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朗読者 の商品レビュー

3.8

73件のお客様レビュー

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2010/03/31

原作のよいものの映画化はあまり見たくない方だけど こちらは例外で、映画も見てみたいと思う。 初めて読んだのは学生時代、今読む方がもっと理解できた。 (2009年9月)

Posted byブクログ

2010/03/26

これを読んだのはまだ若いころで、外国の作品+内容が難しいということで、まったく意味がわからず、ただ文字を追っていただけだった。 ただ歴史を追った思い作品であるのは理解できた。

Posted byブクログ

2010/03/16

Amazon.co.jp スイスで出版された原書を、キャロル・ブラウン・ジェンウェイが格調高い英語に翻訳。セックス、愛、朗読、戦後ドイツの不名誉についての、短くも豊かな物語。15歳の少年ミヒャエル・バーグは、謎めいた年上の女性ハンナとの激しい恋の虜になる。だが彼女の身の...

Amazon.co.jp スイスで出版された原書を、キャロル・ブラウン・ジェンウェイが格調高い英語に翻訳。セックス、愛、朗読、戦後ドイツの不名誉についての、短くも豊かな物語。15歳の少年ミヒャエル・バーグは、謎めいた年上の女性ハンナとの激しい恋の虜になる。だが彼女の身の上についてはほとんど知らないうちに、ある日ハンナはミヒャエルの前から姿を消してしまう。…二度と彼女に会うことはないと思っていた彼だったが、戦慄(せんりつ)の再会が実現する。ナチスの過去を裁く法廷の被告席に、ハンナがいたのだ。彼女が筆舌に尽くせぬ重罪を犯していたことが明らかにされていく、その裁判の進行を追いつつ、ミヒャエルはとてつもなく大きな難問に取り組みはじめる。ホロコーストを知った自分たちの世代は、どう対処するべきか?「理解に苦しむものを理解できると思ってはいけないし、比較にならないものを比較してはいけない…。ぼくたちは、嫌悪と恥辱と罪の意識を抱えたまま、ただ黙っているべきなのだろうか?何のために?」 本書はボストン・ブックレビュー誌のフィスク・フィクション賞を獲得した。たぐいまれな明快な文章で、少ないページ数のなかで多くの悪の精神の問題に挑んでいる。世界がかつて知り得たなかで最悪といえる残虐行為に加担したのが親や祖父母、あるいは恋人であった場合、彼らを愛するという行為はどういったことなのか?文学を通しての贖罪(しょくざい)は可能か?シュリンクの文体は簡潔であり、比喩表現、会話といった文章の属性を問わず、余分なものはことごとくそぎ落とされている。その結果生まれたのが、ドイツの戦前と戦後の世代、有罪と無罪、言葉と沈黙の間に横たわる溝を浮き彫りにした、厳粛なまでに美しい本作なのである。

Posted byブクログ

2010/01/27

中学生のときに読んで、衝撃をうけました。 当時は少し難しかったけど、今読んだらまた違った視点で読めるのかも。 もう一度読んでみたい。

Posted byブクログ

2010/01/18

前半と後半で全く違う物語のような展開に驚いたけれど、後半の説得力を増すための前半だったのかと読み終わればわかった。

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2010/01/07

ハンナが消えてしまってからの展開からはもう目が離せなかった。最初は15歳の少年と、36歳女性の恋愛のゴタゴタがこのまま続くのかと、ちょっとうんざりしたけれど・・。涙が出る感動とかとはちょっと違うけれど、ハンナの一生を思えば、胸が苦しくなる。物語は「坊や」の視点で始終語られており、...

ハンナが消えてしまってからの展開からはもう目が離せなかった。最初は15歳の少年と、36歳女性の恋愛のゴタゴタがこのまま続くのかと、ちょっとうんざりしたけれど・・。涙が出る感動とかとはちょっと違うけれど、ハンナの一生を思えば、胸が苦しくなる。物語は「坊や」の視点で始終語られており、ハンナが何を思って主人公と関係を持ち、離れ、そして最期を迎えたのか本当のところはわからない。どれだけの苦しさを抱え、どれだけの希望を持ち、そして絶望したのか、おそらく戦争を知らない世代である主人公も、私と同様にわからない。わからない故に主人公はずっとハンナから逃げ続けてしまった。頭でゴチャゴチャと考え、言い訳ばっかりしてる主人公のキョリの置き方が生々しかった。

Posted byブクログ

2009/11/10

あなたが愛した人が、戦争犯罪者だったらどうしますか? 過去の克服は存在しない。 しかし過去が現在においてどのような問いや感情を引き起こすかを意識しつつ生きる生というものは存在する。 B.シュリンク

Posted byブクログ

2009/10/14

15歳の主人公と22歳も年上の女性との恋愛。女性(ハンナ)は突然失踪し、主人公はハンナの過去と対面することに。 文盲であったハンナ。朗読テープを刑務所に送り続けた主人公。 ハンナの最期をどう受け止めるか。ナチスの罪をどう裁き、どう受け入れるか――という命題も含み、考えさせられる本...

15歳の主人公と22歳も年上の女性との恋愛。女性(ハンナ)は突然失踪し、主人公はハンナの過去と対面することに。 文盲であったハンナ。朗読テープを刑務所に送り続けた主人公。 ハンナの最期をどう受け止めるか。ナチスの罪をどう裁き、どう受け入れるか――という命題も含み、考えさせられる本。 あとがきに「二度読むと違う感想を抱くだろう」とあった。その通りだと思う。もう一度読んでみよう。

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2009/10/04

映画「愛を読むひと」を見る機会を逸してしまった。 ただ,原作の感動があまりに大きかった場合,幻滅は免れないのでは,と。

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2009/10/07

【090802】縁と月日の末を待て ::::::::::::::::::::::::: 「ぼく」は独逸の大学で法律学を修め、司法修習生の時に結婚しました。 妻の名前は“ゲルトルート(Gertrud)”で、結局は「ぼく」と別れることになります。 そうでなくてはなりません。...

【090802】縁と月日の末を待て ::::::::::::::::::::::::: 「ぼく」は独逸の大学で法律学を修め、司法修習生の時に結婚しました。 妻の名前は“ゲルトルート(Gertrud)”で、結局は「ぼく」と別れることになります。 そうでなくてはなりません。 シュリンクは旧東独フンボルト大学の教授でした。 当然、デンマークに生まれた巨匠について周知だったこととおもいます。 独逸第三帝国の影。背筋の伸びた女性。 妻の名もまたその遺作へのオマージュでしょう。 しとねでの読書会。女はそんな話をした。 私はハンナと同じなのかもしれません。 行く末は月日が定めてくれるでしょう。 その日までこうして読み続けられれば私はしあわせです。

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