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テンペスト ちくま文庫シェイクスピア全集8
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テンペスト ちくま文庫シェイクスピア全集8

ウィリアム・シェイクスピア(著者), 松岡和子(訳者)

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テンペスト ちくま文庫シェイクスピア全集8

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2000/06/09
JAN 9784480033086

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2024/11/17

孤島に流された魔術師プロスペローは、精霊エアリエルを操り、嵐を呼び寄せる。その嵐に巻き込まれ、敵たちを乗せた船は難破する―シェイクスピア最後の単独作『嵐』は、こうして幕を開けます。 プロスペローはかつて、ミラノの公爵でした。しかし弟アントーニオの裏切りにより、幼い娘ミランダとと...

孤島に流された魔術師プロスペローは、精霊エアリエルを操り、嵐を呼び寄せる。その嵐に巻き込まれ、敵たちを乗せた船は難破する―シェイクスピア最後の単独作『嵐』は、こうして幕を開けます。 プロスペローはかつて、ミラノの公爵でした。しかし弟アントーニオの裏切りにより、幼い娘ミランダとともに追放された後、この島で魔術の研究に没頭してきました。書物を愛し、神秘の英知を求めた彼は、ここで精霊たちを支配する力を手に入れたのです。 島には、醜い魔物キャリバンが住んでいました。彼は魔女サイコラックスの子。サイコラックスもまた追放された魔術師でしたが、邪悪な術を使ったため、精霊エアリエルを苦しめ、島を呪いで満たしていました。プロスペローは母親の呪いからエアリエルを解放し、代わりに忠誠を誓わせます。 物語の中で、エアリエルは目に見えない存在として登場人物たちの間を行き来し、幻を見せ、歌を聴かせ、心を惑わせます。彼の歌う「五尋の海底」は、人の命の無常を歌いながら、同時に死後の神秘的な変容を暗示する不思議な詩です。沈んだ体は珊瑚と化し、目は真珠となる―腐敗ではなく、錬金術的な変成の過程が歌われているかのようです。 プロスペローの魔術は、ルネサンス期の神秘思想を想起させます。彼の杖は意志の力を、マントは知恵を象徴するかのよう。精霊たちを操る彼の姿は、自然の隠された力を理解し、支配しようとした当時の魔術師たちの姿と重なります。 しかし物語の最後で、プロスペローは自らの魔術を放棄します。杖を折り、書物を沈め、エアリエルを解放する。この行為は単なる復讐の放棄ではなく、より深い悟りを示唆しているのかもしれません。人智を超えた力を求めた魔術師が、最後に人間の限界と慈悲の価値を受け入れる―ここには錬金術の究極の目的である「魂の完成」を見ることもできます。 この劇は単なるファンタジーではありません。魔術、精霊、変容、赦し―これらのモチーフは、人間の魂の深い真実を映し出す鏡となっています。そして観客もまた、劇の最後でプロスペローが観客に語りかける場面で、この魔術的な饗宴の一部となるのです。 シェイクスピアは、この最後の単独作で、劇場という魔術の場を通して何を伝えようとしたのか。その謎は、今も私たちの想像力を刺激し続けています。

Posted by ブクログ

2024/04/26

ハピエン! 魔法使いのお父さん羨ましい この後も2人の物語は続く! みたいな終わり方良かった 裏切り者の弟全部許しちゃうとか寛大すぎ

Posted by ブクログ

2023/10/16

ちくま文庫版シェイクスピア全集第8巻。シェイクスピア単独の執筆としては最後の作品といわれる人気戯曲。 ファンタジー色あふれる「赦しと再生」の物語。シンプルながら解放感のあるラストは魅力で、人気が高いのもうなずける。水星の魔女の元ネタとして噂になっているようで、全然知らなかった。...

ちくま文庫版シェイクスピア全集第8巻。シェイクスピア単独の執筆としては最後の作品といわれる人気戯曲。 ファンタジー色あふれる「赦しと再生」の物語。シンプルながら解放感のあるラストは魅力で、人気が高いのもうなずける。水星の魔女の元ネタとして噂になっているようで、全然知らなかった。1期は見たのだけど2期は見ていなくて……。いずれ見なければ。オルダス・ハクスリーの名作『すばらしい新世界』はここのセリフからだったか。本作の読後感から考えると、すさまじい皮肉だ。いちど筋書きを知ってしまったあとも、他の訳や、劇、映画など、何度でも触れたくなる作品。 P151 ミランダ「ああ、不思議! こんなにきれいな生きものがこんなにたくさん。 人間はなんて美しいのだろう。ああ、素晴らしい新世界、 こういう人たちが住んでいるの!

Posted by ブクログ

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