1,800円以上の注文で送料無料

テンペスト の商品レビュー

3.8

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/09/28

演劇の台本なんだねえ。舞台を想像しながら…読む。 大げさな表現が多いね。ストーリー的には驚きはなかった。 本とかの娯楽がなかったらまた見たくなるストーリーなのかもしれない。

Posted byブクログ

2022/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シェイクスピア、一時期面白い! と思って読んでいたけれど、 テンペストは読んでおらず。 プリスペロー、妖精たちに結構ひどいな。 と思ってしまった。 ーーーーーーーー あらすじ 弟に諮られ、ミラノ公の座を奪われたプリスペロー。 忠臣の計らいで孤島に父娘で暮らしていたが、 魔法の力を手にして、復讐を果たす。 弟とナポリ王の乗った船を転覆させ、 ナポリ王の王子が亡くなったと思わせる。 すべての乗組員は生きており、 プリスペローと妖精のエアリアルの手により、 プリスペローの娘とナポリ王の王子は結ばれる。 弟を赦して、ミラノ公に復帰、 妖精との約束で魔法を失う。 魔法の杖を折る=シェイクスピア自身が筆を折るの意味とされ、 シェイクスピア自身の単独執筆する戯曲の最後の作品とされる。

Posted byブクログ

2022/02/20

姦計によりその地位を追われさらに島流しに遭ったミラノ大公プロスペローが、魔術を身につけてその簒奪者たる実弟やナポリ王らに対して、「テンペスト(=嵐)」を起こすなどの復讐を働いて地位を奪い返すという物語。特筆すべきは、本作では主要な登場人物が誰ひとりとして亡くならないということ。復...

姦計によりその地位を追われさらに島流しに遭ったミラノ大公プロスペローが、魔術を身につけてその簒奪者たる実弟やナポリ王らに対して、「テンペスト(=嵐)」を起こすなどの復讐を働いて地位を奪い返すという物語。特筆すべきは、本作では主要な登場人物が誰ひとりとして亡くならないということ。復習とあらば、まずは命を奪うことを考えても良さそうなものだし、じっさい魔術が使えるのだから、そうしようと思えばいくらでもできたはず。しかし、プロスペローは妖精たちにあえて誰も殺さないよう要求している。もちろんすぐに相手を殺すのでは物語としてあまりにも安易すぎるというシェイクスピアの計算があったのだろうが、考えるのとじっさいに書くのでは大違い。人を殺さずにココまでの作品に仕立て上げたということに、本作が持つ凄みがある。このように誰も亡くならないということも相まって、本作は復讐を働くというテーマながら、読後感は決して悪くない。同じテーマで同じような感じの作品を書くことは、おそらく現代の一流と呼ばれている作家たちにとってもなかなか難しいはずで、またしてもシェイクスピア恐るべしという気持にさせられた。

Posted byブクログ

2022/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ロンドン五輪の開会式で朗読された台詞 「怖がらなくていい。この島はいろんな音や いい音色や歌でいっぱいなんだ、…(略) …そこで目が覚めたときは 夢の続きが見たくて泣いたもんだ。」って キャリバンの台詞だったんだ!! 前知識なく読んだから、 あの開会式の一番好きな場面の台詞が出てきて びっくりしながら感動。 誓っては破り、和解しては裏切るという展開が多いシェイクスピアの作品の中で、 本当に許しが実現しているのにも感動。 映画にもなっているそうな。映像映えしそう。

Posted byブクログ

2022/02/03

マーガレット・アトウッドの「獄中シェイクスピア劇団」の予習のために読んだ. 裏切られ孤島に流れ着いたミラノ大公が,魔術を使って復讐を図る. シェークスピアは本作を最後にストラッドフォード・アポン・エイボンに隠居して筆を折ったらしい. 巻末の訳者による本作に関する謎解きが秀逸.

Posted byブクログ

2021/11/27

プロスペローの寛容さと詩的な雰囲気があいまって楽しく読めました。そのあと、執筆当時のシェイクスピア自身の状況と本作が重なるという解説を読み、いっきに胸に込み上げるものがありました。

Posted byブクログ

2021/10/03

マーガレット・アトウッドの『獄中シェイクスピア劇団』が非常に面白かったので、ちゃんと原典にあたろうと思って買っておきながら積読が長くなってしまったが、ようやく読了。 勧善懲悪的な物語の枠組みでありながらも、魔法の力を用いて自らの復讐と最愛の娘の幸福を実現したプロスペローが自身の...

マーガレット・アトウッドの『獄中シェイクスピア劇団』が非常に面白かったので、ちゃんと原典にあたろうと思って買っておきながら積読が長くなってしまったが、ようやく読了。 勧善懲悪的な物語の枠組みでありながらも、魔法の力を用いて自らの復讐と最愛の娘の幸福を実現したプロスペローが自身の力を捨てるエピローグでの独白などでは、単純な勧善懲悪だけに収まらない人間の心理の複雑性が描かれている点に、シェイクスピアが未だに通用する現代性を持っているさまを感じた。 久々にこうした古典作品に触れるというのも面白い。

Posted byブクログ

2020/09/25

テンペスト―シェイクスピア全集〈8〉 (和書)2009年04月15日 20:53 2000 筑摩書房 ウィリアム シェイクスピア, William Shakespeare, 松岡 和子 福田恒存翻訳「あらし」を先に読んでいました。ちょっと読み比べてみました。印象として「あらし...

テンペスト―シェイクスピア全集〈8〉 (和書)2009年04月15日 20:53 2000 筑摩書房 ウィリアム シェイクスピア, William Shakespeare, 松岡 和子 福田恒存翻訳「あらし」を先に読んでいました。ちょっと読み比べてみました。印象として「あらし」の方が幻想的な感じがしました。「テンペスト」はプロスペローの全ての策略が嵌って終わりって感じです。ただ世界市民性としてある外部・他者が精や魔法(あらし・テンペスト)によってその諸関係をくつがえそうとする。その無条件的命令(マルクス)が面白いところだと思う。

Posted byブクログ

2019/03/21

読みやすい訳のおかげで情景がすっと頭に入ってきた。よく読むと、プロスペローはキャリバンやエアリエルのことを「奴隷」と呼んでいることに気付く。他のシェイクスピア作品では召使は大勢いても奴隷はほとんど登場しないので少々違和感があった。イギリスが植民地時代に突入していくことを考えるとな...

読みやすい訳のおかげで情景がすっと頭に入ってきた。よく読むと、プロスペローはキャリバンやエアリエルのことを「奴隷」と呼んでいることに気付く。他のシェイクスピア作品では召使は大勢いても奴隷はほとんど登場しないので少々違和感があった。イギリスが植民地時代に突入していくことを考えるとなんだか複雑な気持ちになった。

Posted byブクログ

2018/03/25

感じるところが特になかった。善は善、悪は悪という話か?外の世界を何も知らない無垢さという点では全く同じミランダとキャリバンの人格の差を考えると、そうとしか思えない。

Posted byブクログ