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風の万里 黎明の空(上) の商品レビュー

4.3

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    44

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    15

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2012/02/26

この物語の中で KiKi にとって一番興味深かった登場人物は陽子でも鈴でも祥瓊(しょうけい)でもなかったりします。  一番興味深かったのは祥瓊(しょうけい)を一時的に預かり、彼女を徹底的に無視した恭の国の王の珠晶(しゅしょう)という女の子です。  設定からするとまだまだ幼女のはず...

この物語の中で KiKi にとって一番興味深かった登場人物は陽子でも鈴でも祥瓊(しょうけい)でもなかったりします。  一番興味深かったのは祥瓊(しょうけい)を一時的に預かり、彼女を徹底的に無視した恭の国の王の珠晶(しゅしょう)という女の子です。  設定からするとまだまだ幼女のはずなのに何ともカッコいい(笑) 「あなたの身柄を引き受けたのは、あなたが芳(祥瓊の母国。  彼女はその国の公女だった。)にいては国のためにならないから。  決してあなたに対する慈悲ではないことを、覚えておいて。」 「あたしは王になったけど、聖人君子になったつもりなんかないわ。  そんなの御免だもの。  -  そしてあなたはあたしの下僕なの。  そうでしょ。  国を治めるのって本当に大変なんだから。  それをさぼって遊んで暮らして、父親を窘める分別も持てなかった愚者を哀れむ慈悲なんて持ち合わせがないの。  麒麟とは違ってね。」 「この事態を招いたのは仲韃(ちゅうたつ; 祥瓊の父、先代の芳王)だわ。  仲韃自身と、その周囲にいて王を諌めることができなかったぼんくらたちのせいよ。  だから祥瓊は嫌い。 - それがそのお涙で一杯の水樽みたいな頭にも理解できたら、鞜(くつ)を拾ってきて履かせてちょうだい。」 「そりゃあ、祥瓊は腹立たしかったでしょうとも。  あんなに気位が高くっちゃあ、奚(げじょ)の暮らしは侮辱だと感じるでしょうよ?  そうでなきゃ、意味がないわ。  だってあたしは祥瓊をいじめてやりたかったんだもの。  一国の王族よりも豊かな暮らしをしてる人間なんていないの。  あたしが奚(げじょ)より恵まれた暮らしをしてるのは、奚(げじょ)たちより重い責任を担っているから。  だからあたしが絹にくるまれて生活してても、奚(げじょ)たちは許してくれるの。  頭を下げてくれるのよ。  そうでなかったら、たちまち峯王みたいに首を落とされてるわ。  違う?  祥瓊はその責任に気づかなかった。  その責任を果たさなかった。  野良仕事は辛い、掃除は辛い、嫌だ嫌だって駄々をこねて逃げ出す人間を許すことはね、そういう仕事を果たしている人に対する侮辱なの。  同じように朝から晩まで働いて、盗みも逃げ出しもしなかった人と同じように扱ったら、まっとうな人たちの誠意はどこへ行けばいいの?」 (平伏している他の奚に向かって) 「顔を上げてちょうだい。  -  あなたたちの務めがとっても誘惑の多いものだってことがよく分かったわ。  魔が差しそうになったこともあったでしょうに、よくこらえてくれたわね。」 まだまだ若い(というよりは幼い)女の子だったら可愛らしくていい子で優しい子を演じたい年頃だろうに、ここまではっきりと「聖人君子になるのは御免」「嫌い」と言い切れる覚悟の強さ、そして本当の意味での「平等」をしっかりと認識できる知性、更には一見気が強い生意気そうな発言が多いようにも感じられるけれど、本当に優しさを示すべき相手を間違わずに、タイムリーにそこをフォローできる臨機応変さ。  彼女自身のセリフを借りるなら、こういうことができることこそが「王の責任を自覚する」ことの第一歩だけど、大したものです。 (全文はブログにて)

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2012/02/15

珠晶にくらべたらほんと祥瓊と鈴はほんとガキ‥ でも私も祥瓊みたいに、誰もわかってくれないとか、だって誰も教えてくれなかったとか、鈴みたいに、わたしが一番かわいそうとか、わたしの苦しみは誰にもわからないとか、言ってるかも。醜いね。 祥瓊はらくしゅんから、鈴は清秀から己の過ちを気づか...

珠晶にくらべたらほんと祥瓊と鈴はほんとガキ‥ でも私も祥瓊みたいに、誰もわかってくれないとか、だって誰も教えてくれなかったとか、鈴みたいに、わたしが一番かわいそうとか、わたしの苦しみは誰にもわからないとか、言ってるかも。醜いね。 祥瓊はらくしゅんから、鈴は清秀から己の過ちを気づかされる 今回は名言おおい 陽子かっけー

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2012/02/15

十二国記シリーズ4巻! シリーズ中1,2を競うほど好き♪もう5回は読んでるね(笑) 上巻だけでも名言ありすぎる!ほんと、教訓になる本だよなぁ。

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2011/12/20

海客で召使い虐めが趣味の仙人の元で働いてた不幸自慢娘の鈴と、討ち取られた王の娘で逃がされたものの、自分の立場を理解出来ず王女の地位を忘れられない祥瓊、そして女王としてのあるべき姿に悩む陽子の成長物語。後半が面白い。陽子の成長っぷりに注目!

Posted byブクログ

2011/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

十二国記慶国の「月の影影の海」続編☆ 現代日本からよくわからない妖獣とかがいる国に突如飛ばされひどい扱いを受け、国や人の理不尽さを感じながら運命として王様になったただの高校生だった少女 中島陽子 が王様になって見知らぬ国でどのような市政を敷いていくのか。 を書いた作品。 彼女自身は自分のダメさ、不甲斐なさを常に思っている。 このままではいけない。 しかし、政治は続けなければならない。 ・・・・(まぁそんなこんなで) この本の私の好きな箇所は 別々の場所で 別々の環境で 生きてきた少女たちが 自分の機転や運、力で世界を切り開いていく所。 これほどスカっとする作品はあんまりみないですw まだ読んでいない人は 「月の影影の海」からよむことをおすすめします。 これはおもしろい。

Posted byブクログ

2011/11/14

十二国記シリーズ(・v・) 本作は慶国、陽子メインのお話です。 やー、 陽子が出てくるお話は何故こんなにどろどろしてるの・・・w 特にこの上巻は、なんだか辛いです。 あと、国が沢山出てくるから読むの大変でした! でも面白いからガンガン読んでしまう~ 楽俊が好きすぎる♡

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2011/11/11

天命により慶の国、景王となった陽子は民の実情を知るために街へ出た。目前で両親を殺され芳国公主の座を奪われた祥瓊は、父王の非道を知り自らを恥じていた。 蓬莱から才国に流されてきた鈴は華軒に轢き殺された友・清秀の仇討を誓った。 それぞれの苦難を抱いて三少女はやがて運命の邂逅の時を迎え...

天命により慶の国、景王となった陽子は民の実情を知るために街へ出た。目前で両親を殺され芳国公主の座を奪われた祥瓊は、父王の非道を知り自らを恥じていた。 蓬莱から才国に流されてきた鈴は華軒に轢き殺された友・清秀の仇討を誓った。 それぞれの苦難を抱いて三少女はやがて運命の邂逅の時を迎えるーー。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 十二国記ってなんかコンスタントに面白いね。 この巻はとりあえず、鈴と祥瓊にイライラしたけど、ここからかわっていくのかしらん? 下巻がたのしみ。 陽子はたくましくなったなぁ…… らくしゅん、かわいい!

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2011/09/16

「真の王になる一人の女王の冒険」 十二国記第4弾。 それぞれの苦難を抱えて三少女は、 自分の道へ歩みだす―――。 自分の感情だけを信じること、 それは美しい。 自分の目指すものに早くなりたい。

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2011/09/10

上下巻読みました〜! ホントにこの作品はページをめくる手がとまらない!! 今回は景王になった陽子と二人の少女のお話がメイン。 陽子は王としてどのような国を創っていけばいいか悩み、 鈴と祥瓊、二人の人生は彼女らの成長と共に、本当にわたしたちに大切なことを教えてくれる。 「生きると...

上下巻読みました〜! ホントにこの作品はページをめくる手がとまらない!! 今回は景王になった陽子と二人の少女のお話がメイン。 陽子は王としてどのような国を創っていけばいいか悩み、 鈴と祥瓊、二人の人生は彼女らの成長と共に、本当にわたしたちに大切なことを教えてくれる。 「生きるということは、嬉しいこと半分、辛いこと半分のものなのですよ。人が幸せであるのは、その人が恵まれているからではなく、ただその人の心のありようが幸せだからなのです。苦痛を忘れる努力、幸せになろうとする努力、それだけが真に人を幸せにするのですよ。」 「しょせん人間なんて、自分一番、自分に甘い生き物だろ?その自分ですら好きになれない 人間を他人に好きになってもらおうなんて、ものすげー厚かましくないか?」 「本当に苦しかったらさ、人間ってのはそこから逃げ出すのに必死になるんだよ。それをする気になれないってことは、実は逃げ出したいほど苦しくはなかったんだよ。」 「人間って不幸の競争をしてしまうわね。誰かを哀れむと負けたような気がしてしまうの。自分が一番可哀そうだって思うのは、自分が一番幸せだって思うことと同じくらい気持ちのいいことなのかもしれない。自分を哀れんで、他人を恨んで、本当に一番やらなきゃならないことから逃げてしまう。」 「真実、相手に感謝し、心から尊敬の念を感じた時には、自然と頭が下がるものだ。礼とは心の中にあるものを表すもので、形によって心を量るためのものではないだろう。」 登場人物が多くて漢字が多くて… けど、みんなに読んで欲しいおススメの作品です^^

Posted byブクログ

2011/08/31

天命により慶の、景王となった陽子は民の実情を知るために街へ出た。目前で両親を殺され芳国公主の座を奪われた祥瓊は、父王の非道を知り自らを恥じていた。蓬莱から才国に流されて来た鈴は華軒に轢き殺された友・清秀の仇討を誓った。それぞれの苦難を抱いて三少女はやがて運命の邂逅の時を迎える――...

天命により慶の、景王となった陽子は民の実情を知るために街へ出た。目前で両親を殺され芳国公主の座を奪われた祥瓊は、父王の非道を知り自らを恥じていた。蓬莱から才国に流されて来た鈴は華軒に轢き殺された友・清秀の仇討を誓った。それぞれの苦難を抱いて三少女はやがて運命の邂逅の時を迎える――。

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