薔薇の木の下 の商品レビュー
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短篇7話。解説 結城信孝。 春の水音 囚われて 封印の家 老後の楽しみ 妻と未亡人 薔薇の木の下 秘密 推理小説のようで、幻想小説のようで、怪奇小説のようで、恋愛小説のような話が多い。 春の水音 頭の中で水の音がするという。勤め先の奥様がつきあった人が、その娘と結婚し、最後は自分と結婚するという話。 囚われて イグアナのぬいぐるみを贈られた。拾ったチワワの名前はベル。公園で出会った男は谷村正樹。夫を刺し殺した後で、何が幻かを明らかに。 封印の家 継母が亡くなって,明らかになる自分の過去。継母が守ってくれた自分の過ち。忘れていた過去を思い出し,継母の愛情の深さに気付く。 老後の楽しみ 芙美子が知り合った老人たち。火事で家族を亡くしたという寒河江(さかえ)。長屋住まいの服部銀子と西村八重。ある日芙美子の家が火事に。恐怖小説と呼んでいいかも。 妻と未亡人 知人が亡くなり,その未亡人が相談に来る。相談にのっているうちに,妻に報告を怠っていく。未亡人が愛人と蒸発しようとした時に事件が起きる。恐怖小説の部類かも。 薔薇の木の下 薔薇の木の苗を作るところから話は始まる。脅迫され殺した死体を埋めた上に薔薇を育てる。落ちていたイヤリングも一緒に埋めるが、それが次の惨事を生む。恐怖小説としかいいようがないかも。 秘密 一つの秘密の当事者のところに、もう一つの秘密かもしれない事件の当事者が、夫の一周忌に挨拶に来る。過去を追憶として記述し,秘密は秘密の侭終わる。 どれもこれも、良い意味で期待を裏切る推理小説の要素がある。怖いものもあれば、怖そうだけど無事に終わるものもある。小池真理子の小説家としての技量の深さに感服する。 どの話も方向性が様々なのに質的にはある水準以上に揃っている。すごいかも。
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人間って、自らを色んな手段で守るようにできてるんです、きっと。 人間模様怖い話あり。 『水の音』は最後そういう展開だったのか。っと意外だったけど 少し悲しいお話でした。
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読みたい本 内容(「BOOK」データベースより) 秘めやかな官能の記憶。名手が紡ぐ七つの愛の調べ。直木賞作家の自薦アンソロジー!書き下ろし一篇、未収録一篇を含む七篇のお気に入り。 他で読んだものがあった本。
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小池真理子さんというと、昔は「オチがドツボミステリ(読んだ人には分かるでしょうか)」で今は「恋愛小説」というイメージ。で、これはちょうどその境目くらいの作品を集めた短編集。恋愛小説の要素が強いけれど、どれもこれも背すじがすっと寒くなる結末が待っていて、かなり好き。 やはり名作は表...
小池真理子さんというと、昔は「オチがドツボミステリ(読んだ人には分かるでしょうか)」で今は「恋愛小説」というイメージ。で、これはちょうどその境目くらいの作品を集めた短編集。恋愛小説の要素が強いけれど、どれもこれも背すじがすっと寒くなる結末が待っていて、かなり好き。 やはり名作は表題作と「老後の楽しみ」かな。なんとも皮肉な結末が恐ろしくもあり滑稽でもある。こういう味わいが私としてはかなり好きなので、またこういうの書いて頂きたいんだけど。完全に恋愛小説に転向されちゃったみたいなので、無理だろうなあ。
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人生で抱えてしまった誰にも言えない秘密。脳裏にしまっておいた記憶。静かに眠り続けていたものが 些細なきっかけで大きな波紋を呼び 破滅へと導いてしまう..そんな物語。小池テイストでエロチックに 絶望的に 刹那的に色々な展開をみせてくれます。
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怖い、怖いです。。。 恋をした女性はまわりが見えなくなって怖い目に合うし、恋された女性はその相手を利用しちゃうし、 とにかくなんかぞっとします。 読んでる途中で「あ〜やばい、これやばいよ。。。」って感じがします。 いろんな意味で女性って怖い。 女だから分かる怖さなのかも...
怖い、怖いです。。。 恋をした女性はまわりが見えなくなって怖い目に合うし、恋された女性はその相手を利用しちゃうし、 とにかくなんかぞっとします。 読んでる途中で「あ〜やばい、これやばいよ。。。」って感じがします。 いろんな意味で女性って怖い。 女だから分かる怖さなのかも。 小池さんと言えばこういう怖いお話もおもしろいです。 怖いけど、どんどん読めちゃいますよ。
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