神様がくれた指 の商品レビュー
抜きとる瞬間のドキドキを味わいたかったけど、あまりにも平常というかさらりとした描写でした。それだけに魔術師なんだろうけど。
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- ネタバレ
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佐藤多佳子にはずれなし。これも素晴らしかった。 他の人のレビューを見ると、スリという犯罪者が主人公であることに抵抗を感じる人が多いようだが、僕としては序盤にもう一人の主人公が、お姉さんから借りた大事なお金をギャンブルですってしまう愚かさの方が読んでいてつらかった。一種自傷的なところがあるからか。もちろん僕も海外でなんども荷物を盗まれたことがあるので(これは置き引きだけど)盗んだ財布を捨てているシーンに、現金だけ抜いてどこかで見つかるようにしてやれよと何度も思ったりしたが。 まあそれはともかく、登場人物ひとりひとりの気持ちがとてもリアルで本当にそういう人がいるように思えてくるのが、いつも通りの佐藤多佳子クオリティ。後半の緊迫した展開も見事だった。
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びっくりしたことに既読の本だった。でもよかったなあ! ドキドキ感もいいし、正義感がふりまわされないのもいいし、心に寄り添っていく感じもいい。すべてが解決したわけじゃないんだけど、後味も悪くなかった。
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スリと占い師の話。 普通に面白かったけど、どんなにプロフェッショナルでも、スリを肯定は出来ないからなぁ… 貴重品の管理には気をつけようと思った。
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神様がくれたのはスリの才能?読んでいるとプロのスリは素晴らしい職人と勘違いしてしまいそう。 「盗むのはお金だけではない。そのお金を使うはずだった予定、相手の人生の一部を無残にもぎとっていくのだ」と最初の方に書いてあったけど、その通りだと思う。
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一瞬の風になれから入った私としては、イメージが随分違くて佐藤多佳子って引き出しが広い…たいう感じがした。 スリの話を電車で読むとやけに自分の財布が気になる笑 なんか、事件があるようでないような話だ。でもなんか切なかった。 咲が、おんなじ名前なだけだけど、どうも武井咲(えみだけど)...
一瞬の風になれから入った私としては、イメージが随分違くて佐藤多佳子って引き出しが広い…たいう感じがした。 スリの話を電車で読むとやけに自分の財布が気になる笑 なんか、事件があるようでないような話だ。でもなんか切なかった。 咲が、おんなじ名前なだけだけど、どうも武井咲(えみだけど)を思いおこしてしまって、またそれがぴったりで、いちいちイメージしてしまった。うーん、似合う。 すごく読ませる本だとは思わなかったけど、この人の本に流れる空気が好きだ。
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うーん。ストーリーとしては、ありきたりの設定、ありえない展開。読み進めるのにとても時間がかかりました。ただ、佐藤多佳子の描く人物は「会ってみたい」と思わせます。『しゃべれどもしゃべれども』では村林に、今作では昼間に会ってみたいと思いました。「言葉を武器にして人間観察のプロ」昼間の...
うーん。ストーリーとしては、ありきたりの設定、ありえない展開。読み進めるのにとても時間がかかりました。ただ、佐藤多佳子の描く人物は「会ってみたい」と思わせます。『しゃべれどもしゃべれども』では村林に、今作では昼間に会ってみたいと思いました。「言葉を武器にして人間観察のプロ」昼間のこの人物紹介だけでもぐっときます。もっと人物がいきいきしてほしかったな、と残念でした。
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筋金入りのスリと、ギャンブル狂の占い師。 反社会的な2人だけど心情が細やかに描かれていて、肩入れしたくなるのです。 登場人物に感情移入してしまっていたから、ラストはもう少し語って欲しかった。 http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-5...
筋金入りのスリと、ギャンブル狂の占い師。 反社会的な2人だけど心情が細やかに描かれていて、肩入れしたくなるのです。 登場人物に感情移入してしまっていたから、ラストはもう少し語って欲しかった。 http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-50.html
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スリと占い師の乗合馬車のような関係。 本を手に取るまで知らなかったが、作者が佐藤多佳子さん。それだけでも面白そう、と思ったが、加えて装丁に何か感じるものが・・・「装丁 吉田篤弘・吉田浩美」・・・!!これはもう読むしか・・・! そんなわけで始めたこの小説。 出所したばかりのスリ...
スリと占い師の乗合馬車のような関係。 本を手に取るまで知らなかったが、作者が佐藤多佳子さん。それだけでも面白そう、と思ったが、加えて装丁に何か感じるものが・・・「装丁 吉田篤弘・吉田浩美」・・・!!これはもう読むしか・・・! そんなわけで始めたこの小説。 出所したばかりのスリがなんと少年達のスリ被害に遭い、彼らを追うが返り討ちに遭い、散々な状況で占い師に拾われた。 家に帰るに帰れず、占い師邸に居候し少年たちを探す事に・・・。 ハードボイルドになってもおかしくない設定だが、佐藤さんのテイストで読み易く仕上がっている。 2章半ば辺りで読み終えるのが残念になりつつ、最後までガーッと読んだ。 話の本筋は終わっても、マッキーと咲の関係とか、竹田少年の行方など程よい余韻を残す。 大団円、といかないでも許せる終わり方。
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