ジャンプ の商品レビュー

佐藤正午(著者)

2009/10/07

その夜、「僕」は、奇妙な名前の強烈なカクテルを飲んだ。ガールフレンドの南雲みはるは、酩酊した「僕」を自分のアパートに残したまま、明日の朝食のリンゴを買いに出かけた。「五分で戻ってくるわ」と笑顔を見せて。しかし、彼女はそのまま姿を消してしまった。「僕」は、わずかな手がかりを元に行方を探し始めた

2009/10/07

ガールフレンドが突然失踪してしまい、その子の実姉や友人の助けを借りて追跡する話。思い込みで行動する気まぐれ女と好きな相手を手に入れるためにうその手紙を書く女。そして歯切れの悪い男。ご都合主義の話も嫌だけど、夢のない話も嫌。

2009/10/04

気になっていた作家さんだったのでとりあえず読んでみました。
風景とか細かい設定とかの説明が多くってなかなか話が進まない感じがしました。
失踪してしまった彼女の理由を数年後に知るのですが、その理由もいまいち。。。
う〜ん、私は何かと入り込めなかった作品です。

2009/10/04

その夜、「僕」は、奇妙な名前の強烈なカクテルを飲んだ。ガールフレンドの南雲みはるは、
酩酊した「僕」を自分のアパートに残したまま、明日の朝食のリンゴを買いに出かけた。
「五分で戻ってくるわ」と笑顔を見せて。しかし、彼女はそのまま姿を消してしまった。
「僕」は、わずかな手がかりを元に行方を探し始めた

2009/10/04

「自分で自分の人生を選び取ったという実感はありますか？」三谷は何となく分かってたのかな。読者に対して隠した事実があったのかな。あまり気付かなかったけど、再読したら見つかるかもしれない。手紙はラストまで引っ掛かってたんだよなー。ジャンプした先は天国でも幻想の世界でもなかった。単なる男女のすれ違いに結末を落とし込まれた所で、私自身も現実に引き戻される。すれ違った現実の行く末は、やはり現実に過ぎないのだ。映画と、文庫本のあとがきもチェックだな。(20060610)

2009/10/04

りんごを買いに行ったまま、彼女は姿を消した・・・。
失踪をテーマにしたミステリー。読みやすいですが、なんかすっきりできなかったです。

2009/10/04

全てが終わって、決着したものだけが
"あの時"を冷静に語れるのだろう。
彼は言う。
「偶然や縁，環境というものが人生の一つひとつの選択の背景にあり，
ここまで来たのだな」
たとえ話。
飲みの帰りの恋人同士。ショーウインドーに飾られた靴を
男性がほしいと言って、恋人（彼女）からお金を借りた。
男性は大変歓び、恋人（彼女）も満足をした。
タクシーで帰る予定だった恋人（彼女）は、所持金の都合でバスで帰路につく。
そのバスで、偶然にも昔の恋人と再会し２人は連絡を取り合うようになった。
いつしか恋人（彼女）は男性の元を去ってゆき、
バスで再会した昔の恋人と結婚したのだという。

なにが始まりで原因なのか。
恋人（彼女）の心変わりか元の恋人の魅力か男性の魅力か
否、たった一足の靴が変えた一組のカップルの運命。
男性が、あの時靴をほしがらなければ。
男性がお金を借りなければ、恋人（彼女）はバスに乗ることもなく、
タクシーで帰り元の恋人との再会は果たせなかった。

何がきっかけかなんて些細なことで、
今となっては結果はどうでもいいことが多い。
しかし始まりにどうでもいいと思えるひとはそういない。
そんな、話↓

2009/10/07

半年つきあっている恋人が 深夜自分のためにコンビニにりんごを買いに行ったきり戻ってこない。翌日は早くから大事な仕事がある。

あなたならどうしますか？

物事の始まりは 一体どこにあるのだろう。
ここが始まりか？というところに辿り着くと 発端はさらに時間を遡ったところにありそうな気がしてくる。そしてそこまで遡ると さらに・・・。

何がいけなかったのか。どうすればよかったのか。
こうなる定めだったのか。これがいちばん良い答えなのか。

手探りで進めば進むほどもどかしさが募る物語である。
きっと答えは誰も教えてはくれない。自分で思い込むより仕方がないのだろう。

生きていくということは 一瞬ごとに選択し、選択した以外のものを捨てていくことの繰り返しなのだ。

2009/10/04

なんともまどろっこしい！いくつかの偶然の積み重ねが、日々を形作っていくというそのテーマは面白い。でも彼女は現実離れしていて感情移入できないし、文章がだらだらしていてなんだかしまりがない。詳細に書き込んでいる、というのとはまた違うゆるみがハナにつくかんじ。「Y」は面白かったのだけれど。次は「永遠の1/2」にチャレンジ予定。