらそうとするお話です。つらいのをがまんして、1からやり直そうとする敏子がすごいと思いました。 ・この本は筆者が本当に体験した戦争の話です。主人公が家族と遠く離れて暮らすことになったり、大切な家族を失ったりしていく中で「二度と戦争は起こしてはいけない」と思わせられます。

Posted byブクログ

2013/01/15

小学4年生の頃に読み、衝撃を受けた一冊。 多分この作品に出会ってなかったら、今の読書人生はあり得ません。

Posted byブクログ

2012/07/25

このレビューを書いていてふと思うのだが、こういった戦争体験の本を読んで「感動」するというのは何か違うのではないか? 恐ろしさや悲しさで涙が出るのなら十分分かるが、感動とはちょっと違うのでは?

Posted byブクログ

2012/03/27

長女が読んでいたので、ついでに読んでみた。 戦争の本ということでさけていたが、意外と暗くない本で、驚いた。

Posted byブクログ

2012/03/18

昨日、図書館で吸い寄せられて手に取った児童書。一気に読み終えたのも、東京大空襲を思い起こすことの多い三月だから…かな。 #boys に読んで聞かせようと思うのだが、うまくいくか…。

Posted byブクログ