競作五十円玉二十枚の謎 の商品レビュー
若竹七海さんが学生時代に体験した奇妙な出来事を題材としたアンソロジー。 真相は分からないままだとしても、一つの謎に対して様々な捉え方があって面白いですね。 さすがに日頃から物語を創造されている方々の発想力は凄いなぁと感心しました。 また新たな謎で企画してもらえないかな。
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若竹七海さんが大学時代に経験した、アルバイト先の書店で毎週土曜になると、五十円玉二十枚を千円札に両替を依頼する男性をテーマにした競作です。 なぜ、毎週両替を依頼するのか、どうして五十円玉が集まるのかといった点を、色々な作家(一般公募も含む)が独自の解釈で短編を書き綴っています。 ...
若竹七海さんが大学時代に経験した、アルバイト先の書店で毎週土曜になると、五十円玉二十枚を千円札に両替を依頼する男性をテーマにした競作です。 なぜ、毎週両替を依頼するのか、どうして五十円玉が集まるのかといった点を、色々な作家(一般公募も含む)が独自の解釈で短編を書き綴っています。 試みとしては面白いのですが、テーマが地味目ということもあり、数作品読んでいると若干飽きを感じました。 答えがあるわけではないため、全て読み終えても満足感等味わうことはありませんでした。
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若竹七海の学生時代、書店のレジ係をしていた彼女の元に奇妙な男が訪れます。彼は毎週土曜日のお昼過ぎになると、五十円玉を二十枚レジに渡して「千円札への両替」を要求するのです。その後彼女はバイトを辞めてしまったので、結局その男の正体は解らず終い。「なぜ本屋で毎週五十円玉を千円札に両替を...
若竹七海の学生時代、書店のレジ係をしていた彼女の元に奇妙な男が訪れます。彼は毎週土曜日のお昼過ぎになると、五十円玉を二十枚レジに渡して「千円札への両替」を要求するのです。その後彼女はバイトを辞めてしまったので、結局その男の正体は解らず終い。「なぜ本屋で毎週五十円玉を千円札に両替をするのか?」「五十円玉はどうして毎週彼の手元にたまるのか?」をお題に、プロのミステリ作家たちと一般公募の読者が回答します。 解答は大まかに「提示された謎を明確にせず、小説としてうまくまとめたもの」と、「謎に対して正面から取り組んだもの」の二通りに分かれた印象。前者に関しては楽屋落ち話が多く面白くありませんでした。 後者はクオリティーに差がありますが、その中でも一般公募の谷英樹、榊京助の回答はなる程と思わせてくれるものでした。 有栖川有栖と佐々木淳(倉知淳)の作品は解答としてだけでなく、一篇の小説としてよく出来ていると思います。
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面白かったけど一気に読まずに3作か4作ずつ読めば良かった気がする。自分は選考経過から一気に読んだので「消失騒動」を読む頃は会話に駄洒落とかチャチャが入る度にイラッとした。間を空けて読んでれば楽しめたかも知れない。 法月賞の作品は北村薫の円紫さんシリーズを既読なら嬉しい発見がある。...
面白かったけど一気に読まずに3作か4作ずつ読めば良かった気がする。自分は選考経過から一気に読んだので「消失騒動」を読む頃は会話に駄洒落とかチャチャが入る度にイラッとした。間を空けて読んでれば楽しめたかも知れない。 法月賞の作品は北村薫の円紫さんシリーズを既読なら嬉しい発見がある。 北村薫の「ニッポン硬貨の謎」も、この五十円玉の話。
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土曜日のバイトにて、50円玉を20枚持ってくる男性がいる。 その謎の行動は、一体何の理由があるのか。 本当にあった謎から、どういう話を引き出せるか。 というよりも、どういう話が出来上がるか、という感じがします。 『50円玉20枚を千円に』だけが共通点の 謎を解決、もとい納得する...
土曜日のバイトにて、50円玉を20枚持ってくる男性がいる。 その謎の行動は、一体何の理由があるのか。 本当にあった謎から、どういう話を引き出せるか。 というよりも、どういう話が出来上がるか、という感じがします。 『50円玉20枚を千円に』だけが共通点の 謎を解決、もとい納得するためのお話達。 色々と考えられるんだな、という驚きもありますが 己で置き換えてみて怖いのは、優秀賞。 配偶者の疑い、そして手に入れたもの。 恐ろしい…w
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毎週土曜に本屋に現れる、五十円玉二十枚を千円札に両替を頼む珍客の謎を、何人もの作家がそれぞれのアイデアで書いた競作アンソロジー。 プロの作家や応募作が載っているが、応募作最優秀賞の麻薬捜査の話が筋が通ってる気がし、有栖川有栖の老紳士の話が心が温かくなり、なおかつラストのオチが笑え...
毎週土曜に本屋に現れる、五十円玉二十枚を千円札に両替を頼む珍客の謎を、何人もの作家がそれぞれのアイデアで書いた競作アンソロジー。 プロの作家や応募作が載っているが、応募作最優秀賞の麻薬捜査の話が筋が通ってる気がし、有栖川有栖の老紳士の話が心が温かくなり、なおかつラストのオチが笑えてよかった。
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今は有名なミステリ作家の若竹七海さんが学生の頃、本屋さんでバイトをしてたときの話が基になって出来てます。 毎週土曜日に本屋に現れる男性。本を買うでもなければ立ち読みもせず、五十円玉二十枚を握り締めて両替にくる。 何故、五十円玉?なんで毎週両替にくるのか?どうやって五十円玉を20枚...
今は有名なミステリ作家の若竹七海さんが学生の頃、本屋さんでバイトをしてたときの話が基になって出来てます。 毎週土曜日に本屋に現れる男性。本を買うでもなければ立ち読みもせず、五十円玉二十枚を握り締めて両替にくる。 何故、五十円玉?なんで毎週両替にくるのか?どうやって五十円玉を20枚集めるのか? そんな謎を同僚の作家たちに話したら、こんな本ができてしまった。。。 そういう本です。 若竹さんの問題編、法月倫太郎さんと依井貴裕さんの解答編、そして3氏のそれぞれの個人賞、優秀賞2編、最優秀賞1編、そしてプロ作家・有栖川有栖さん、笠原卓さん、阿部陽一さん、黒崎緑さんの短編がはいってます。 私が一番好きなのは、優秀賞を獲った榊京助さんの短編。まんまと騙されてしまったわ~。 最優秀賞の高橋謙一さんは、この応募を機に剣持鷹士と名前を変えてプロデビューしたんだけど、私としてはイマイチだった。だって、なんでヤクの売人が掃除のおじちゃんを部屋に入れるか?その点が好きになれなかった。。。。 法月さん依井さんの解答編は、はっきり言ってダメ。こんなもん?って感じ。 同じ題材を基に作られてる短編なので、読んでいくうちに飽きてくるのはしようがないのかな~? でも、結構似たり寄ったりだな~。こういうのってインパクトが大切なのよね。 それにしても、なんで五十円玉二十枚なんだろうね~。 結局、その人本人に聞いてみないと分からないわけでしょ~。 はじめ、この題名を読んだときは一発で「何が不思議か?」わからなかったけど、じっくり考えると不思議だよね~。 そういえば、私がキャッシャーしてたとき、お客さんがいつも土曜日に買い物に来て、1ドル札で支払っていったことがあって、すっごい気になってたときがあったよ~。で、やっぱり仲間に話したよね~。 で、結局本人に聞いたら、バーを経営しててチップで集まったお金だったんだよね。 やっぱりな~。って思った。 でも、50円って言うのはとっても微妙よね~。
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五十円玉を毎週二十枚両替する男。ひとつの事実に対するこんなにもたくさんの「謎解き」が読める。これはかなりお得な一冊。 好きなのはやっぱり有栖川有栖。そしていしいひさいち!
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決まって土曜日の夕方に五十円玉を二十枚持って、両替を頼む謎の男性。 彼はなぜ毎週土曜日に両替のためだけに本屋にくるのか? 五十円玉がそんなにたくさん彼の手元に集まるのはなぜか? その謎に対する解答編の小説が12話と漫画が1話。 一つの謎に13の解答。この中に正解はあるのだろうか...
決まって土曜日の夕方に五十円玉を二十枚持って、両替を頼む謎の男性。 彼はなぜ毎週土曜日に両替のためだけに本屋にくるのか? 五十円玉がそんなにたくさん彼の手元に集まるのはなぜか? その謎に対する解答編の小説が12話と漫画が1話。 一つの謎に13の解答。この中に正解はあるのだろうか? ミステリーの競作は初めて読んだけれどとても面白い。 こういう本は他にもあるんだろうか。 一般公募の優秀作も、作家さんの作品に負けていないと思う。 ミステリーを書ける人ってすごいなぁと、今さらそんなことを考えてしまう。
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内輪ネタが多いのは少々残念ですが、このような本が存在してそれを読めただけでも価値があると言っていいと思います。黒崎緑さんの作品がいちばん好き。
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