ジャンプ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
りんごを買いに行ったまま行方不明になった彼女を探していく。 主人公が粘着質といっていいほどの失踪した女性に固執するのが気持ち悪くて読むのをやめようかと思ったがラストが知りたいのでかなり頑張って読んだ。 人生とは色んなボタンのかけ違いや選択でできている。そんなテーマのミステリーだった。 主人公が二股かけてるのがどうにも気分悪い。なのに失踪した女性に粘着するって、どうして?
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主人公である三谷のガールフレンドがある朝に突然失踪した、三谷は徐々に彼女の後を追うのだが、いつしか疲れてしまう。しかし、時間が暫く経つ頃になりひょんな事から真相を知ることになる。定番のダメ男小説。
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確か、東野圭吾の「秘密」が映画化された時のコピーにあった気がするが、「別れは二度目の方が切ない」というのを思い出した。 とてもとても切なかった。 冒頭の『一杯のカクテルがときには人の運命を変えることもある』とあるように、一つのアクションから思いもかけない展開が始まることが...
確か、東野圭吾の「秘密」が映画化された時のコピーにあった気がするが、「別れは二度目の方が切ない」というのを思い出した。 とてもとても切なかった。 冒頭の『一杯のカクテルがときには人の運命を変えることもある』とあるように、一つのアクションから思いもかけない展開が始まることがある。 そして、自分の前から姿を消したガールフレンド。 「もし、あの時、そうしていれば」 オイラもこれまでの人生、様々な局面で、一体何度悔やんだことか。この手に掴みか けていたはずなのに、指の間からこぼれていってしまう。 悔やんでも、もうその時はもどらない。 「なぜ、あの時、そうしなかったのか?」 答えがわかった時には、もうその答えは必要ないものだ。 沢山の後悔に苛んで、生きていくよりは。 どこかで区切りをつけなければならない。 辛く悲しいけれど、確かに勇気を与えてくれる一冊でした。
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一杯のカクテルがときには人の運命を変えることもある。 三谷純之輔は、ガールフレンドの南雲みはるのいきつけのカクテル・バーで「アブジンスキー」という強いカクテルを口にして、酔いつぶれてしまう。そしてその夜、毎朝リンゴを齧るのを日課としている三谷のために、5分で戻ると言ってリンゴを買...
一杯のカクテルがときには人の運命を変えることもある。 三谷純之輔は、ガールフレンドの南雲みはるのいきつけのカクテル・バーで「アブジンスキー」という強いカクテルを口にして、酔いつぶれてしまう。そしてその夜、毎朝リンゴを齧るのを日課としている三谷のために、5分で戻ると言ってリンゴを買いにコンビニへ出掛けたまま、みはるは朝になっても帰ってこなかった…。 突然行方不明になった恋人を探すため奔走する三谷。しかし浮かんでくるのは謎ばかりであった。 恋愛小説としてジャンル分けされているが、どうもそういう趣は感じられない。三谷がみはるの行方にこだわるのは、彼女を愛するゆえではなく、もしもあの時ああしていたらと、きりのない仮想にとらわれているゆえなのではないだろうか。
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失踪もの。 ある日、リンゴを買いに行くと言って彼女がいなくなる。 真相が知りたくて一気に読んだが、オチは肩すかしだった。 彼女を追跡していく様子はミステリーなのだが、ミステリーに分類するのは違うような作品。 (図書館)
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久々に読んだ佐藤正午。ある日突然、彼女が行方不明になる。失踪か事故か事件か。一気に読ませてくれました。初版は2000年9月。
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失踪もので、「火車」と重なる部分が大きいが、探す者の心理描写がもっぱらで、謎解き趣向は強くない(あっさり見つかっちゃうし)。岐路において、自ら人生をつかみ取る人と、そうでない人との対照がある意味残酷か。メッセージ分かりやすい(帯の文句が秀逸)
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事件が起こった日、翌日、1週間後、1ヵ月後、半年後・・・と時間にしたがって章立てされているのが、読むときのわくわく感を盛り上げた。 主人公の「なぜ?どうして?」という疑問がふくらんでいくとともに、読者であるわたしの「なぜ?どうして?」もどんどんふくらんでいった。 こんなふうにどん...
事件が起こった日、翌日、1週間後、1ヵ月後、半年後・・・と時間にしたがって章立てされているのが、読むときのわくわく感を盛り上げた。 主人公の「なぜ?どうして?」という疑問がふくらんでいくとともに、読者であるわたしの「なぜ?どうして?」もどんどんふくらんでいった。 こんなふうにどんどん結末への期待をふくらませてしまったわたしにとって、本書の結末は少々期待はずれだった。 しかし、自分の意思で失踪する人は、年間7万人というデータをふまえて書かれた本書は、この事件もごく日常的なものとして扱っているのかもしれない。ゆえに、結末もごく日常的なものとなっているのかも・・・。 だとすると、結末に非日常を求めたわたしは、本書の読者失格なのかもしれない・・・
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初めて佐藤正午の本を読んでみました。 半年ほどつきあっていたガールフレンドが「コンビニにリンゴを買いに行く。5分で戻る」と言い残し、失踪してしまう。 残された主人公は、なぜ彼女がいなくなったのか、手がかりを探しながら、否応なしに進んでいく「彼女のいない生活」を受入れていく。...
初めて佐藤正午の本を読んでみました。 半年ほどつきあっていたガールフレンドが「コンビニにリンゴを買いに行く。5分で戻る」と言い残し、失踪してしまう。 残された主人公は、なぜ彼女がいなくなったのか、手がかりを探しながら、否応なしに進んでいく「彼女のいない生活」を受入れていく。 どう展開していくのか気になって一気に読んでしまいました。 身近な人間がある日突然いなくなるという状況に立たされた主人公の、戸惑いや葛藤が描かれていて、 それでも「仕事に行かなくちゃ」という選択をしてしまうあたりのリアルさがいいですね。 つきあって半年で「スタートラインに立ったところ」で彼女がいなくなる、というタイミングも、いい設定かも。 彼女の昔からの知り合いとか家族とかに初めて会うんだけど、なんとなくよそ者なんですよね、主人公が。 その辺の感じがなかなか面白かったです。 でも、もう一度読みたいかと言われると、微妙。 過程は面白かったけどオチはどうだろう?というのが正直な感想です。
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