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堕落論 の商品レビュー

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158件のお客様レビュー

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2009/10/04

生きよ、堕ちよ。何回読み返してるか分からない。心の一冊。 ただ、堕落を額面通りの意味で理解して欲しくない。堕落には真摯な人間らしさと覚悟がいる。収録されている「文学のふるさと」も良い。『そうして、最後に、むごたらしいこと、救いがないということ、それだけが、唯一の救いなのであります...

生きよ、堕ちよ。何回読み返してるか分からない。心の一冊。 ただ、堕落を額面通りの意味で理解して欲しくない。堕落には真摯な人間らしさと覚悟がいる。収録されている「文学のふるさと」も良い。『そうして、最後に、むごたらしいこと、救いがないということ、それだけが、唯一の救いなのであります。モラルがないということ自体がモラルであると同じように、救いがないということ自体が救いであります。私は文学のふるさと、或いは人間のふるさとを、ここに見ます。 』禅問答ではない。

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2009/10/04

脆弱だが可憐な人間を描く坂口安吾が好きだ。 薬物びたりで奔放な坂口で、なにを考えてるか分からない時も多いけどそれはそれでいい。 焼夷弾をみて偉大な破壊といってしまう感性。戦前、戦中、戦後の時代に生まれたかったとは思わないが、現代にはない倫理感、不自由さのなかに存在する美に...

脆弱だが可憐な人間を描く坂口安吾が好きだ。 薬物びたりで奔放な坂口で、なにを考えてるか分からない時も多いけどそれはそれでいい。 焼夷弾をみて偉大な破壊といってしまう感性。戦前、戦中、戦後の時代に生まれたかったとは思わないが、現代にはない倫理感、不自由さのなかに存在する美にあこがれる。

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2009/10/04

敗戦直後、ドン底だった日本人の状態を敢えて肯定して、「堕ちるとこまで堕ちればいいじゃん!」と叫んだ坂口安吾。 人間は堕落するものだし、それを防ごうと思ったってそうは行かないし、それならいっそ堕ちて堕ちて堕ちまくれば良い。 「堕ちる」ったって、「人は無限に堕ち切れるほど堅牢...

敗戦直後、ドン底だった日本人の状態を敢えて肯定して、「堕ちるとこまで堕ちればいいじゃん!」と叫んだ坂口安吾。 人間は堕落するものだし、それを防ごうと思ったってそうは行かないし、それならいっそ堕ちて堕ちて堕ちまくれば良い。 「堕ちる」ったって、「人は無限に堕ち切れるほど堅牢な精神に恵まれていない」から、そこまでいけば人間は本質的に再生するのさ! と安吾は言う。 現代のニート諸君にも言って聞かせられる斬新さに溢れている安吾だが、戦後のぼろぼろだった頃の日本人にとっては非常に衝撃的で、活力の源となる論だったに違いない。 安吾が生きていたなら、今の日本をどう表現するだろうか? 「堕落しろ」とさえ言えなくなっちゃってたりして。あー怖い。

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2009/10/04

高校のとき友人に無理やり 分かったんだか分からないんだかのまま読了して でもなんかそれが逆に印象として残った

Posted byブクログ

2009/10/04

坂口安吾の堕落論 以前映画化されたものを見て気になっていた「白痴」。最近買って読み始めました。 文章は好きですが、内容が難しいので苦戦中。

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2009/10/07

戦中戦後というと、どうしても日の丸一丸となって戦い抜くぞー!→やっぱり一丸となって復興するぞー! というイメージ刷り込みがあるけれど、そんなわけないんだった。

Posted byブクログ

2009/10/04

本全体から見れば堕落論というよりはむしろ「坂口安吾が考えた事」としたほうがしっくり来る気がする。 文化は人であって、現存する物ではないとかいう考え方にはしびれさせられた!僕も堕落しないと

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2009/10/04

大学の時読んで、だらけきった生活もありなんだなと強引に解釈しました。 もう何度めでしょうか読み返すの。「人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はな...

大学の時読んで、だらけきった生活もありなんだなと強引に解釈しました。 もう何度めでしょうか読み返すの。「人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。」好きなんですよこの一節。

Posted byブクログ

2009/10/04

すごい。久しぶりに息をのんだ。 それが正しいか、正しくないか。そんなことではなく彼は自分の言葉を持っている。ただ吐き出す言葉ではなく、それを相手に伝える術として文章というものを持っている。 『堕落論』も好きだけど私的には『特攻隊に捧ぐ』が一番素晴らしかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

坂口安吾の中でも一番好きな短編集。 誤解されそうだけど、書いてあることはすごくまっとうだと思うんですけど・・・。

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