菜の花の沖 新装版(三) の商品レビュー
「もし、あの時○○が…
「もし、あの時○○が○○だったら。」 を考えながら読んでしまう本
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嘉兵衛の船頭としての…
嘉兵衛の船頭としての成長振りに今後の展開に期待!
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ついに幕府が東蝦夷地…
ついに幕府が東蝦夷地の経営に乗り出した。それは嘉兵衛が蝦夷に入ったことがきっかけだった。
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▼高田屋嘉兵衛とその時代を描く第3巻。オモシロイ。江戸時代の真ん中というか後半というか。つまり1800年よりちょいと前なので、実は時代としては「剣客商売」の時代なんですね。その時代の物流と経済、日本の地理などが嘉兵衛の人生を通してじわじわと入ってくるような不思議な小説。 ▼嘉兵...
▼高田屋嘉兵衛とその時代を描く第3巻。オモシロイ。江戸時代の真ん中というか後半というか。つまり1800年よりちょいと前なので、実は時代としては「剣客商売」の時代なんですね。その時代の物流と経済、日本の地理などが嘉兵衛の人生を通してじわじわと入ってくるような不思議な小説。 ▼嘉兵衛は巨大な船を作り、念願の松前との貿易を始める。そういう意味では志もうなってしまったとも言えます。ところがこの3巻の終わりくらいから、「蝦夷地の政治との出会い」が始まりますね。嘉兵衛がやや政治的になってくる。あるいは、「高尚な志」を持ってくる。 ▼ハングリーだった頃のほうがオモシロイ、というのが普通の小説なんですが、最早これは普通の小説ではないので、先が楽しみです。わくわく。
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アイヌ人を奴隷化する松前藩の罪深さ 行政(松前藩)が商売をすることは今も昔も失敗する 権力に胡座かく組織は腐敗する。 行政が商売をすると賄賂が横行する 情報の価値化(北風家の重視するもの)
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本格的に面白くなってきました。 何年か前に買って積読にしていたのを、昨年酒田に旅行に行くので読み始めて、ときどき思い出した頃に読み進めてきたけど、ここにきて今どハマり中の金カムと内容がリンクしてきて胸躍る展開に。
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図書館から借りて読んでいるのは単行本。 内容は面白いのだが,小説を読み慣れていないのでずいぶんと時間がかかっている。 第3巻では,いよいよ嘉兵衛が辰悦丸という日本一にの船を作り,箱館まで商売に行くことになる。そして蝦夷と初対面するのだ。 当時の松前藩の蝦夷の扱い方に対する...
図書館から借りて読んでいるのは単行本。 内容は面白いのだが,小説を読み慣れていないのでずいぶんと時間がかかっている。 第3巻では,いよいよ嘉兵衛が辰悦丸という日本一にの船を作り,箱館まで商売に行くことになる。そして蝦夷と初対面するのだ。 当時の松前藩の蝦夷の扱い方に対する幕府の捉え方がとても興味深い。今後,嘉兵衛がどのように蝦夷と関わり合っていくのか,楽しみだ。 ところで,嘉兵衛の航海中に,いろいろな地名が出てくる。当然肝癌線の様子なども…。そこでわたしは,Googleマップを画面に映し出しながら,小説を読んでいた。 あとがきでは,「灘」「取り付く島もない」の話が興味深い。
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江戸後期に廻船業者として活躍した、高田屋嘉兵衛の伝記小説の第3巻です。 屋号は名乗れないながらも、自らの船で商いをする。 そんな嘉兵衛の二十代後半の生活から、この巻はスタートします。 蝦夷地の産物を扱うという、大望を抱いていた嘉兵衛。 兄弟や出身地である淡路の人々に働いてもら...
江戸後期に廻船業者として活躍した、高田屋嘉兵衛の伝記小説の第3巻です。 屋号は名乗れないながらも、自らの船で商いをする。 そんな嘉兵衛の二十代後半の生活から、この巻はスタートします。 蝦夷地の産物を扱うという、大望を抱いていた嘉兵衛。 兄弟や出身地である淡路の人々に働いてもらい、千五百石もの大船を建造します。 前半は、その船「辰悦丸」建造、そして蝦夷地への航海が、描かれています。 そして、かなりのページを割いて書かれているのが、蝦夷地に関すること。 この時代、松前藩はどのように蝦夷地を統治していたのか。 周辺国は蝦夷地をどのように見ていたのか。 江戸幕府は松前藩の統治の仕方を、どのように見ていたのか。 嘉兵衛の活躍を読み進めながら、北海道の歴史について、学ばせてもらいました。 続けて第4巻を、読み進めていきたいと思います。 『菜の花の沖 (2)』 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/416710587X .
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大型船「辰悦丸」を入手した嘉兵衛。いよいよ蝦夷地へ。高田屋嘉兵衛の生涯を描く全6巻中の第3巻。 いよいよ嘉兵衛は辰悦丸を完成させ憧れの蝦夷地へ。そこは松前藩がアイヌ人を搾取する地。一方、ロシアの進出を恐れる江戸幕府。密かに蝦夷地を幕府直轄にすべく調査を開始。嘉兵衛は理想に燃える...
大型船「辰悦丸」を入手した嘉兵衛。いよいよ蝦夷地へ。高田屋嘉兵衛の生涯を描く全6巻中の第3巻。 いよいよ嘉兵衛は辰悦丸を完成させ憧れの蝦夷地へ。そこは松前藩がアイヌ人を搾取する地。一方、ロシアの進出を恐れる江戸幕府。密かに蝦夷地を幕府直轄にすべく調査を開始。嘉兵衛は理想に燃える幕府の官吏たちに心を打たれ協力するが、松前藩との板挟みになる。 嘉兵衛が利を捨てて蝦夷地の魅力にひかれていく巻。松前に比べ寒村の箱館。東蝦夷地は幕府直轄に。嘉兵衛の新たな挑戦が始まる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ついに飛躍していく巻となります。 だけれども、松前は嘉兵衛にとっては あこがれとともに、課題の残る場所となりました。 この中には、私たちがこれから 変えていかないといけない部分があります。 それに関しては今も騒がれていることで 必ずその負の連鎖は立たないといけないでしょう。 彼が史実上どのようになっていくかは知っていますが これからが楽しみです。
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