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身体感覚を取り戻す の商品レビュー

4.4

24件のお客様レビュー

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2024/04/08

齋藤孝の説明能力の高さ、確固たるロジックと引用文献のセンスのよさが際立っていて、「ははァーッ」と頭を下げたくなったほど。しかも学者の余技かと思いきや、大学時代から息(呼吸)をテーマに研究を積み重ねてきたとのこと。つまり、「身体性のプロ」なのだ。私が20代であったら迷うことなく書き...

齋藤孝の説明能力の高さ、確固たるロジックと引用文献のセンスのよさが際立っていて、「ははァーッ」と頭を下げたくなったほど。しかも学者の余技かと思いきや、大学時代から息(呼吸)をテーマに研究を積み重ねてきたとのこと。つまり、「身体性のプロ」なのだ。私が20代であったら迷うことなく書き写していたことだろう。それほどの傑作である。 https://sessendo.hatenablog.jp/entry/2024/04/08/171549

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2018/12/09

日本の伝統のなかに受け継がれてきた身体の作法が、現代において忘却されつつあることに目を向け、とくに「腰肚文化」と「息の文化」の復権をとなえるとともに、著者自身がおこなっている実践的な試みについても触れられている本です。 身体論という分野においては、古くは市川浩や中村雄二郎、近年...

日本の伝統のなかに受け継がれてきた身体の作法が、現代において忘却されつつあることに目を向け、とくに「腰肚文化」と「息の文化」の復権をとなえるとともに、著者自身がおこなっている実践的な試みについても触れられている本です。 身体論という分野においては、古くは市川浩や中村雄二郎、近年では鷲田清一や内田樹といった哲学者、思想家たちが考察を展開していますが、著者の身体論は竹内敏晴や野口晴哉らの実践的な試みを継承するような視角から展開されており、実感に裏打ちされた説得力が感じられます。本書でも、著者自身の体験のほか、さまざまなスポーツ選手のエピソードを引きながら、身体感覚の重要性をていねいに考察していて、おもしろく読むことができました。

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2017/06/06

日本人が元来持っていた腰・肚文化。 姿勢が人間の精神をも形作る。 歩きながら考えることと座って考えることは違う。赤ん坊は何もかも面倒を見てやるのではなく、困ったことがあったときおんぶしてやれば自分から降りてまた外の世界へ立ち向かっていく。

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2017/05/04

身体の不調が続いていたので、再び齋藤孝さんの本を手に取った。日本人の身体の使い方や表現方法など目から鱗な事実ばかり。この本をキーブックに読書を続けていくことを肚に決めた。 【いちぶん】 「腰が据わっている」や「肚ができている」や「地に足がついている」といった感覚を自分の身におい...

身体の不調が続いていたので、再び齋藤孝さんの本を手に取った。日本人の身体の使い方や表現方法など目から鱗な事実ばかり。この本をキーブックに読書を続けていくことを肚に決めた。 【いちぶん】 「腰が据わっている」や「肚ができている」や「地に足がついている」といった感覚を自分の身において実感できている者はどれだけいるだろうか。

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2016/11/03

腰・肚を据える、反復練習といった言葉が出るとすぐにブラック〇〇を想起してしまう世の中は底が浅いのかも。 人の熟成期間なんて、ムダにしか思われていないフシがあるような。

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2016/04/25

スルスル読める。お手軽で今日から使える。だからといって「身体性」は軽いテーマではない。 お好み焼きヒックリ返しの極意。「一瞬の溜め」、その間に「お好み焼きがうまく返った状態を先行してイメージする」というのはいただき。

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2015/06/14

餅つきのときに「腰が入っていない」と言われたけれど、実際の感覚知としてわかってないんだな~とこの本を読んで思いました。特に、「腰」はまだしも「ハラ」を使った表現についてはそれがどういうことを意味するのかわからないから言葉としても使えてない。かつて普通に誰もが持っていた感覚を、自分...

餅つきのときに「腰が入っていない」と言われたけれど、実際の感覚知としてわかってないんだな~とこの本を読んで思いました。特に、「腰」はまだしも「ハラ」を使った表現についてはそれがどういうことを意味するのかわからないから言葉としても使えてない。かつて普通に誰もが持っていた感覚を、自分は持てていないんだなと。そして印象的だったのは、相手が警戒していてもかかってしまうほどに磨かれているレベルが得意技、という部分でした。そこに至るまでの努力もそうだし、何かひとつそういうものを持てていると、やっぱり自分の自信になるしまずはそこ目指してもいいかなと思った一冊でした。

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2015/02/23

カラダにいま何が起きているのか 腰肚文化と自然体-立つ・歩く・坐る 失われゆく「からだ言葉」と身体感覚 型と技を見直す-身体知の先人 息の文化を取り戻す 力と形の「自己形成」感覚 二一世紀の身体へ

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2013/09/06

読後の満足感が高い本でした。日本の伝統文化と筆者が位置づける「腰・ハラ文化」を取り戻すことで、身体の「中心感覚」を再生することができるという論が展開されます。 『声に出して読みたい日本語』で有名な筆者らしく身体にまつわる伝統的な表現についても豊富な引用があります。 個人的には第三...

読後の満足感が高い本でした。日本の伝統文化と筆者が位置づける「腰・ハラ文化」を取り戻すことで、身体の「中心感覚」を再生することができるという論が展開されます。 『声に出して読みたい日本語』で有名な筆者らしく身体にまつわる伝統的な表現についても豊富な引用があります。 個人的には第三章「型と技を見直す」、第四章「息の文化を取り戻す」の部分が中でも気に入っています。ヘリゲルの名著『弓と禅』など多くの参考文献の引用もあり、今後の読書の幅も広がりそうです。

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2012/09/11

自分を縛るもの、こだわり、苦しめられてきたこと、既成概念、意識していなかったこと、意識できていないこと。 ドグマ? 何が問題なのか。 何を意識すればいいのか。 何が中心なのか。 かなり納得のいく説明を受けた。 身体感覚  中心感覚  腰胆・丹田  呼吸・声にだすこと  型 大切な...

自分を縛るもの、こだわり、苦しめられてきたこと、既成概念、意識していなかったこと、意識できていないこと。 ドグマ? 何が問題なのか。 何を意識すればいいのか。 何が中心なのか。 かなり納得のいく説明を受けた。 身体感覚  中心感覚  腰胆・丹田  呼吸・声にだすこと  型 大切なのは、まずこれらだ。 ということを、信じた。 はじめて読んでから、十年。 ”I can now say this to you with a bit more certainty than when death was a useful but purely intellectual concept.” (大好きなスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチの中から引用して) このdeathを「身体感覚」に入れ替えて使ってみたい。 and Don't be trapped by dogma, which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice, heart and intuition. ”身体” somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.”

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