プロカウンセラーの聞く技術 の商品レビュー
人の相談や愚痴を聞いているうちにしんどくなりがちだった私に、母が薦めてくれた本。本文にも書かれていたけど、話し方・発信者に関するノウハウはよく注目されるのに、受け取り方の技術を意識させられることってあんまりなかったな。聞き上手であることを人格・性格と結びつけがちだったけど、単に技...
人の相談や愚痴を聞いているうちにしんどくなりがちだった私に、母が薦めてくれた本。本文にも書かれていたけど、話し方・発信者に関するノウハウはよく注目されるのに、受け取り方の技術を意識させられることってあんまりなかったな。聞き上手であることを人格・性格と結びつけがちだったけど、単に技術なんだなっていうのも少し思った。 避雷針(アース)になるって言いまわしは河合隼雄さんもおっしゃっていて、印象に残ったのを覚えてる。周りのためにも自分のためにもそれができるようになりたい。 15ー素直に聞くのが極意、は結局どうしたらいいのかあまり分からなかった。 総じて私は相手の話を深める方向に聞いてばかりだったこと、相手に自分を乗っ取られがちで共感が下手だったこと、ができていなかったのだと気付かされた。特に前者の、話を深めるモードと深めないモードの相槌の両方を適切に使い分けるというのは目から鱗だった。後者についてはなんとなく自覚があったけど。 知識を得るだけでなくて、実践して技術を身につけたいな。
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自分の意見は話さない。聞かれたら話す。 相手を説得しない。聞き出そうとしない。 他人の事情を解決しようとしない。 良い聞き手になるのって、難しいな……。
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なかなかカウンセラー的に聞くのは難しそうな… 鏡のようになる意識というのは頭にとめておく。 本筋ではないけれど「遊び椅子」や火に集まるという環境設定の話は興味深い。 全体的なトーンとしては与太話感が否めず。
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コロナ禍のせいか親や友人などからやたらと愚痴を聞かされて疲弊していたので、もっと楽に聞けないかと傾聴に興味を持った。 これまでは子供の頃から言われていたように「ちゃんと聞きなさい」「真剣に聞きなさい」を実践していたのだが、本書を読むとどうもそれは間違いらしい。 井戸端会議のように...
コロナ禍のせいか親や友人などからやたらと愚痴を聞かされて疲弊していたので、もっと楽に聞けないかと傾聴に興味を持った。 これまでは子供の頃から言われていたように「ちゃんと聞きなさい」「真剣に聞きなさい」を実践していたのだが、本書を読むとどうもそれは間違いらしい。 井戸端会議のように聞く⁉︎ いや、そんな聞き方して良いの⁉︎ となんとも驚きのアドバイス。 だが、言われてみれば聞き上手の人の聞き方は、相手の話をサラーッと受け止め深入りせず、それでいて流れに棹を差すように話し手を乗せている。 今まで自分は一生懸命相手の愚痴を全力で受け止め、何か自分にできることがないかと真剣に考えていたが、そうではなく相手に話させ、相手に考えさせて相手に結論を出させることが必要だったのだ。 全く方向違いの努力だった。 これからは電話が掛かってきたらこの本の裏表紙を目の前に置いて「傾聴」を意識しながら「聴く」ことにする。
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〈全体の感想〉 「聞き上手は話さない」というインパクトのあるフレーズから始まり、話を聞くのが苦手な人が陥りがちな悪い癖を指摘しつつ、聞き上手になるためのテクニックや心構えがプロのカウンセラーによって説明される。話すことに苦手意識を感じ、話す力を伸ばそうとしがちな私たちにとって、聞くことの重要性を感じさせてくれる本である。 ただ、プロカウンセラーの仕事の場面の内容も多く、カウンセラーという仕事にあまり興味がなく、日常ですぐに実践できるテクニックが詰まった本だと期待して読む人には少々読みにくい部分も多いかもしれない。また、出版されたのが20年以上前とかなり古く、時代とマッチしているとは言い難い内容もあったと感じた。 〈面白かったところ〉 「相手の話は相手のこと」。ネットの批判的な投稿を目にするとその内容をついつい自分と関連づけてしまって、苛立ちを感じたりしてしまう。しかし、一度は反感や違和感を覚えても、冷静に一歩下り、相手の意見に耳を傾けるというのは難しいかもしれないが、必要なことだなと感じた。必ずしも自分が否定の対象になっているとは限らないので無駄な論争を避けることができる。 〈反論・疑問点〉 相手の話す内容に自分を引きつけてしまうといけないことが分かったが、かと言って共感をしないと相手を突き放してしまう。しかしながらこれらのバランスを取るのが難しいのではないかと思ってしまった。「共感とは芝居上手」という説明もいまいちピンと来なかった。
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話し好き、話し過ぎの自分にとっては、本当に「耳の痛い」本であった。反省の連続。。 基本の第一「聞き上手は話さない」を、頭に叩き込む!聞き手が話し出してしまったら、相手は話ができない。。見苦しい!! 人の話を聞くことは、本当に疲れる! 自分のことは話さない!たとえそれが失敗談だとしても、どこかにうまく行った、と言う雰囲気があるものなので。。。自慢話をすることは人間関係を悪くする! 人間は他人のことに口出ししたくなるけど、結局、成り代わってやれることはほとんどない。過干渉にならないためにも、話を聞いてあげることが必要! 相手の話に興味を持つ! 教えるより、教えてもらう態度で! 「いつもあなたが正しいのね」と言われたら、それは評論家になっている証拠。相手の言う内容が間違っていても、「一理ある」と認識すべき! 「でも」「でも」とデモ行進するのは、ケンカする時!「へぇ」に代えて、相手の話の波に乗る!
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本当に飼い主さんとペットに寄り添うには獣医学の知識だけじゃ無理だと実感する機会が最近特に多かった。 そこでインターン先の先生に相談したところ、薦めてもらった本。 専門用語が殆どなく、例も多く挙げられていて読みやすかった。 「その人の心はその人にしかわからない」など、言われてみれ...
本当に飼い主さんとペットに寄り添うには獣医学の知識だけじゃ無理だと実感する機会が最近特に多かった。 そこでインターン先の先生に相談したところ、薦めてもらった本。 専門用語が殆どなく、例も多く挙げられていて読みやすかった。 「その人の心はその人にしかわからない」など、言われてみれば当然だと思うことがほとんどだが、そういうものほど意識しないと頭からつい抜けてしまうことに気づいた。 警戒を解いてくれるような、「良い人」を思い浮かべると書かれていることがかなり当てはまっていると思う。その人たちはもしかすると無意識にそれらを行っているかもしれないが、自分は話すことは得意では無い上、聞くことはもっと苦手なので、日頃から訓練しなくてはならない。
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ただ相手にとって話しやすい人になることが良いのではない。聞きすぎると相手の心を侵襲してしまう。相手との関係を続けていくためにも、「上手に聞く」ことの大切さを学んだ。井戸端会議の例が興味深い。 聞くことの難しさが分かり、聞く専門職が必要とされることがよく分かった。聞くことは、人と関...
ただ相手にとって話しやすい人になることが良いのではない。聞きすぎると相手の心を侵襲してしまう。相手との関係を続けていくためにも、「上手に聞く」ことの大切さを学んだ。井戸端会議の例が興味深い。 聞くことの難しさが分かり、聞く専門職が必要とされることがよく分かった。聞くことは、人と関わるうえで一番難しくて大事な技術と思った。
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マンガを読んで非常に参考になったため購入しました。 人の話を聞くことが多い仕事に携わっている関係で興味を盛ったのですがこの本は大当たりでした。 傾聴することの大切さを学びこれは仕事柄だけではなく普段の会話にも使えるものでした。 今後この本で学んだことを仕事にも普段の生活にも取り込...
マンガを読んで非常に参考になったため購入しました。 人の話を聞くことが多い仕事に携わっている関係で興味を盛ったのですがこの本は大当たりでした。 傾聴することの大切さを学びこれは仕事柄だけではなく普段の会話にも使えるものでした。 今後この本で学んだことを仕事にも普段の生活にも取り込んでいきたいと思います。
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人の話を聞く仕事をしてたからこそ、筆者の考えに共鳴した。 自分自身は“話すこと”を得意とする人種だと認識していたが、おそらくそうではなかった。人の話を聞こうとするから、相手も話を聞いてくれてるだけだったのだ。 いっそのこと話すことは一旦横にどけておいて、聞く技術を磨いていこうと思...
人の話を聞く仕事をしてたからこそ、筆者の考えに共鳴した。 自分自身は“話すこと”を得意とする人種だと認識していたが、おそらくそうではなかった。人の話を聞こうとするから、相手も話を聞いてくれてるだけだったのだ。 いっそのこと話すことは一旦横にどけておいて、聞く技術を磨いていこうと思う。 「GIVE&TAKE」で言うところのギバーもまた話を聞く人に通じるものを感じた。
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