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女たちのジハード の商品レビュー

4.1

146件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

    58

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2010/03/26

面白かったけれど、ちょっと男性も女性も意識が古い時代のような気がする。バブル崩壊後の景気の悪い時期の小説なので、その頃の雰囲気としてはこんなものなのかもしれない。あるいは今だにこんなものなのか?昔からある男尊女卑的な意識に、女性の側ももがきながらも、そのもがき方がちと古臭い。リア...

面白かったけれど、ちょっと男性も女性も意識が古い時代のような気がする。バブル崩壊後の景気の悪い時期の小説なので、その頃の雰囲気としてはこんなものなのかもしれない。あるいは今だにこんなものなのか?昔からある男尊女卑的な意識に、女性の側ももがきながらも、そのもがき方がちと古臭い。リアルなようで、上手くいきすぎなんじゃ、という部分があって、小説だから仕方ないけど、それにしてもちょっとという箇所もあるかな。でも、総じて面白かった。そういえばまともな男が出てこなかったような・・・。

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2010/03/12

いいらしい。そしてたまたま大学の図書館で発見してびっくり! BrownのJapanese sectionも捨てたもんじゃないな。 ここ最近環境がガラリと変わり、軸をre-calibrateした自分にはぴったりの本かもしれない。

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2010/02/06

普通のOLがちょっとしたきっかけをつかんで、大きく変わっていく話。 でも、その過程で誰しも「痛い目」にあって、泣いたり喚いたり落ち込んだりする。それは誰でも陥りそうなことで。 年を取ると恋愛に臆病になり、自分の将来が不安になる。だから、傷つくのを恐れて一歩踏み出せない。 ...

普通のOLがちょっとしたきっかけをつかんで、大きく変わっていく話。 でも、その過程で誰しも「痛い目」にあって、泣いたり喚いたり落ち込んだりする。それは誰でも陥りそうなことで。 年を取ると恋愛に臆病になり、自分の将来が不安になる。だから、傷つくのを恐れて一歩踏み出せない。 でも、きっかけで大きく変われるのかもしれないと思った。 私も彼女たちと一緒で、保守的に普通の(でもワンランク上の)幸せをつかみたいと思っている。でも、本当に望んでいることはそうじゃないことも知っている。 だったら一歩踏み出さないといけないなぁ・・・と思った一冊です。 色んな女がいて面白かった。オススメの一冊です。

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2010/01/24

直木賞受賞作。 確かに一番多くの人に読んで貰いたい作品です。 この頃までの篠田節子さんの作品は全部読んでいました。

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2010/03/26

久しぶりに再読したくなり手に取り、いつ刊行されたんだっけ?と年月日を見てみたら、1997年!12年も前なんですね~。その頃は年齢やら環境やら自分に重ね合わせハマッタ作品でした。 損保につとめるOL5人の連作短編集です。 入社11年目、立派な中堅どころの独身康子はマンション購入を...

久しぶりに再読したくなり手に取り、いつ刊行されたんだっけ?と年月日を見てみたら、1997年!12年も前なんですね~。その頃は年齢やら環境やら自分に重ね合わせハマッタ作品でした。 損保につとめるOL5人の連作短編集です。 入社11年目、立派な中堅どころの独身康子はマンション購入を決意。 24歳のリサは素敵な結婚相手を求める毎日。 おっとり(というかトロイ・・)した紀子は結婚するも離婚。 しっかりものの沙織は英語を活かしてステップアップを狙う。 康子と同期で既婚のみどりは肩たたきにあい退職。 後半になればなるほど面白さが増していき止らなくなります。 最初はごく一般的なOL五人ですが、それぞれに悩みや夢を抱え葛藤している。 そして後半にはそれぞれが前半からは想像できないような全く違った人生を歩んでいくことになります。しっかりと。自分の足で。(紀子はちょっと別ですけどね) ただの成功物語ではない女の底力に圧倒! 今読んでも古い感じはしません。(あ、康子が買おうとしていた1LDKマンションが5千万というのがバブルの名残でしょうか) 世の中に「普通のOL」も「普通の人生」もない。たった一つの人生を選び取るんだ。 という文章が心に残りました。 2009年9月7日読了

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2010/03/14

イスラム系の女性たちが戦う話かと思っていた。 ある程度の年齢とキャリアを積むと、男は家庭という安定を欲しがるが 女はそれとは違う方向に行くようだ。

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2009/10/04

女性5人のそれぞれの生き方。 いろいろとありつつもたくましく生きていく姿には、共感。 マンションを買っちゃう地味な康子には、一番共感かな。 でも最後のトマトのジャムとかペーストの部分は中だるみ? 飛行機の免許をとる沙織の話は小説だなーと思ったり。 でもテンポは面白く、長さを感じさ...

女性5人のそれぞれの生き方。 いろいろとありつつもたくましく生きていく姿には、共感。 マンションを買っちゃう地味な康子には、一番共感かな。 でも最後のトマトのジャムとかペーストの部分は中だるみ? 飛行機の免許をとる沙織の話は小説だなーと思ったり。 でもテンポは面白く、長さを感じさせない本。

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2009/10/04

20〜30代の働く女性必読の小説だと思ってます。長いけどすごく元気が出る一冊です。私は30歳のときに読みました。もっと早く読んでおけばよかった!

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2009/10/07

5月15日読了。第117回直木賞受賞作。婚期を逃し/よい結婚相手を探し/自立を目指し/男性に依存し、など男性優位の社会の中でそれぞれに悪戦苦闘する女たちの、まさに「聖戦」の物語。見えない壁?「女であること」から来る、息詰まるような閉塞感を描き出す筆致がすごい。とは言えムードは暗く...

5月15日読了。第117回直木賞受賞作。婚期を逃し/よい結婚相手を探し/自立を目指し/男性に依存し、など男性優位の社会の中でそれぞれに悪戦苦闘する女たちの、まさに「聖戦」の物語。見えない壁?「女であること」から来る、息詰まるような閉塞感を描き出す筆致がすごい。とは言えムードは暗くなく、読んでいて思わず笑ってしまう場面もしばしば。「男である」というだけで、男は相当ラクをしている/頭を使わずに済んでいる面もあるな・・・と思う。しかし、男も女も、自分の見たいようにしか異性を見ないものよ・・・。

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2009/10/04

いろんな女の生き様が交差する江国香織の小説 (檸檬の木なんとか)をちょっと思い出したのだけれど、 ジハード(聖戦)を標榜するだえあってこの小説の女たちは もっと元気でしたたかだ。 それでもまっすぐ能天気に生きているわけではなく 弱さも迷いも計算も思いやりも ネガティブな感情もポ...

いろんな女の生き様が交差する江国香織の小説 (檸檬の木なんとか)をちょっと思い出したのだけれど、 ジハード(聖戦)を標榜するだえあってこの小説の女たちは もっと元気でしたたかだ。 それでもまっすぐ能天気に生きているわけではなく 弱さも迷いも計算も思いやりも ネガティブな感情もポジティブな行動力も 漣のように押し寄せる。 思ったとおり人生はいかないけれど、だから 価値があるんだ、そう思わせる。 そう、100%いつもポジティブな人なんていないし いつもネガティブな人生もない。 自分で「これ」をみつけられると人生に筋が通る そして周りに頼れる仲間がいるとがんばれる 思ったとおりにいけば幸せになるわけじゃない。 完全に感情移入する登場人物ばかりじゃないのに 読み終わったあとにさっぱりしてがんばろうと思う 女性賛歌だ。ちょっぴりビターでとってもスイート。

Posted byブクログ