堕落論 の商品レビュー
昔から「タイトルが上手いなぁ」って思ってた。 筋が通ってるんだが、通ってないんだが、よくわからないままに言いくるめられてしまう気迫?の一冊。 「一見立派な建物だが、いざフタを開けてみると畳が敷かれていない」っていうのを手に取るように実感できる。 今の時代なかなかお目にかかれない豪...
昔から「タイトルが上手いなぁ」って思ってた。 筋が通ってるんだが、通ってないんだが、よくわからないままに言いくるめられてしまう気迫?の一冊。 「一見立派な建物だが、いざフタを開けてみると畳が敷かれていない」っていうのを手に取るように実感できる。 今の時代なかなかお目にかかれない豪傑?とおしゃべりできる貴重な機会です。
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恋愛論が可愛らしいです。でも時代背景は戦争。「政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である。」
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あはは、おもれー、 おもれーよ安吾!! 特にデカダン文学論あたり、最高でないか!! 詭弁、なんて知らないよ!
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割と共感できる部分があった。 でも、結構過激なことも言う安吾さん。 もう2回は読む必要がありそうです。
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買ってからまったく手をつけていなかった安吾の本。ネパールにてちびちびと読む。ふむ。面白いではないか。
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堕落したらええのです。コトバ一つ一つが重いのです。なくてはならない一冊、です。 「言葉には言葉の、音には音の、そしてまた色には色の、おのおの代用とは別な、もっと純粋な、絶対的な領域があるはずである。」
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14冊目。面接で本好き?って聞かれたので堕落論最高って答えてやった。実用書は読まないのって返された。マニュアル人間めが!
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漱石も、志賀直哉も、芥川も、 彼の毒舌にバッサリ斬られてコロッと転がる。 堕落は今でいうデトックスなのかも知れない。 ことばを変えて、彼の考え方があらゆる時代に遍在していることを 思うと面白い。
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彼の世界観はとても好きです。 昨日の敵は今日の友という甘さが、むしろ日本人に共有の感情だ。凡そ仇討にふさわしくない自分達であることを、恐らく多くの日本人が痛感しているに相違ない。長年月にわたって徹底的に憎み通すことすら不可能にちかく、せいぜい「食いつきそうな」眼付ぐらいが限界なの...
彼の世界観はとても好きです。 昨日の敵は今日の友という甘さが、むしろ日本人に共有の感情だ。凡そ仇討にふさわしくない自分達であることを、恐らく多くの日本人が痛感しているに相違ない。長年月にわたって徹底的に憎み通すことすら不可能にちかく、せいぜい「食いつきそうな」眼付ぐらいが限界なのである。 模倣ではなく、発見だ。ゲーテがシェクスピアの作品に暗示を受けて自分の傑作を書きあげたように、個性を尊重する芸術に於てすら、模倣から発見への過程は最もしばしば行われる。インスピレーションは、多く模倣の精神から出発して、発見によって結実する。 人はあらゆる自由を許されたとき、自らの不可解な限定とその不自由さに気づくであろう。人間は永遠に自由では有り得ない。なぜなら人間は生きており、又死なねばならず、そして人間は考えるからだ。政治上の改革は一日にして行われるが、人間の変化はそうは行かない。遠くギリシャに発見され確立の一歩を踏みだした人性が、今日、どれほどの変化を示しているだろうか。
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最後の「不良少年とキリスト」で太宰治について書いている文が、まぁ自殺否定な訳だけれども、行間から著者坂口安吾の悲しさがこぼれてる、否、あふれてる気がした。気高い男は格好良いっす。生活のてきとー具合が笑えるのだけれども、逆に思考の真剣さは凄まじく、そのバランスが絶妙だと思う。
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