しゃべれどもしゃべれども の商品レビュー
タイトルで持って行かれました。喋る事が苦手な人々に落語家の主人公が噺をを教えるというもの。やればできる、という話でもなく登場人物も皆、上手く行かない事もありますが作者の軽妙な文章と登場人物の個性が作品を暗くさせず、読みやすい作品です。
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人前で喋るのが苦手な人たちに落語を教えることになった主人公。読みやすくってとっても楽しい!落語聴きたくなります。
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面白い。テンポ良い。読みやすい。気持ち良い本が読みたくなったら、この本を是非!と進めたくなる。個人的には、最終場面の色恋は要らないかなと思うけど、魅力ある登場人物も多くて少しも飽きない。
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もし表紙を見て買わなかったら、損です。(←ワタシです。)あらすじを読んで「落語ね〜」なんて思った人損してます。(←ワタシです。)何の偏見も思い込みも無くぜひ読んでください。しゃべることで問題を抱えた人たちが若い落語家のもとに集まってくる。そこにまきおこる人間模様・・・と書くとあま...
もし表紙を見て買わなかったら、損です。(←ワタシです。)あらすじを読んで「落語ね〜」なんて思った人損してます。(←ワタシです。)何の偏見も思い込みも無くぜひ読んでください。しゃべることで問題を抱えた人たちが若い落語家のもとに集まってくる。そこにまきおこる人間模様・・・と書くとあまりにも佐藤多佳子のウマサが分らないかもしれません。ウマイ小説を読みたい方にはぜひお勧めです。
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愛すべき登場人物たちは、みんな不器用でした。1997年の『本の雑誌』の年間ベスト1作品。 主人公は、二十六歳の噺家、今昔亭三つ葉。頑固でめっぽう気が短い。そんな彼に従兄弟の綾丸良が、対人恐怖症を克服するために、落語指南を頼んできた。そのうち、あがり症の野球解説者、カルチャースク...
愛すべき登場人物たちは、みんな不器用でした。1997年の『本の雑誌』の年間ベスト1作品。 主人公は、二十六歳の噺家、今昔亭三つ葉。頑固でめっぽう気が短い。そんな彼に従兄弟の綾丸良が、対人恐怖症を克服するために、落語指南を頼んできた。そのうち、あがり症の野球解説者、カルチャースクールに通う口下手な女性、大阪弁をからかわれた野球少年などが、次々と押し寄せてくる。 しかし上手く話が転がらない。主人公は医者じゃないから、対人恐怖症も、あがり症も、口下手も、大阪弁も、治すことはできない。ただ落語を教えることしかできない。それなのに(それだから?)、誰一人とて落語は上達しないし、教え子の仲も良くならない。やがて、野球少年を中心にして少しずつ結束が固まっていくように、おもえるが……。 展開は、決して痛快ではなく、ドラマチックでもない。しかし心地良さを感じさせた結末を持っている。
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今昔亭三つ葉、半人前の噺家。口が悪くて、頑固者。でも根はいい奴な、ちゃきちゃきの江戸っ子。そんな彼の元に、一癖も二癖もある面々が話し下手を直してくれとやってきたから、さあ大変。
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「底に穴の開いた小舟で世間の荒波をくぐるわけで、これは転覆まちがいなしだ(89)」久しぶりにこれくらいの厚さの文庫を読んだ。引き込まれるってこういう感じだなあと思い出した。児童文学出身の作家さんの作品は、文章に骨があってしっかりした内容で、安心して読めるものが多い気がします。同作...
「底に穴の開いた小舟で世間の荒波をくぐるわけで、これは転覆まちがいなしだ(89)」久しぶりにこれくらいの厚さの文庫を読んだ。引き込まれるってこういう感じだなあと思い出した。児童文学出身の作家さんの作品は、文章に骨があってしっかりした内容で、安心して読めるものが多い気がします。同作家の「黄色い目の魚」も大好きな作品。
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『神様がくれた指』というスリと占い師の友情の物語が面白かったので、同じ作者だという理由で買っておいたものの、すっかり忘れていた。最近忙しくて本屋に行く暇がなく、通勤電車で読むものがないかと本の山をあさったら出てきたので読んでみるとこれまた面白い。やはり面白い本を書く人の本は面白い...
『神様がくれた指』というスリと占い師の友情の物語が面白かったので、同じ作者だという理由で買っておいたものの、すっかり忘れていた。最近忙しくて本屋に行く暇がなく、通勤電車で読むものがないかと本の山をあさったら出てきたので読んでみるとこれまた面白い。やはり面白い本を書く人の本は面白いのだというあたりまえのことを再確認。◆主人公は落語家。噺家だからというだけの理由で、話すのが苦手でコミュニケーション不足の人に落語を教えることになる。◆まぁ、克服とか対立とか成功とかの物語、と一口に言ってしまってはお終いなんですが。この佐藤多佳子という作家は、ちょっと読めば先の展開がわかるくせに読ませるというすごさを持っています。描写が上手いんですね。絶妙に虚をつく。それでいて手放しで非凡と言い切れるような脱線はしない。あー、こういうのが小説なんだなぁとしみじみしたりしながら、楽しく読了。
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2003.10.22 無駄 , 2003.10.23 テキトー , 2003.10.24 お相子 , 2003.10.25 一期一会
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若い噺(はなし)家が「話すこと」を苦手とする4人を相手に落語教室を開くという内容。不器用な生徒達の姿は自分を見ているようで、放っておけない気持ちにさせられた。主人公の三つ葉も私と同じ思いだったのではと思う。軽い気持ちで読み始めたが後半はホロリとさせられる場面もあり、なかなか楽しめ...
若い噺(はなし)家が「話すこと」を苦手とする4人を相手に落語教室を開くという内容。不器用な生徒達の姿は自分を見ているようで、放っておけない気持ちにさせられた。主人公の三つ葉も私と同じ思いだったのではと思う。軽い気持ちで読み始めたが後半はホロリとさせられる場面もあり、なかなか楽しめた。
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