うろんな客 の商品レビュー
かわいいし笑える楽しい絵本。 この「うろんな客」の正体については解説である読み解きが紹介されていて、なるほど。と膝を打つばかり。それを踏まえて読み返しても、確かにかわいさは変わらない。むしろさらに愛着が湧く。 そしてなによりも訳が秀逸。短歌として訳すのは、こういう韻を踏む英文に...
かわいいし笑える楽しい絵本。 この「うろんな客」の正体については解説である読み解きが紹介されていて、なるほど。と膝を打つばかり。それを踏まえて読み返しても、確かにかわいさは変わらない。むしろさらに愛着が湧く。 そしてなによりも訳が秀逸。短歌として訳すのは、こういう韻を踏む英文にはぴったりだろう。これなら英文と訳文の両方楽しめるし、おまけに「短歌形式にすることで若干意味を端折る」ということで、解説には散文としての訳まである。しゃぶりつくすような贅沢な本だ。
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うろん→正体が怪しくうさんくさい様 なるほど。子供という存在はモヤのように正体が見えず、厄介で、でも家からはどうしても追い出せない存在である。 作者が子供をさずかった友人に向けた作品?(うろ覚え)らしく納得。
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うろん 胡乱 確かでなく、怪しいこと。うさんくさいこと。 ゴーリーのイラストが良い。毒っぽい。 大人が楽しい絵本。
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ある一家を訪れた「うろんな客」とは?後書きで納得する内容。なかなかシュールで良い。 原文が載っているのがミソ。原文では韻を踏んで作られているため、日本語訳も歌形式にしたらしい。それでも原文のリズムには敵わないので、できれば両方読んで欲しい。もちろん、英語が苦手でも、音の響きを楽し...
ある一家を訪れた「うろんな客」とは?後書きで納得する内容。なかなかシュールで良い。 原文が載っているのがミソ。原文では韻を踏んで作られているため、日本語訳も歌形式にしたらしい。それでも原文のリズムには敵わないので、できれば両方読んで欲しい。もちろん、英語が苦手でも、音の響きを楽しめればいいと思うので、ちょっと声に出してみると良いと思う。Googleの翻訳読み上げも使えるかも。
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個人的には、ただの「子供」というよりも「障害を持った子供」という印象を受ける。 「それ」がただの子供であるなら、「それ」と同じサイズで描かれている子供も「それ」と同じように描かれるべきだ。あえて「人間の子供」と「正体不明の何か」に分けて描かれているのは、「それ」がただの子供ではないからではいか。 それにしても、最後の解説は不要だったと思う。
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カギ鼻頭のヘンな生き物がやってきたのはヴィクトリア朝の館。とある一家の生活の中に突然入り込んできてそして、それから…。(アマゾン紹介文) 後書きを読んでなるほどと得心。解釈は色々あるだろうけど、私はそれでよい。 テンポの良さと最後の一文の切れ味が凄まじい。他のも次々と…といきた...
カギ鼻頭のヘンな生き物がやってきたのはヴィクトリア朝の館。とある一家の生活の中に突然入り込んできてそして、それから…。(アマゾン紹介文) 後書きを読んでなるほどと得心。解釈は色々あるだろうけど、私はそれでよい。 テンポの良さと最後の一文の切れ味が凄まじい。他のも次々と…といきたいところだけど、ゴーリーだから痛い目に合うんだろうなぁ。
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あとがきの解釈も、なるほどと思ったけど、昨年の講演で聴かせていただいた、マフラーが真横になびくほどの強風のなか、家の中をのぞく「うろんくん」の妄想なのではないかという柴田さんの解釈のほうが、切なくて好き。
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2019年6月「眼横鼻直」 https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/library/plan-special-feature/gannoubichoku/2019/0601-7886.html
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なるほど!としか言いようがない。 この独特な世界観が大好き。 歩き方や立ち方など、絵を見ればみるほどツボ。
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