共生虫 の商品レビュー
学生の頃に読んで、あまりに面白く、自主映画化しようと絵コンテもどきのようなものを描いて、周囲から多少引かれた記憶がある。今は内容はあまり記憶に無い。
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2000年3月20日 第一刷発行 再読 この年の谷崎潤一郎賞 受賞 「変身」の毒虫から、読みたくなってしまい再読。 主人公は、自身の体内に、殺戮と絶滅を司る「共生虫」を宿していると信じている、引きこもり青年ウエハラ。彼は、インターネットコミュニティに繋がりを模索し始める。 で...
2000年3月20日 第一刷発行 再読 この年の谷崎潤一郎賞 受賞 「変身」の毒虫から、読みたくなってしまい再読。 主人公は、自身の体内に、殺戮と絶滅を司る「共生虫」を宿していると信じている、引きこもり青年ウエハラ。彼は、インターネットコミュニティに繋がりを模索し始める。 ですが、この共生虫は途中でちょっと放置気味。ウィルスか寄生虫かと、期待していたのですが。 「共生虫」と共存しはじめたウエハラは、社会へ出て殺戮への道をしっかりと歩み始める。 ラストにインターネットコミュニティの人間の手記が書かれているが、明確な言語で崩壊した文章。読み手の思考も崩壊させそう。そして、最終章のウエハラは、明確な思考で崩壊していく。 まあ、希望は見えない小説です。
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寄生虫 寄生動物 細菌は単細胞分裂増殖 人間:地球 細菌:ゾウ ウイルス:ネズミ ウィルスは非生物、細胞に寄生しないと生きていけない。 風邪ウイルスにも抗生物質は効きません。 ウィルス 遺伝子 コルテス アステカ 天然痘
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村上龍を読みたくなって、いくつかの作品の冒頭を読み、とっつきやすそうだという理由で選んだ一冊。 思えば私のように生まれた時からインターネットやパソコンが存在していた時代の人間には、こうした電話線でネットをつないでいた時代の情報特定のされやすさは知っておくべきであったと思われた。いや、この作品内におけるネットでの記述は本物かどうかすら怪しい。単なる脅しかもしれない。それにしてはやたらに具体的で、生々しかった。 付随して言えることだが、全体的に嘘と真実の見分けがつかなくなる。ネットという画面の向こう側の世界と、ウエハラの視点を通して描かれる世界は非常に無味乾燥としていて、狂気に満ちている。行き当たりばったりに出会った人々を、殺そう、と思ったり、信用しよう、と思ったりと、彼の何かに対する依存らしきものは入れ換わりが激しく、一貫性がない。そして読者の視点からすればその一貫性のなさが貫かれていて、終始はらはらすることに違いはない。これを読んでいて一番よく書けてるな、と思ったのはウエハラが父の頭をバッドで割るシーンだ。臨終の父親に対して、常識からすれば考えもつかないような「防空壕」がどうだとかという話をする。その時点での彼には、目の前の死にそうな父親よりも、共生虫の手がかりかもしれない防空壕が大事だったわけである。この会話の作りに、背筋にぞくりとするものを感じた。 この話には理屈も何もない。ただウエハラという引きこもりの破天荒な人物から見た世界がそのままに書かれているだけである、といえば分かりがいい。殺戮に至るまですら偶然の産物で、その行動や変わった世界の見え方を呆然と読みつくすしかない。個人的にはいわゆる狂人、が分かりやすく書かれていて面白かった。ただ、好みはかなり別れやすい作品だと思う。 多分卒論にはこれを選ぶかと。時期に読み返すことになるので、再読したらまた感想を書こう。
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引きこもりの話。 一度引きこもりと会話したが、 救いようのないタイプって実際いて、私もどうしたらいいかわからない。 この本にそのヒントが書いてあるかといったら逆だし、ひたすら絶望。 もう一回読めと言われたら、悩む。 これは漫画化とか、映像化したら逆に面白くなりそうだと思う。
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主人公が体験を通して認識を深めていくさまが面白い。 ところどころに現実がちりばめられているからこそ、これが小説で良かったと思った。
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ウエハラは、中学二年生のときに引きこもりになった。 身体が重くて、朝ベッドから起き上がれなくなったのだ。 鬱病と診断されてからも、 父と兄はウエハラのことを怠け者と言った。 あるとき、ウエハラは、ネットで興味深いページを見つけた。 そこで、インターバイオという組織と出会う。 ネット上でやり取りをする中で、 共生虫を飼う人間は選ばれた人間で、人を殺してもいいということを ウエハラは知る。 ウエハラは、今までに起こった暴力的な衝動はすべて 自分の中にいる共生虫が原因だったのだと気づき、 自分の中に力がみなぎるのを感じるのだった。… ウエハラはこの後、何人かを本当に殺してしまいます。 インターバイオが「偽の組織」だったことに気づいても、 ウエハラの中は何も変わらない。 特に印象的だった文章は二つ。 「それらはすべて一連の流れだったのだ。雑木林の中の、あの小さな谷の清水の流れと同じだ。真実はいつも細い谷を静かに流れていて、その流れが絶えることはないが、その流れそのものを見つけることが非常にむずかしい。はっきりとした目的を持った人間だけが偶然の助けを借りてその流れに出会う。一度そのようなものを捉えることができれば、あとは進むべき方向を見失うことはない。」 「(幼い頃持っていた鉱物標本の話で)ケースがなくなってから標本は一個ずつ失くなっていった。誰かにプレゼントしたわけでも、盗まれたわけでも捨てたわけでもないのだが、確実に標本の数は少なくなっていった。石は収まる場所を失ったのだとウエハラは思った。収まる場所を失うと、モノはいずれ消える運命にある。」 ウエハラは、「狂った」人間なのかもしれない。 「まともに」学校に行って、「まともに」働くのが、「まっとうな」人間なのかもしれない。 …本当に、それが「まとも」なのか? 私はいつも、それを疑問に思います。 まともな人も狂っている人も、 自分が思う「真実の流れ」に乗ってるだけで、 自分が思う「収まる場所」に収まってるだけで、 それが本当の「流れ」や「場所」じゃないんじゃないのだろうか、と。 私は、それで良いんじゃないかと思うけれど、 まともだという人ほど、 それが「本物」だと信じて止まないような気がします。 まぁ、信念は人それぞれだから良いんですけど←どっちやねん 時々、というか頻繁に、 こういう世界に嫌気が差すんですよね。 「まとも」とか 「狂人」とか その勝手な線引きが、 そもそもまともじゃないような気がして… どうでも良いですね。 少々熱っぽいんで頭がくらくらしてまいりました。 明日からハードなのに大丈夫だろうか…(;´▽`A`` ちなみに『共生虫』、 古代の生け贄の描写がでてくるんですが、 なんともリアルでグロテスクでしたヽ(;´ω`)ノ 夢に出てきそう~(>_<)
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ひきこもりの主人公と、ネット社会の中での人間関係。 メーリングリストなど、ITが小説のツールにもなっている。 これも、いかにも村上龍の作品だという感じがする。
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・98年頃にネットや引きこもりって新しい素材について村上龍なりになんか書いてみたよ、という小説。所々刺激はあるけど、おもしろくない。エンターテイメントとしても成立してない。救いも無い。爽快感も無い。読まなくてもよかった。 (市民センター図書室にて借りる)
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久しぶりに読書再開。 社会と自分の関係を見つめなおすと、私は主人公の彼と同じなのではないか。 ひきこもりがいいという訳じゃない。 だけど、普通に生活し、それに気づかない人間を蔑んでみている私はやっぱり彼に共感できる。
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