狐罠 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
骨董の世界って深い!そして、美術品の価値って危うい。 フィクションとは思いつつ、食事のときに使える焼き物好き程度でいよう。。。と誓う。 骨董の世界という普段なじみのない世界の説明のためか、文章がくどくどしく感じられて入り込むのにはやや時間が必要。でも慣れるといっきに加速する。 殺人事件よりも贋作を巡る駆け引きのスリルが中心で最後の最後までドキドキの連続。 途中の陶子の危機はルパンの813とかぶった。 うーん、やられた。。。とやはり思う読後。 このところ、高校生の恋愛話を読んでいて、ふわふわで小さな女の子が(でも胸はデカイ)泣いてるだけなのに、なんでかハッピーエンド。なんとなく鬱々としていただけに、陶子に硝子がものすごくかっこいい。頼もしい。タフな二人に惚れる。 「三十女は、これくらいじゃめげないって。」
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旗師・冬狐堂シリーズ第一弾。 目利き殺しを仕掛けられた陶子が、仕掛け返そうと決意するが、 そこには別の思惑が入り込んでいて、骨董商や贋作者、 大学教授から保険会社の調査員に博物館の研究員までが 入り乱れての壮大な騙し合いに発展する。 「なんて世界なんだ、まったく!」と陶子がボヤク...
旗師・冬狐堂シリーズ第一弾。 目利き殺しを仕掛けられた陶子が、仕掛け返そうと決意するが、 そこには別の思惑が入り込んでいて、骨董商や贋作者、 大学教授から保険会社の調査員に博物館の研究員までが 入り乱れての壮大な騙し合いに発展する。 「なんて世界なんだ、まったく!」と陶子がボヤクほどにスゴイ。 どこまでも追いかけてくる緊張感。 仕掛けられた『罠』を楽しんでください。
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古美術ミステリーの大傑作です。 詐欺なら騙すほうが一方的に悪いが、こと古美術に関しては鑑識眼がない騙されるほうが悪い。 店舗を持たない骨董商(旗師)の冬狐堂・宇佐美陶子は、まんまと同業の骨董商に騙され贋物をつかまされるが、贋物をつかまされたという噂がたてば自らの信用に関わ...
古美術ミステリーの大傑作です。 詐欺なら騙すほうが一方的に悪いが、こと古美術に関しては鑑識眼がない騙されるほうが悪い。 店舗を持たない骨董商(旗師)の冬狐堂・宇佐美陶子は、まんまと同業の骨董商に騙され贋物をつかまされるが、贋物をつかまされたという噂がたてば自らの信用に関わるので、訴えることもできない。 ならば自らの手で意趣返しするしかない。これが狐が仕掛けた罠だ。 相手は老舗の老親父でさながら古狸なので、狐と狸の化かし合いです。 古美術に関する蘊蓄満載で、オススメのミステリーは聞かれたら真っ先にこれをすすめて、北森ファンを増やしています。 これを面白くなかったと言った友人はいまのところひとりもいません。 絶対オススメ!
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”目利き”たちが贋作をめぐって騙し合いを繰り広げる。 骨董の世界は良く知らないのだが、楽しんで読めた。 キャラクターはわかり易く魅力的、伏線がきちんと回収してある。半分過ぎたあたりから雰囲気もわかってきて、気分も乗って読みやすくなった。 この作者ははじめて読んだ。続編も読みたい。
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骨董の贋作からみから始まるミステリー。 美術ミステリーだから面白いかなって思ったけど、言い回しが難しくていまいち。
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面白かった。最近、美術界の裏を扱ったミステリーを読むことが多かったのだが、骨董業界も負けず劣らず、人間の思惑が複雑に絡み合った胡散臭さ満点の世界。その世界を存分に味わえる。キャラも良い。主人公の陶子はもちろん、周りの人間も魅力的。ミステリーとしてもどんでん返しの連続で十分楽しめる...
面白かった。最近、美術界の裏を扱ったミステリーを読むことが多かったのだが、骨董業界も負けず劣らず、人間の思惑が複雑に絡み合った胡散臭さ満点の世界。その世界を存分に味わえる。キャラも良い。主人公の陶子はもちろん、周りの人間も魅力的。ミステリーとしてもどんでん返しの連続で十分楽しめるし、とても読み応えのある一冊だった。
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図書館で借りてきて読むとよりこの世界に浸れる気がします。 通勤のお供に、ではなく、お休みの日にじっくり読みたい一冊です。
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北森鴻さんが死んじゃった、、、 享年48歳だってさ。早すぎるよ。 冬狐堂シリーズに出会って読み始めて、まだ3年くらいだったけどここ最近一番の当たりで、まだまだ読み続けていけると思ってたのに。。。 リアルタイムで作者が死ぬっていうのは、初めてだったから、正直しんどい。 作家が死ぬ...
北森鴻さんが死んじゃった、、、 享年48歳だってさ。早すぎるよ。 冬狐堂シリーズに出会って読み始めて、まだ3年くらいだったけどここ最近一番の当たりで、まだまだ読み続けていけると思ってたのに。。。 リアルタイムで作者が死ぬっていうのは、初めてだったから、正直しんどい。 作家が死ぬと登場人物全員死んじゃうんだ。もう蓮杖先生にも陶子さんの話が聞けないんだと思うとやりきれないよ。 ご冥福を。ってかやだ。。
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旗師宇佐見陶子の長編。 贋作をつかまされた陶子がしかける罠。 このシリーズ、面白い! 短編がよかったので、買って見たが、短編より長編のほうが面白い。古美術の世界の魑魅魍魎っぷりがいいです。でもって、某番組のおかげで、なんだかんだと耳年増になっている自分を発見ww でも...
旗師宇佐見陶子の長編。 贋作をつかまされた陶子がしかける罠。 このシリーズ、面白い! 短編がよかったので、買って見たが、短編より長編のほうが面白い。古美術の世界の魑魅魍魎っぷりがいいです。でもって、某番組のおかげで、なんだかんだと耳年増になっている自分を発見ww でも、そういうバックボーンが広まったから、ここまでマニアックに書いてもOKになったんだろう。 しかし、陶子はいたぶられすぎですな。 か弱いヒロインではないってところを出したいのかもしれないけど、ちょっとかわいそうすぎ。 と、教授と結婚して別れたっていう過去が気になるので、そのうち書いていただきたいもんだ。
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再読。 以前読んだ時より、ずっと面白く読めました。少し前に『狐闇』を読んで、さらにその前に『凶笑面』を読んだのも面白く読めた一因かと。 誰が罠を仕掛け、罠にはまっているのか、なかなかわからない頭脳戦がスリリング。タイトルに「罠」とあることだし、そこらへんを考えながら読むのが楽し...
再読。 以前読んだ時より、ずっと面白く読めました。少し前に『狐闇』を読んで、さらにその前に『凶笑面』を読んだのも面白く読めた一因かと。 誰が罠を仕掛け、罠にはまっているのか、なかなかわからない頭脳戦がスリリング。タイトルに「罠」とあることだし、そこらへんを考えながら読むのが楽しいかと。最後のどんでん返し(?)も良かった。しかし、30女言うけど、そんなに度胸がある&悟った人ばかりではないような気がするんだが…まあ、二人は苦労してそうだからなあ。それとも自分が子供なだけなんでしょうかねえ。 練馬署の2人がいい味出してますね。この二人の視点でひとつ話が書けそうですよ。ところで四阿は、結局どうしたのかなあ。気になってしょうがない。
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