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ノーザンライツ の商品レビュー

4.2

40件のお客様レビュー

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2018/11/14

図書館で。 憧れの地に旅するのとそこで住むのは違うものだからなぁとなんとなくしみじみ思いました。そしてその土地にずっと住んでいた人よりも移り住んできた人の方が古来のやり方を通そうとしているのは興味深い。そりゃ、犬ぞりよりはスノーモービルの方が便利だろうしな、と思うから土地の人が便...

図書館で。 憧れの地に旅するのとそこで住むのは違うものだからなぁとなんとなくしみじみ思いました。そしてその土地にずっと住んでいた人よりも移り住んできた人の方が古来のやり方を通そうとしているのは興味深い。そりゃ、犬ぞりよりはスノーモービルの方が便利だろうしな、と思うから土地の人が便利なモノを知り、昔の生活スタイルを捨てていくのは仕方ないことだと思う。日本でも京都で着物着て暮らしている外国の人とかが注目を集めるとかそう言う感じなんだろうな~ とは言えやはりその地に長く先祖と共に暮らしていた人の話の方が心に響くなぁなんて思いました。 終章を書く前に著者は亡くなられたんですね…。その事件の事は知りませんでしたが痛ましいなぁと思いました。

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2017/07/14

自然写真家の星野道夫氏による、アラスカの生活や文化に関するエッセイ。 「旅をする木」が有名が星野氏は、90年代に仕事中にヒグマに襲われて亡くなっている。 日本人によるアラスカ本はあまりないので、人類学的には貴重なのではないか。中でも、原住民のエスキモーたちの、伝統的な生活様式につ...

自然写真家の星野道夫氏による、アラスカの生活や文化に関するエッセイ。 「旅をする木」が有名が星野氏は、90年代に仕事中にヒグマに襲われて亡くなっている。 日本人によるアラスカ本はあまりないので、人類学的には貴重なのではないか。中でも、原住民のエスキモーたちの、伝統的な生活様式について詳しく書かれている。年中、カリブーと呼ばれる大型のシカのような動物の狩りをして、自然のなかで暮らしているようだ。アラスカには壮大なマッキンリーもある。アメリカ政府が、アラスカに原子力研究所を作ろうとしたり、土地の所有権を西洋的に決めようとするたびに、原住民たちは自分たちの意見を表明してきた。 著者は大学卒業後アラスカに移り住み、そこで十数年現地の人に交じって暮らした。民族意識が強い地域に、よく受け入れられたと思う。 アラスカのことはあまり知らなかったので、現地のいろいろな人生の話をへぇ~と思いながら読んだ。インディアン文化に興味がある人には面白いはず。

Posted byブクログ

2017/02/03

なぜこんなにも、星野道夫に魅かれるのか、わかった気がする。 もちろん、アラスカという地に魅かれているのも事実。でも、たぶん、自分は星野道夫の視点とアラスカを知るための姿勢に魅かれていたのだろう。 星野も知らないアラスカがたどってきた歴史を、その当時を生きてきた人たちから話をう...

なぜこんなにも、星野道夫に魅かれるのか、わかった気がする。 もちろん、アラスカという地に魅かれているのも事実。でも、たぶん、自分は星野道夫の視点とアラスカを知るための姿勢に魅かれていたのだろう。 星野も知らないアラスカがたどってきた歴史を、その当時を生きてきた人たちから話をうかがう。オーラルアーカイブやオーラルヒストリーをこんなにも自然にこなしているのだ。それが、今の自分のやりたいことと重なり、魅かれているのだ。 よく星野の言葉で表現される、「間に合った」「間に合わない」ことがどれほど貴重なものか。自分が一歩を踏み出さない限り、「間に合わない」ことがどんどん増えていく。

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2016/09/28

この歳にもなってまだ、生きている意味ってなんだろう、などと考えたりする。 意味などない、ということは知っている。 北へ旅するムースの群れだとか、 季節ごとに巡ってくる鯨たちだとか、 年ごとに変わる氷河の風景だとか、 そういうものと同じ。 でも、「暮らし」には意味がある。 その...

この歳にもなってまだ、生きている意味ってなんだろう、などと考えたりする。 意味などない、ということは知っている。 北へ旅するムースの群れだとか、 季節ごとに巡ってくる鯨たちだとか、 年ごとに変わる氷河の風景だとか、 そういうものと同じ。 でも、「暮らし」には意味がある。 その意味を守ろうとする尊い意志がある。

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2015/12/23

旅をする木の本の内容をもっと深く書いた話で写真も満載。山岳パイロットのドン・シェルドンの姿やグッチンインディアンの人達、トーテム・ポールの木など、旅をする木では言葉で表現してた話が写真でも見られる本書。

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2015/09/07

アラスカ行きたい。アラスカの百年を生きた人びとのストーリー。星野道夫は最後、ノンフィクションライターとしても一流の域に。

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2015/05/15

星野道夫さんの2冊目。 最初に読んだ、「アラスカ、風のような物語」同様、内容はアラスカのこと。 ジニーとシリアという、二人の元パイロット達との交流を中心に描かれている。 半世紀以上前に、アメリカにはパイロット志願の女性達がたくさんいたこと、実際にパイロットになり、命をかけて空を飛...

星野道夫さんの2冊目。 最初に読んだ、「アラスカ、風のような物語」同様、内容はアラスカのこと。 ジニーとシリアという、二人の元パイロット達との交流を中心に描かれている。 半世紀以上前に、アメリカにはパイロット志願の女性達がたくさんいたこと、実際にパイロットになり、命をかけて空を飛んでいたことなど、それだけでも信じられない思いだったが、その中の二人が、アラスカという大地に根ざし、様々な活動を生涯をかけておこなってきたという事実にはただただ感服するばかり。 二人の写真も掲載されているが、本当に素敵だ。 最終章では星野さんが、ジニー、シリアと一緒に川を旅するのだが、最後は涙無しには読めなかった。

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2014/12/23

星野さんが生きたアラスカで出会った人々が歩んだ道。 それは大自然の中、カリブーやサーモン、クジラなどの恵みの中で暮らし、その自然を守ろうとした人々の歴史。 どんなに厳しい環境であれ彼らはこの場所で生きているしこれからもきっと生き続ける。 ノーザンライツ―北極光とは“オーロラ...

星野さんが生きたアラスカで出会った人々が歩んだ道。 それは大自然の中、カリブーやサーモン、クジラなどの恵みの中で暮らし、その自然を守ろうとした人々の歴史。 どんなに厳しい環境であれ彼らはこの場所で生きているしこれからもきっと生き続ける。 ノーザンライツ―北極光とは“オーロラ”のことだそう。

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2013/12/26

大自然を賛美し守るようなことが書かれているのかなと思っていたが、それは余りにも浅はかだった。アラスカでの核実験計画プロジェクト・チェリオットの話には興奮した。ただやみくも今のアラスカを守るのではなく、アラスカや人々の変化は当然で必要でありそれに対応していくことが重要という立場は非...

大自然を賛美し守るようなことが書かれているのかなと思っていたが、それは余りにも浅はかだった。アラスカでの核実験計画プロジェクト・チェリオットの話には興奮した。ただやみくも今のアラスカを守るのではなく、アラスカや人々の変化は当然で必要でありそれに対応していくことが重要という立場は非常に冷静で、しかしアラスカに対する情熱は人一倍であるのが伝わってくる。

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2013/11/02

今回で、星野道夫氏の著作は8冊目ぐらいだが、今までで圧倒的に面白かった。いや、どれも星野道夫氏の著作は面白いのだが、この著作では、アラスカの激動の歴史が、その時代を生きた人々からの経験や言葉から語られ、それらの人と年齢が大きく離れているにも関わらず星野が実際に深い友情で結ばれてい...

今回で、星野道夫氏の著作は8冊目ぐらいだが、今までで圧倒的に面白かった。いや、どれも星野道夫氏の著作は面白いのだが、この著作では、アラスカの激動の歴史が、その時代を生きた人々からの経験や言葉から語られ、それらの人と年齢が大きく離れているにも関わらず星野が実際に深い友情で結ばれていること!が物語を面白くしている。こんなにも、アラスカという場所が、魅力的であることを今まで知らなかった。いつか、自分にとって人生で大事な旅の時に、アラスカを訪れてみたいと思う。 星野氏ほど、写真としての表現力、人を惹きつけるこの文章力の2つの両方が、これほど卓越している人はいないのではないか。。

Posted byブクログ