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漁師さんの森づくり の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2025/01/08

同じ著者の『鉄は魔法使い』(https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4092271522#comment)が大変良かったので。 畠山重篤さんが、豊かな海のために森に木を植える運動「森は海の恋人」を提唱するまでの土台のようなノンフィ...

同じ著者の『鉄は魔法使い』(https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4092271522#comment)が大変良かったので。 畠山重篤さんが、豊かな海のために森に木を植える運動「森は海の恋人」を提唱するまでの土台のようなノンフィクションです。 畠山さんの生まれ育ったのは、岩手県三陸リアス式海岸の海辺は、海からいきなり山が続く地形なので、山と海を行ったり来たりの生活でした。そのため幼いときから大人と一緒に、海からは魚や貝や海藻、山では鳥や木の実を取る生活でした。まさに生き物が満ち満ちた海と山だったのですね。 やがてお父さんは牡蠣の養殖を始めました。牡蠣の育て方、自然の様子が牡蠣の成長にどの用に影響するのか。 「宮城種」の牡蠣は世界的にも優良種で、欧米で養殖される牡蠣も宮城種をつかっているんだとか。 わーいもっと牡蠣を食べよっと(^o^) そんな牡蠣の成長が思わしくなくなり、その原因を調べるうちに「水産加工場が流す廃棄物」とわかった、つまり、海岸から離れた土地が荒れたことが、海の生物の生態系に影響するということです。「今までは雨が降れば海の生き物が成長したが、今では雨が降ったら海藻が枯れてしまう」ことを目の当たりにしたからこそわかったんですね。 川を汚せば海が荒れるというのは当たり前ではあるのですが、建設というものは自然全部では考えません。山のことは林野庁、水田は農水省、川は建設省、海は運輸省という行政システム。そのためダム建設するとか山に工場を建てたら、海にどのような影響があるかは誰も考えない。 しかし昔の人々は、森と海が繋がっていたことを知っていたはず。だって川の上流にある山でのお祭りには、漁民たちが海の水を捧げるのです。ほら、昔の人は、その山から流れる川が海につながっているって知っていたんですよ。 そこで畠山さんは山の人たちにも協力を呼びかけるとすぐに話が通じ、一緒に植樹をすることに。 こうして「大漁旗をはためかせながら山に植樹する」運動へと繋がります。 さて。「リアス式」とはなにか? 元はスペイン語の「複数のリア(潮入り川)」だそうです。リアス式海岸の複雑に入り組んだ湾は、川が削った谷だったのです。それが大昔、地殻変動が起こり谷底が深く落ち込み、海がゆっくり谷に入り込んでできた地形だったのです。 そう、リアス式海岸には多くの川が流れ込んでいます。山で蓄えた養分が、多くの川に混じり海に流れます。これこそ自然の循環。 そしてそんな循環は東京湾にも見えます。 東京湾には、武蔵野の雑木林などの森を通る川が何本も流れ込みます。東京湾には昔から「江戸前」の海の幸が豊富だったということから分かります。東京湾の貝塚では、縄文人が牡蠣の養殖をしていた跡も見られるとか。 おお、具体的に「武蔵野の養分が川を通って東京湾に流れ込み江戸前の海産物が」と言われるとすっごくイメージ着いた!! こちらの本は『鉄は魔法使い』よりも根本的な自然のことや、繋がるということを考えるようになっています。 本当に良いお話でした。そしてみなさん『鉄は魔法使い』も是非!

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2024/12/08

小・中学生向きにつくられた本であるので、文章が柔らかく優しい。 ただ決して幼稚な本ではなく、漁師さんが森を育てる意味がしっかり伝わってきます。 新しい発見というよりは自然を大切にする心得や気持ちを育てる内容で、大人も子供も読んで何かを感じてほしいなと思いました。 数年前にNHKか...

小・中学生向きにつくられた本であるので、文章が柔らかく優しい。 ただ決して幼稚な本ではなく、漁師さんが森を育てる意味がしっかり伝わってきます。 新しい発見というよりは自然を大切にする心得や気持ちを育てる内容で、大人も子供も読んで何かを感じてほしいなと思いました。 数年前にNHKか何かでこの活動を動画で観ましたがとても素晴らしいものでした。 今ももちろん続いており、自然と生活が密接な関係であることが伝わり拡がっていくことを願っています。 スペインのガリシア地方にも行きたくなりました。

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2023/09/22

森と海のことを中高生くらいにわかりやすく伝えるのに適した本でした。大人も入門編としてはとても良いと思います。

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2023/02/05

2000年に出た本なので東日本大震災については触れられていない。 森の豊かさが海の豊かさにつながっているというのは、今では知られたこと、と言いたいけれど、多分まだほとんど知られていないと思う。残念ながら。 でなければ山林をつぶしてメガソーラー作ったりしないし、植林した杉を手入れせ...

2000年に出た本なので東日本大震災については触れられていない。 森の豊かさが海の豊かさにつながっているというのは、今では知られたこと、と言いたいけれど、多分まだほとんど知られていないと思う。残念ながら。 でなければ山林をつぶしてメガソーラー作ったりしないし、植林した杉を手入れせず山が崩れやすい状態で放置したりしないでしょう。 大抵の人間は自分の生活や目に見える範囲のことしか心配しない。戦争しかり、少子化しかり、自然破壊しかり。昨日まで100円だったものが300円になってはじめて「なんでこうなるんだ!」って言い出す。逆に言えば、100円のままだったら、何も問題なし、と考えるものである。 こういう本はもっと読まれるべきもので、読まれないのなら動画にするとかしてなんとか届けなければいけないのにと思う。 『苦海浄土』でも、水俣の海が豊かだった頃の描写が胸を打ったが、この本も著者が少年の頃の三陸の海が描かれている冒頭の部分が詩のように美しかった。このような豊かな海で育ち、何の疑問もなく漁師になった著者にとって、高度成長期の水質悪化は収入とか生活の変化以上に辛いものだっただろうと思う。 まだまだこの本が果たす役割は大きい。

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2016/01/03

愛媛県の伊予灘に流れてくる漂着物は流木ばかりでした。長い川でも、流れてくるものは消えるわけではなく海をずっとぐるぐるまわり、海の生物や私たちの食べるものですら脅かすのです。 森と川と海はつながっているということ、この本から学びました。(積読したい本として「今読んでいる」を選択して...

愛媛県の伊予灘に流れてくる漂着物は流木ばかりでした。長い川でも、流れてくるものは消えるわけではなく海をずっとぐるぐるまわり、海の生物や私たちの食べるものですら脅かすのです。 森と川と海はつながっているということ、この本から学びました。(積読したい本として「今読んでいる」を選択しています。)

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2016/01/12

森は海の恋人。初版からすでに10年経って増版でとてもわかりやすい内容です。自然のメカニズム、生態系がよくわかるし、自然環境の再生方法がよくわかる。そのひとつ。あとは誰がやるか?。震災後5年たち、東北の沿岸地帯は巨大な防波堤、防潮堤で覆われて、これからどう変わっていくのだろう。

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2011/06/09

 ふらっと行った図書館の特集コーナー。  気仙沼の漁師が森を育てる話は教科書で習ったな。  有名なお話。  気仙沼なんだよな・・。  この森、漁業はどうなっているんだろうと思った。  チリ沖地震の津波被害のことも出てきて身につまされた。    今、森は海の恋人はどうなっているの...

 ふらっと行った図書館の特集コーナー。  気仙沼の漁師が森を育てる話は教科書で習ったな。  有名なお話。  気仙沼なんだよな・・。  この森、漁業はどうなっているんだろうと思った。  チリ沖地震の津波被害のことも出てきて身につまされた。    今、森は海の恋人はどうなっているのかなとネットをたたいたら、作者も無事でいらっしゃって、NPOも活動を続けているようでした。  食物連鎖、植物プランクトンの養分が森、川からつくられるという仕組みも超わかりやすく書いてある。  環境教育のとりくみも出てきて、体験することが、海から川へとつないでいくことに共感。  私がかかわるのは、矢作川流域で、三河湾⇒矢作川(碧南、安城、豊田)は、どんな状況なんだろう?と思いました。  

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2011/02/06

森ので育った木が葉を落とし、腐葉土となりその栄養分を含んだ水が海に流れ海を豊かにしている。その森を漁師が作っているというお話。「カキ三遷」なんていう言葉も興味深かかった。

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2009/10/09

とても読みやすい本でした。 字も易しく書かれていたので、小学生向けの本かもしれません。 学校の環境の授業で紹介された本だったので、 気になっていましたが、読んでよかったと思いました。 海と森とのメカニズムや気仙沼周辺での取り組み、 海外の環境状況など、私が興味をもっていることが ...

とても読みやすい本でした。 字も易しく書かれていたので、小学生向けの本かもしれません。 学校の環境の授業で紹介された本だったので、 気になっていましたが、読んでよかったと思いました。 海と森とのメカニズムや気仙沼周辺での取り組み、 海外の環境状況など、私が興味をもっていることが たくさん書かれていたので、このような本をこれからも読んでみたいと思いました。

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