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ウランバーナの森 の商品レビュー

3.3

147件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    70

  4. 2つ

    16

  5. 1つ

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2010/04/25

奥田英朗氏の処女作。かの有名なジョンレノンがモデルとなっている。荒唐無稽で忙しい小説だが、奥田さんらしいセンスが垣間見える。それだけでも元が取れたというもの。

Posted byブクログ

2010/04/11

ジョン•レノンとオノ•ヨーコをモデルにした奥田英朗のデビュー作。過去のトラウマから便秘に悩まされるジョンが盂蘭盆会(ウランバーナ)の森で体験する不思議な夢の話。 インザプールシリーズの伊良部をジェントルにしたような精神科医とナースのコンビも。

Posted byブクログ

2010/03/11

奥田英朗のデビュー作 はっきりとは書いてないけれど ジョンレノンの夏の軽井沢での晩年の生活の話 けれどフィクションで固めていてそれがまた面白い それまでの心に抱えてた葛藤を浄化させていく様を それだけの良い話にしないで 大便が出ない苦しみに沿わせて書いてあるところがさすが...

奥田英朗のデビュー作 はっきりとは書いてないけれど ジョンレノンの夏の軽井沢での晩年の生活の話 けれどフィクションで固めていてそれがまた面白い それまでの心に抱えてた葛藤を浄化させていく様を それだけの良い話にしないで 大便が出ない苦しみに沿わせて書いてあるところがさすがだと感じた。

Posted byブクログ

2010/03/04

 奥田英朗のデビュー作。  本書に関して、全く予備知識なく読み進めていた私は、何だかこの物語の主人公はジョン・レノンっぽいぞ、と。そしてこんな主人公が不安定な状態のまま物語が進んで行ってしまうのかという不安。今まで味わった奥田英朗的感覚だと、そろそろ別の展開が・・・と思っていた...

 奥田英朗のデビュー作。  本書に関して、全く予備知識なく読み進めていた私は、何だかこの物語の主人公はジョン・レノンっぽいぞ、と。そしてこんな主人公が不安定な状態のまま物語が進んで行ってしまうのかという不安。今まで味わった奥田英朗的感覚だと、そろそろ別の展開が・・・と思っていたのだが。  どうやらこれはやはりジョン・レノンをモデルにした物語とのことである。文庫版へのあとがきで、奥田英朗はこう語っている。 「彼は三十代半ばまで、あきらかにハリネズミのような人物だった。何かに苛つき、触れるものすべてを傷つけてきた。それが四十にしてその針を収め、争うことをやめたのだ。」 「空白の四年間に何があったのか。彼の心を癒すような出来事が何かあったのではないだろうか―。」 「この作品は、わたしのそんな興味からスタートしている。」  ビートルズの素晴らしさを知っているしなれ親しんでいる。その時代のロックもローリング・ストーンズも知っているからそれはそれで楽しめた。が、今まで味わった奥田英朗作品のこの上ない素晴らしさを知っている私としては、かなり物足りなかった。やはり奥田英朗の右に出るものはいないと思わせる人物描写や現実感を味わっていると、このファンタジー作品は奥田英朗作品の中では普通の小説と仮してしまったようだ。  個人的には奥田英朗の入門書としては、この作品はおすすめできませんな。『最悪』のような作品を読んで虜になってほしいものである。

Posted byブクログ

2010/02/13

変わった小説だった。 主人公がひどい便秘なってしまい苦しみ、医者に行き様々な治療を試みる。この本を読んでる間中、自分も二、三日便秘になってしまった。 読み進めるうち、主人公の過去が少しずつ明らかになるのだが、かなり暗い過去をもっている。その暗さに堪えきれずに読書を放棄しそうにもな...

変わった小説だった。 主人公がひどい便秘なってしまい苦しみ、医者に行き様々な治療を試みる。この本を読んでる間中、自分も二、三日便秘になってしまった。 読み進めるうち、主人公の過去が少しずつ明らかになるのだが、かなり暗い過去をもっている。その暗さに堪えきれずに読書を放棄しそうにもなった。 しかし、主人公の便秘がいつ解消するのか気になって、やはり、最後まで読んでしまった。

Posted byブクログ

2010/02/04

奥田英朗さんのデビュー作です。 ある有名な音楽家をモチーフにしたもので、すこし不思議な本だなと思いました。

Posted byブクログ

2010/01/25

奥田英朗の処女作。 この小説に出てくる、心療内科の話しは、イン ザ プールに繋がる話しだろうし、ジョンの厭世的な態度や、過去に何かをしでかしたという設定は、サウスバンドに繋がるのだろうかと感じた。 何れにしても、どこでウンコが出てくるのかという点は最後まで気になった。

Posted byブクログ

2009/12/23

正直、中盤まではちょっと単調だなあ退屈かもなあ、などと思ったりしていたのだが、ケイコがアネモネ医院にやってくるあたりから物語は急展開、俄然引き込まれていった。 まず、“ジョン”という極めてポピュラーな実在の人物をモデルにしたところが上手い。 文庫版の解説で某氏も書いていたが、フ...

正直、中盤まではちょっと単調だなあ退屈かもなあ、などと思ったりしていたのだが、ケイコがアネモネ医院にやってくるあたりから物語は急展開、俄然引き込まれていった。 まず、“ジョン”という極めてポピュラーな実在の人物をモデルにしたところが上手い。 文庫版の解説で某氏も書いていたが、ファンならずとも感心してしまうようなディテールなども織り込まれ、非常に興味をそそる。 幼少時の複雑な家庭環境、順風満帆ではなかった生い立ち、そして家族を持ち成熟した後のカタルシス…、それぞれの要素は小説内の成分としてとりわけ際立ってユニーク、というわけではないが、文章と構成が巧みなので違和感なく感情移入できる。 言うなればポップスター版の「クリスマス・キャロル」。 特に自らも家庭や家族に関して何らかのトラウマを抱えている読者は共感しやすいのではないだろうか。 著者の奥田英朗氏は別のエッセイの中で、「自分は長編小説を書く時にも事前にプロットは立てずに最初から書き進んでいく」、という旨書かれているが、果たしてそれは本当だろうか? と訝しんでしまうような良作。

Posted byブクログ

2009/11/30

その夏、世紀のポップスター・ジョンは軽井沢で過ごした。家族との素敵な避暑が、ひどい便秘でぶち壊し。あまりの苦しさに病院通いをはじめたジョンの元へ、過去からの亡霊が次々と訪れ始めた…。大ベストセラー小説『最悪』の著者が贈る、ウイットとユーモア、そして温かい思いに溢れた喪失と再生の物...

その夏、世紀のポップスター・ジョンは軽井沢で過ごした。家族との素敵な避暑が、ひどい便秘でぶち壊し。あまりの苦しさに病院通いをはじめたジョンの元へ、過去からの亡霊が次々と訪れ始めた…。大ベストセラー小説『最悪』の著者が贈る、ウイットとユーモア、そして温かい思いに溢れた喪失と再生の物語。 便秘の人は楽しく読めるかも(笑)発想は凄い!

Posted byブクログ

2009/11/15

私がこの話に入り込めなかったのは、おそらくビートルズおよびジョン・レノンに思い入れがないためだろう。そういう世代ではないし。つまり、この本はビートルズの曲をリアルタイムで聴き、日本公演に熱狂した世代こそが読むべき本。じゃないと、「…ふーん」とう感想で終わってしまうので。

Posted byブクログ