辺境・近境 の商品レビュー
この本を読んで、「うどんツアー」がしたくなりました。 とってもうどんがおいしそ〜に書かれている。 読んで企画した当時、サーズがはやって四国にいくツアーが企画倒れとなりました。
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▼2008/08/02ブックオフ堀之内店にて購入。 【2008/09/12編集】 ▼イースト・ハンプトン、からす島(山口県)、メキシコ、香川県、ノモンハン、アメリカ大陸、兵庫、などにまつわる文章。 ▼村上春樹作品の背景、というか、「村上春樹というテクスト」に少し触れられたような...
▼2008/08/02ブックオフ堀之内店にて購入。 【2008/09/12編集】 ▼イースト・ハンプトン、からす島(山口県)、メキシコ、香川県、ノモンハン、アメリカ大陸、兵庫、などにまつわる文章。 ▼村上春樹作品の背景、というか、「村上春樹というテクスト」に少し触れられたような気がする。 ▼例えば、表面的なところからいうと、からす島における全裸での日光浴(p.34)は『海辺のカフカ』において主人公が真っ裸で日光浴をするシーンそのものだし(文庫版、p.321)、そもそも『海辺のカフカ』の舞台として四国が出てきたのは香川県にうどんを食べに行ったからじゃないかとさえ思う。僕の中にあった「小説てどのように書くんやろ、どうやってその描写を行うんやろ」という、ほとんど答えは出ていたけれど確信までにはいたらなかった疑問が解決された気がする。自身が経験したことのある事象を織り込むことで、文章全体の説得力が増すのではないか。想像だけで書かれた部分と、実際の経験が混じり合うことで、文章全体の説得力が増すのではないか。 ▼表面的なところではなく、内面的なところについても言うと(「内面的」は「表面的」の対義語ではないと思うが)、この本が書かれたころ(この原稿が書かれた頃)、村上春樹の中に「暴力」といったテーマがあった、なんてことを読んだりすると、いま読んでいる「ねじまき鳥クロニクル 第1部」なんかもその味が出てくる。それと同時に、「はいはい、わかったってば」という気になりさえもする。 ▼今回の村上春樹の事例に限った話ではないが、作者に触れるという行為が作品に触れる行為にひどく影響するということを学べた。
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春樹の紀行文集。 高校時代に読んだが、今、一章だけ読み直す。 「讃岐・超ディープうどん紀行」という章をね。 そういえば、春樹は小説しか読んだことがないという方。 彼の紀行文は秀逸です。僕は彼を日本一の紀行文の名手だと思っています。 一度読んでみてください。 文章一...
春樹の紀行文集。 高校時代に読んだが、今、一章だけ読み直す。 「讃岐・超ディープうどん紀行」という章をね。 そういえば、春樹は小説しか読んだことがないという方。 彼の紀行文は秀逸です。僕は彼を日本一の紀行文の名手だと思っています。 一度読んでみてください。 文章一つ一つから染み出てくる旅情に浸るのはとても気持ちいいです。
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内容(「BOOK」データベースより) 久しぶりにリュックを肩にかけた。「うん、これだよ、この感じなんだ」めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町…。NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃!旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。ご存...
内容(「BOOK」データベースより) 久しぶりにリュックを肩にかけた。「うん、これだよ、この感じなんだ」めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町…。NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃!旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。ご存じ、写真のエイゾー君と、讃岐のディープなうどん紀行には、安西水丸画伯も飛び入り、ムラカミの旅は続きます。
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再読してみたらおもしろいわうどん食べたいわで大変でした。メキシコ・・・うーん一回行きたいんだけどなあ。
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07年12月読 著名人の旅行記というとどうも著名だからこそできる取材ソースに頼って感動がややオーバーであまり共感できるものが多くなかったが、この本は違った。村上さん独自の視点で然したる観光名所で無いとこが多いにも拘らず、旅が面白く思える。
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★機上で励まされた★久しぶりに再読。ウラジオストクからの帰りの飛行機で読んだ。10年ほど前の本だし仕方がないのだが、中途半端な若さを引きずった村上春樹はやや格好悪い。本人も言うように、いまや旅行記とは非常に難しい分野だ。ただ、苦労したメキシコ旅行について「メキシコでの疲弊は、メキ...
★機上で励まされた★久しぶりに再読。ウラジオストクからの帰りの飛行機で読んだ。10年ほど前の本だし仕方がないのだが、中途半端な若さを引きずった村上春樹はやや格好悪い。本人も言うように、いまや旅行記とは非常に難しい分野だ。ただ、苦労したメキシコ旅行について「メキシコでの疲弊は、メキシコでしか得られない種類の疲弊なのだ」という言葉には励まされた。疲弊だけでなく失敗も多かった旅行だっただけに、「そこでしか得られない疲弊(失敗)」と考えれば、これも意義ある旅行だったと自分を納得させられた。
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瀬戸内海の無人島から、アメリカ大陸横断、ノモンハン地区など、春樹さんが旅をしつつその地の今や過去を思う。讃岐のうどん紀行以外は、特別楽しそう、という印象はないのだけど、春樹さんの文章はなんでこんなに気持ちが安らぐのだろう・・。ノモンハン事件(彼は戦争と言っていて、なるほど、と私も...
瀬戸内海の無人島から、アメリカ大陸横断、ノモンハン地区など、春樹さんが旅をしつつその地の今や過去を思う。讃岐のうどん紀行以外は、特別楽しそう、という印象はないのだけど、春樹さんの文章はなんでこんなに気持ちが安らぐのだろう・・。ノモンハン事件(彼は戦争と言っていて、なるほど、と私も同感)の跡地で、当時の戦いの「効率の悪さ」に思いを馳せ、散っていった兵士の無念さを慮る。遠くに出かけては日常を思い、近くを歩いては心の中の辺境を探るという、春樹さんらしい「旅」へのスタンスが心地よく、何度でも読みたくなるエッセイです。
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村上春樹の旅行記は、自分の気が乗るところと乗らないところの落差が激しい。これは割りと興がのってて面白かった。ちなみにあとがきの「旅行記の難しさ」が、気が抜けつつ鋭いところ突いてた。1月くらい置くと、沈むべきところが沈んで浮かぶべきものが浮かぶ、という言葉は納得。
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個人的には「メキシコ大旅行」が一番好きです。それから「讃岐・ディープうどん紀行」は読んでいると食欲がわいてきます。
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