螺旋階段のアリス の商品レビュー
脱サラ探偵・仁木と、押しかけ助手の美少女・安梨沙の謎解き譚、連作7話が収録されています。 所謂“日常系”なので、持ち込まれる案件が探偵に・・というより便利屋みたいな依頼が多い印象です。 そんな様々な日常の謎を『不思議(&鏡)の国のアリス』のキャラクターになぞらえつつ、探偵の仁木...
脱サラ探偵・仁木と、押しかけ助手の美少女・安梨沙の謎解き譚、連作7話が収録されています。 所謂“日常系”なので、持ち込まれる案件が探偵に・・というより便利屋みたいな依頼が多い印象です。 そんな様々な日常の謎を『不思議(&鏡)の国のアリス』のキャラクターになぞらえつつ、探偵の仁木が、というより主に“助手”の安梨沙が解き明かしていく展開です。 所々で、仁木が安梨沙によって小綺麗になっていく事務所を見て、自分の理想とする探偵像(ハードボイルド系を目指しているっぽい)とのギャップにモヤモヤする場面があるのですが、つい、“いやいやアンタ、安梨沙がいなければ、まともに依頼こなせていないよね?”とツッコミたくなった私です。 個人的には第5話「最上階のアリス」が、“プロバビリティーの犯罪”を匂わせて、一見ダークな背景かと思いきや、実は切ない事情があったというその意外性が好みでした。 そして、“実質探偵”の安梨沙が姿を消してしまう第7話「アリスのいない部屋」は、ちょっと心配な内容でしたが、ラストでの螺旋階段を昇ってくる足音が福音だったようですね(多分)。
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20200125 早期退職優遇制度を使って憧れの探偵事務所を開いた仁木。やって来たのは客ではなく、猫をつれた美少女の安梨沙だった。意外と切れる探偵と美少女助手の連作ミステリ。 一つ一つは軽いミステリだが、真相は基本的に重い。爽やかなのに気が晴れない…安梨沙は可愛いけど。最後の1話...
20200125 早期退職優遇制度を使って憧れの探偵事務所を開いた仁木。やって来たのは客ではなく、猫をつれた美少女の安梨沙だった。意外と切れる探偵と美少女助手の連作ミステリ。 一つ一つは軽いミステリだが、真相は基本的に重い。爽やかなのに気が晴れない…安梨沙は可愛いけど。最後の1話で安梨沙の事情やら仁木の妻との関係やらが明らかになるのだが、尺が足りなさすぎるのか、駆け足すぎて、バタバタしているうちに終わってしまった印象。勿体ない。
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2019.9.22 読了 仁木順平は 突然 私立探偵になった。 といって すぐに依頼が飛び込んでくるわけでもなく。 ヒマを持て余していたところに ネコと共に 突然 やってきた少女 安梨沙。 経理 兼 探偵助手として来ることになる。 ちょこまかとした依頼が短編で続く。 ...
2019.9.22 読了 仁木順平は 突然 私立探偵になった。 といって すぐに依頼が飛び込んでくるわけでもなく。 ヒマを持て余していたところに ネコと共に 突然 やってきた少女 安梨沙。 経理 兼 探偵助手として来ることになる。 ちょこまかとした依頼が短編で続く。 最上階のアリスが ちょっと切なかった。
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2012.3図書館で借りて読了。 本を読むのが好きな人間は【アリス】という文字に弱い気がする。私だけ? 夫婦がキーワードの連作短編集。さほど、印象に残る話はなかった。加納さんは、女性が主人公の作品のほうが好きだ。
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半分くらい読んでから再読と気付きました。 ロマンを胸に早期退職して探偵事務所を立ち上げた男と、レースとフリルと長い髪に彩られた美少女。 ふたりが日常系な依頼の数々を請け負ってゆく短篇集。 さらさらさらと読み終える。 著者お得意の「あら、そんなことはなくってよ」口調の娘がふわふ...
半分くらい読んでから再読と気付きました。 ロマンを胸に早期退職して探偵事務所を立ち上げた男と、レースとフリルと長い髪に彩られた美少女。 ふたりが日常系な依頼の数々を請け負ってゆく短篇集。 さらさらさらと読み終える。 著者お得意の「あら、そんなことはなくってよ」口調の娘がふわふわと活躍するのを見守り、男のやわらかさ温かさ、そして知恵にほのぼのと安心する。 高齢ご婦人の髪がしばしば紫に染められている理由、私もずっと謎でした。なぜ、紫。白髪でないと綺麗に染まらない色ではありますよね。 そういえば、川上未映子の古いエッセイで知った、美輪明宏の髪が黄色なのは風水的に金運を上げるためだというのはショックなエピソードでありました(脱線)。
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(収録作品)アリスのいない部屋/螺旋階段のアリス/裏窓のアリス/中庭のアリス/地下室のアリス/最上階のアリス/子供部屋のアリス
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初読の加納朋子作品。日常にありそうな小さな事件の詰め合わせの短篇集。どの作品も優しいストーリー。その中でも「最上階のアリス」が一番好き。やや無理やりなところもあるが時々出てくる不思議の国のアリスや鏡の国のアリスを読みたくなった。 他の加納朋子作品も読んでみようかな。
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短編集。チョットメルヘンチックはキャラは面白いが、なぞ説きの点では ものたりない。この人の力量は、長編を読まなければ分からない。
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30年勤めた会社を辞め、念願の探偵事務所をひらいた仁木のもとにやってきた押し掛け助手の美少女安梨沙。2人のもとにやってくる依頼とは。七つの物語
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元サラリーマンの探偵と、謎の美少女(主婦→バツイチ、自称)の凸凹コンビが繰り広げる、ほんわか暖まる連作短編集。 探偵っていうからてっきり推理小説だと思ってウキウキで借りたんだけど。 うん。推理小説、なんだけど……。 全体的にこじんまりとした印象、かなぁ。 まぁ、小さい事件って...
元サラリーマンの探偵と、謎の美少女(主婦→バツイチ、自称)の凸凹コンビが繰り広げる、ほんわか暖まる連作短編集。 探偵っていうからてっきり推理小説だと思ってウキウキで借りたんだけど。 うん。推理小説、なんだけど……。 全体的にこじんまりとした印象、かなぁ。 まぁ、小さい事件って作中で主人公も言ってるし、その通りなんだけど。 ほんわかあったかい気持ちにはなれるけど、謎解きがいつも簡単すぎて肩すかしをくらう感じ。 全体的に印象に残らないものも多いし、うーん……。 スイスキャロルのアリスシリーズとかけてるのも実は苦手だったり(不思議の国のアリス、一度読んだことあるけどあんまり私にはハマらなかったので) あ、でも「最上階のアリス」はちょっといい話だったなー。 そういう夫婦愛もあるんだなぁって思った。
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