ワイルダーならどうする? の商品レビュー
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映画にそれほど詳しくないもので、和田誠の絵が表紙の映画本は「あたり」と決めている。 これはビリー・ワイルダーに特化した本なので、正直よくわかったとは言えないけれど、詳しくない私でも知ってる映画が多くて楽しい。 こうなると映画を観たくなってしまう。 特に『お熱いのがお好き』。 トニー・カーティスとジャック・レモンが女装するのですが、これがまあ綺麗。素敵。 ジャック・レモンなんて、写真によっては女の子にしか見えない。 オーストリアで生まれ育ったビリー・ワイルダーは、ナチスが政権を取った時、国を捨てた。 けれども、母親はアウシュビッツの収容所で亡くなったのだそうだ。 だから『シンドラーのリスト』を自分の最後の映画にしたかったのだけど、それを知ったスピルバーグが慌てて映画化権を取ったのだそうだ。 世知辛い。 見たことのある映画の解説を読むと、制作者の思いを汲み取れていないことに気づかされる。 鑑賞眼を磨くためには、もっと映画を観なければだめなのだろうけど、なかなか時間が取れないことがもどかしい。 ただ、三谷幸喜は絶対にビリー・ワイルダーが好きだろうな、と思う。 何故かそれだけは確信できた。
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ジャック・レモンがテニスのラケットでスパゲティの湯を切る場面。マティーニのオリーブをカウンターに並べる場面。「アパートの鍵貸します」の印象的なシーンは忘れることができない。そのビリー・ワイルダーが同じ脚本家兼監督のキャメロン・クロウを相手に、いかにも楽しそうに、時には辛辣に映画に...
ジャック・レモンがテニスのラケットでスパゲティの湯を切る場面。マティーニのオリーブをカウンターに並べる場面。「アパートの鍵貸します」の印象的なシーンは忘れることができない。そのビリー・ワイルダーが同じ脚本家兼監督のキャメロン・クロウを相手に、いかにも楽しそうに、時には辛辣に映画について語っている(ハンフリー・ボガートとの確執と和解は胸を打つ)。脚本家出身であるワイルダーにとって、アクションや特撮に頼った映画は批評の対象にすらならない。凝ったショットもいらない。いい脚本と、それを生かす役者の演技さえあれば、おもしろい映画は作れるのだ。90年に出た『定本映画術ヒッチコック/トリュフォー』(晶文社)を意識したのか同サイズのしっかりした造本。しかも装幀は和田誠ときている。ワイルダー狂ならずとも、映画ファンならぜひ手にとってみたくなる一冊。(宮本高晴訳)
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『アパートの鍵貸します』『お熱いのがお好き』といったソフィスティケイティッド・コメディ映画の巨匠ビリー・ワイルダー監督へのインタビュー集です。インタビュアーのキャメロン・クロウも監督です。脚本について、監督について、ルビッチタッチについて、俳優・女優について、ワイルダー自身について語ります。インタビューは1年以上に渡り、初めは迷惑がっている感じのワイルダーですが、回を追うごとに二人の仲が親密になっていくのが分かります。 ワイルダーの話はウィットに富んでいて、映画のセリフのようです。写真も沢山載っています。ヘップバーン、モンローよりも『アパートの鍵貸します』のシャーリーマクレーンが可愛いです。久しぶりに映画を観たくなりました。 一流のプロ同士の密度の濃い会話が好きな人、ワイルダー映画が好きな人は間違いなく楽しめると思います。
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私にクラシック映画の面白さを気づかせてくれたバイブル本。ビリー・ワイルダー好きはもちろんとして、古い映画にちょっとでも興味がある人にも是非。
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