事件当夜は雨 の商品レビュー
フェローズ署長シリー…
フェローズ署長シリーズ。ウォーの代表作ともいえる、端正な仕上がりの作品です。
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【失踪当時の服装は】がおもしろかったので、こちらも読んでみた。 手堅い警察小説。淡々と進むが、おもしろかった。なかなか浮かび上がってこない容疑者探しはもどかしかったが、フェローズ署長の執念が実を結ぶ。犯人はたしかに天才として描かれ、最後の最後まで読者を惑わす。全警察官に読ませたい一作だ。
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おもしろかった。警察捜査小説で、主人公フェローズ署長とシド刑事部長はとくに天才的なひらめきがあるわけではなく、いろんな可能性をつぶしていく。捜査は空転してなんともはがゆい。とくに容疑者逮捕後、犯人がそそのかされたと自白し、いったい主犯が別にいるのか、それとも容疑者が罪を免れようとして、身代わりをつくったのかとなかなか解決しない。最後までまどわされる小説だった。 また、60年代アメリカの電話のない家がある町とか、女性がホットパンツをはくと白眼視されるとか、そういう時代のお金持ちではない普通のアメリカ人の暮らしがリアルだった。
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1960年代のミステリー。 著者の代表作から読まずに、なにかで紹介していたきっかけでこの本が初読み。 家に電話がない・・・ことぐらいしか時代ギャップは感じず、アメリカ社会に違和感なし。 現代のミステリーにはない、時代の道具や流行り物は全くなく、地道な捜査と心理解析という古典ミ...
1960年代のミステリー。 著者の代表作から読まずに、なにかで紹介していたきっかけでこの本が初読み。 家に電話がない・・・ことぐらいしか時代ギャップは感じず、アメリカ社会に違和感なし。 現代のミステリーにはない、時代の道具や流行り物は全くなく、地道な捜査と心理解析という古典ミステリー、ある意味とても新鮮であった。 長い電車旅のお供にぴったりの本でした!
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落ち着いた大人のサスペンス。2022年に復刊された本書を帯の宮部みゆきのコメントに惹かれて読んだ。 昔の作品は時間の流れに落ち着きがあると思う。近年の作品にはそれがないというか、刺激が強いものがあふれ、常に急き立てられているような世の中に生きているからそう感じるのだろうか。 読み...
落ち着いた大人のサスペンス。2022年に復刊された本書を帯の宮部みゆきのコメントに惹かれて読んだ。 昔の作品は時間の流れに落ち着きがあると思う。近年の作品にはそれがないというか、刺激が強いものがあふれ、常に急き立てられているような世の中に生きているからそう感じるのだろうか。 読み終えてしみじみとした感慨に耽っている。
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創元推理文庫2022年復刊フェア対象作品。渋いタイトルと装丁、そして宮部みゆきさんのコメントに惹かれて購入。警察小説の礎を築いた始祖として著名な作家らしく、警察署員がトライ&エラーを繰り返す地道で丹念な筋運び。一覧表に不記載の登場人物が多くて混乱したり、全体の3/4辺りまで地味な...
創元推理文庫2022年復刊フェア対象作品。渋いタイトルと装丁、そして宮部みゆきさんのコメントに惹かれて購入。警察小説の礎を築いた始祖として著名な作家らしく、警察署員がトライ&エラーを繰り返す地道で丹念な筋運び。一覧表に不記載の登場人物が多くて混乱したり、全体の3/4辺りまで地味な捜査が延々続くので、読み進めるのに些か根気を要したが、容疑者逮捕以降は一気にサスペンスフルな展開に。この犯人が明白な証拠を残すのは不自然に思えるが、これにより歪さが際立ったとも言える。新訳版「失踪当時の服装は」も読んでみようかな。
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コネティカット州の某警察署の署長(F.C.フェロ-ズ)と署員らが、地元で発生した奇妙な事件に奮闘する警察小説。翻訳のタイトル『事件当夜は雨 THAT NIGHT IT RAINED』に惹かれる。導入部の展開から謎が絡み合い、読み手をつかんで離さない。捜査難航で行き詰まりの連続する...
コネティカット州の某警察署の署長(F.C.フェロ-ズ)と署員らが、地元で発生した奇妙な事件に奮闘する警察小説。翻訳のタイトル『事件当夜は雨 THAT NIGHT IT RAINED』に惹かれる。導入部の展開から謎が絡み合い、読み手をつかんで離さない。捜査難航で行き詰まりの連続する場面は、中弛みの感が歪めないが、解決の糸口が見え始めてから大詰めまでの展開は、名門【ヒラリ-・ウォ-】の鮮やかなお手並みが輝く。地道な警察活動とフェロ-ズ署長に凱歌が上がった1961年の作品である。
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ずっと前に第1作『ながい眠り』を読み、とてもおもしろいと思ったはずのに、それはすでに手元にないと気づいてがっかり。 いちばん最初に書かれてたことが、そんなに大事なことだったとは!とうなる。 フェローズ署長が捜査に行き詰まって、ウィルクス部長刑事に「利口なキツネ」の譬え話をすら場面が好きだな。
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『路地裏の迷宮踏査』がきっかけで読んだ。 「序文の語り手が誰なのか想像しながら読むと良い」とあったのでその通りに意識しながら読んだんだけど、最後の最後まで分からず。。面白かった。 ミステリは英国派だけど、米国物も少しずつ読んでみよう。
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愚直なフェローズ署長が、アメリカのサバービアを舞台に執念深い捜査を繰り広げる警察小説。 しのつく雨の晩、ひとりの農夫が、全身ずぶ濡れの突然の来訪者によって射殺される。いわく、「わしはおまえさんに肥料代を50ドル貸してある」……。人間離れしたひらめきには欠けるフェローズ署長だが、...
愚直なフェローズ署長が、アメリカのサバービアを舞台に執念深い捜査を繰り広げる警察小説。 しのつく雨の晩、ひとりの農夫が、全身ずぶ濡れの突然の来訪者によって射殺される。いわく、「わしはおまえさんに肥料代を50ドル貸してある」……。人間離れしたひらめきには欠けるフェローズ署長だが、ありとあらゆる仮説を立て、それをひとつひとつ丹念に潰してゆく胆力にかけては誰にも負けない。同僚は、その中に混じるあまりにも突飛な仮説を「成層圏的」などと揶揄するのだが、フェローズは聞く耳をもたない。そして、彼が必死になって「成層圏」にある真実をつかみ取ろうと手をのばす様こそが、読者にとってはこの小説のツボであるだろう。 真犯人が意外にあっさり逮捕されて終わりかと思いきや、アメリカの裁判制度がもつ矛盾にまで触れ、容易には事件にピリオドを打とうとはしないフェローズ署長の骨太な〝警察官魂〟にしびれる。
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