ノーザンライツ の商品レビュー
この地球上からさまざまな伝説が消えて行った中で、何とか間に合って見ることが出来た大切な世界。 星野道夫がアラスカで見聞きした事柄を綴っています。 事実にも関わらず、おとぎ話の様な、昔話を読んでもらっているような暖かさを感じます。欠点は気持ちよすぎて眠くなってしまう事かもしれな...
この地球上からさまざまな伝説が消えて行った中で、何とか間に合って見ることが出来た大切な世界。 星野道夫がアラスカで見聞きした事柄を綴っています。 事実にも関わらず、おとぎ話の様な、昔話を読んでもらっているような暖かさを感じます。欠点は気持ちよすぎて眠くなってしまう事かもしれない…
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アラスカの大地に魅せられた「白人」たちと、選択の余地もなくアラスカに生きるネイティブたちの物語 しかし一番の主役はアラスカそのものであろう 今となっては滑稽な核開発計画「プロジェクト・チャリオット」が単純に核にとりつかれた男の妄執であるとは断言できない この計画は「人工」と「...
アラスカの大地に魅せられた「白人」たちと、選択の余地もなくアラスカに生きるネイティブたちの物語 しかし一番の主役はアラスカそのものであろう 今となっては滑稽な核開発計画「プロジェクト・チャリオット」が単純に核にとりつかれた男の妄執であるとは断言できない この計画は「人工」と「自然」との対比だけではくくれない 人として「生きる」とはどうあるべきか、自分たちの存在意義を確認する通貨儀式となってアラスカのネイティブたちの心を揺さぶる 計画に反対する人々の魂がさざなみになってアメリカそのものを動かす過程は感動的である 「核」があたかもダモレスクの剣のようなものである、というのは妄想でしかないのではないか 「自然」と「人」を考えさせてくれる良書 きっと、星野 道夫さんの魂は「ノーザンライツ」(オーロラ)のもとで、輝いているのであろう
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星野道夫さんの文章はとても美しい。 難しい語彙を使っているわけではないのだけど、アラスカへの愛と彼の目を通した自然の表現の仕方が透明感にあふれている。 寒さを恋しいと思う心境を初めて教わった気がする。 本がキラキラして見えるのです。 彼の様に好きな物をつきつめて生きて行きたい...
星野道夫さんの文章はとても美しい。 難しい語彙を使っているわけではないのだけど、アラスカへの愛と彼の目を通した自然の表現の仕方が透明感にあふれている。 寒さを恋しいと思う心境を初めて教わった気がする。 本がキラキラして見えるのです。 彼の様に好きな物をつきつめて生きて行きたい。
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きっと私の生涯で、アラスカに関わりを持つことはないだろうと思う。 でも、ここに記されているアラスカに生きた伝説の人々、そしてアラスカの新たな時代を切り拓こうとしている人々。 アラスカの自然と歴史を感じ、想う。 私たちとは違った価値観のもと、豊かな暮らしをしているアラスカの人々の...
きっと私の生涯で、アラスカに関わりを持つことはないだろうと思う。 でも、ここに記されているアラスカに生きた伝説の人々、そしてアラスカの新たな時代を切り拓こうとしている人々。 アラスカの自然と歴史を感じ、想う。 私たちとは違った価値観のもと、豊かな暮らしをしているアラスカの人々の暮らしを知るにつけ、私たちが進んできた道程の遠さと、先に続く道の危うさを感じずにはいられない。
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【内容】 ノーザンライツとはオーロラ、すなわちアラスカの空に輝く北極光のことである。この本には、運命的にアラスカに引き寄せられ、原野や野生生物と共に生きようとした人たちの、半ば伝説化した羨ましいばかりに自主的な生涯が充ち満ちている。圧倒的なアラスカの自然を愛し、悠然と流れるアラス...
【内容】 ノーザンライツとはオーロラ、すなわちアラスカの空に輝く北極光のことである。この本には、運命的にアラスカに引き寄せられ、原野や野生生物と共に生きようとした人たちの、半ば伝説化した羨ましいばかりに自主的な生涯が充ち満ちている。圧倒的なアラスカの自然を愛し、悠然と流れるアラスカの時間を愛し続けて逝った著者の渾身の遺作。カラー写真多数収録。 【感想】
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星野道夫さんの文章を読むと、その自然の大きさに圧倒されて、すっと心が広くなる。自分の生きている世界なんて狭苦しくて、自分のことなんてほんの些細なことなんだって思える。アラスカの自然に比べたら、アラスカの厳しい自然で暮らす人々のことを思えば。 とても救われる。
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星野さんがアラスカの自然、それにその自然に根ざして暮らしている人たちとのふれあいの中で思うことを綴っているほかの本と、この本は少し違いました。そこに暮らしている人たちのことだけでなく、ヨソで暮らしアラスカを利用できる豊かな資源として認識している人たちのこと、そういう人たちとどのよ...
星野さんがアラスカの自然、それにその自然に根ざして暮らしている人たちとのふれあいの中で思うことを綴っているほかの本と、この本は少し違いました。そこに暮らしている人たちのことだけでなく、ヨソで暮らしアラスカを利用できる豊かな資源として認識している人たちのこと、そういう人たちとどのように関わってきたか、関わることによって変わってきたか、そういったような、少し引いたより広い視点で書かれているように思いました。 ジニーとシリアという、魅力的な女性(ふたりとも元パイロット!)の語る体験を元にアラスカを巡るいろいろのことを綴ったこの本は、もうすぐ80歳になるというジニーとシリアとともにキャンプしながらボートで川をくだる旅をしたエピソードで終わります。いつかね、と約束しながら10年以上経ってからようやく実現した旅の、出発と穏やかで楽しそうな様子が書かれた章の後に続く最終章は、星野さんではなく、シリアによって書かれています。その文章がとても印象的でした。
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決して巧いとはいえない文章。でも、だからこそ、アラスカの果てしない自然の美しさと、それを本当に愛している星野道夫さんの優しい視線が伝わってくる。 あぁ、真冬のアラスカに行ってみたいな。
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写真家だからこその、文章はあまり巧くはないけど繊細な自然の表現に、アラスカへの深い愛情を感じる。私も真冬の極寒アラスカへ行きたい・・・
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こうしている間にもアラスカで自然が息をしているという、当たり前の事に感動しました。 ちゃんと生きなくちゃ、と。
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