稲盛和夫の実学 の商品レビュー
ややこしいルールが世の中には複数存在するが、何事も最後の判断は「人間として正しいかどうか」に基づき決断することが大切。 今、飛行機で荷物が規定を超えたため、お金を追加で払うかそのまま行くか悩んだ。 そのまま行っても正直バレないかもしれないが、人間として正しいこと、そして後悔しない...
ややこしいルールが世の中には複数存在するが、何事も最後の判断は「人間として正しいかどうか」に基づき決断することが大切。 今、飛行機で荷物が規定を超えたため、お金を追加で払うかそのまま行くか悩んだ。 そのまま行っても正直バレないかもしれないが、人間として正しいこと、そして後悔しないのはお金を払うこと。 お金を払うという選択をして良かった。 経費を最小にする。売り上げを最大にする。 無駄なものは買わず、今必要なものを買えばそれを自然と大切に使う。 お金を得たり、更なる発展を目指したりするなら、「付加価値」をつける工夫が必要。 必ず勝負の「勝機」がある。その時を逃さないように、常に余裕を持って土俵の真ん中で勝負できるようにする。
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一対一対応の原則、筋肉質経営の原則、完璧主義の原則と会計の基本がわかる良著、15年前によみたかったかな?
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経理担当者のバイブルとなる本です。会計の専門分野は、あくまで実学の為にある。これから経験を積んでも忘れないようにします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分の会社がどうすればよくなるのか。 考え方が古かったり、前例主義だったり、社員の事を考えない上司が多かったり・・・。おそよ社会人として不承不承でも組織で働いている身であるならば、組織のよろしくない面を目の当たりにし、一度ならずもこうした疑問に突き当たったことがあると思います。 私も当然持ちました。そして、今も持っています。 問いが大きすぎ、また要素が複合的でもあるので、全てを包含する完璧な答えは未だ持ち合わせていません。 しかし、本書を読むと、ああ、いい会社というのは、芯のある(筋の通った)経営者がいるのだ、と思いました。そして、会社が良くなる為にもまた、こういう経営者が必要なのでは、と感じました。 ・・・ 本書は、言わずと知れた京セラの創業者稲森和夫氏による著作。彼の、会計を重んじた経営方針や経験が語られます。 会計、と言っても何もIFRSをきちんと導入しようとか、日本会計基準に完全に沿うようにしようとか、そういう話ではありません。寧ろ、彼の肌感覚に合致する会計を守り通し、これを会社ぐるみで維持するのだ、と言っているように思えます。 一番印象に残る例は、セラミック加工に使う機械の減価償却の話。JGAAP基準では工作機械の減価償却は10年であるも、現実の機械はどんなに手入れをしても5-6年で参ってしまうそう。すると彼の考えでは毎年償却する額は1/5か1/6です。これこそが現実の機械の疲弊具合を表すことになります。対して税務署側は、やってもいいけど1/5(稲森氏の肌感覚償却分)-1/10(法定償却分)の差分は有税(つまり費用として控除できない)ですよ、と言われたそうです。ところが、何と京セラは有税でこの償却方法を維持しているそうです。 このやり方を彼は「一対一の原則」と言っていました。モノや現実の姿と、帳簿の数字や伝票が合致する、というのが彼のやり方です。だから、得意先からのお願いだからと言って出庫伝票も書かずに慌てて納品したりとか、そういう事も許さない。兎に角、現実と帳簿が一対一で呼応するようする。 この一見頑固で融通の利かないルールは、もともとは「ミスや不正から社員を守る」という責任感から出ているようです。勿論チェック体制についても面倒くさいほどに細かいことが伺い知れます。 今日び、このような姿勢は、ややもするとパターナリズムの極致・ムダ、などと言われそうな気もします。しかしながら、本人がだらしなくサボっているのならいざ知らず、本書を読む限りは相当度に仕事にコミットしているわけで、部下の人たちも頑張らざるを得ないでしょう。このようにして懸命に働く組織にはきっと一体感も出てくることでしょう。ちょっと羨ましい。 ・・・ もちろん、現実にはきれいごとばかりではないと思います。特に会計や経理は相当大変だと思います(「稲森」会計と税務会計と二重に帳簿をつけているような部分が多くあると推測します)。 しかし、真っ当な仕事がしたいのであれば、自己中心的で自分の任期(人気?)しか考えないようなリーダーよりも、多少仕事はきつくても心のある経営者の下で働く方がきっと幸せなのだな、と感じました。 あなたの属する組織に、素敵な経営者はいますか?
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会計だけを知っていても会計のプロとは言えないし、会計の知識がないと経営のプロにはなれない 。経営と会計の関係性を稲盛和夫さんの原則を通して学べるので勉強になった。
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正しいことを、ごく当たり前にやり通すことの難しさと尊さを、改めて問うてくれる一冊。まさにど真ん中正拳突き。
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圧倒された。特に中小企業の経営者はみんな読むべき。読んでサッパリ意味が分からないのであれば、会計を勉強する必要がある。 多少の会計知識があれば意外にも読みやすい。工業簿記の話がメインなので、簿記2級程度の予備知識があるとよく理解できます。
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自身の経営哲学と会計のつながりを解説した本 会計を理解し、しっかりと管理運用することが経営をしていく上で大切な要素の一つだと感じた
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稲盛氏が京セラで実践してきた経営を、会計の切り口で論じた一冊。原価管理について、一石を投じる論調もあるが「JAL再生」という本でも書かれている通り、稲盛氏の社内取引が彼の経営の核にあることを納得させてくれる。
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稲盛和夫がどのように会計を考えているかを語った本。 実態の把握が難しくなりがちな会計の従来の手法に対して疑問を持ち、会社独自の手法を一部採用して対処しているというのが新鮮だった。 今簿記で机上の会計手法の基礎を学んでいるわけだけれども、それが実際にどのように運用されているかという...
稲盛和夫がどのように会計を考えているかを語った本。 実態の把握が難しくなりがちな会計の従来の手法に対して疑問を持ち、会社独自の手法を一部採用して対処しているというのが新鮮だった。 今簿記で机上の会計手法の基礎を学んでいるわけだけれども、それが実際にどのように運用されているかというところは疑問を持ちつつ注視することが大事だろう。 自社の購買発注の体制に関して疑問に持っていたところが一部解決されたのは意外なところだった。 稲盛和夫の経営は正直経営ともいうべきところで、嘘偽りのないこと、というところを根底に置いているように思う。とても立派な人だと思う。ただ、あまりにも立派すぎてちょっと引く時もある。 「そもそも資本主義社会は、利益を得るためなら何をしてもいい社会ではない。参加者全員が社会的正義を必ず守るという前提に築かれた社会なのであり、厳しいモラルがあってこそ初めて、正常に機能するシステムなのである。」 ここら辺の主張は綺麗すぎてほんまか?という感じ。前作の生き方でも感じたが、稲盛和夫の言うことは聖人君主のようで少し疑いの目を向けてしまう。
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