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の商品レビュー

3.6

84件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    26

  3. 3つ

    31

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2024/04/05

メルカトル鮎シリーズ5作目(登場してこないがシリーズっぽいのを含めると6作目)で長編でいくと館、孤島、京都、田舎の塔、閉鎖された村と設定が変えられている。 神話的傑作とは仰々しいが主人公の名前から何となくは察せられる部分はある。それにトリックが特殊というかアンフェアというか無理が...

メルカトル鮎シリーズ5作目(登場してこないがシリーズっぽいのを含めると6作目)で長編でいくと館、孤島、京都、田舎の塔、閉鎖された村と設定が変えられている。 神話的傑作とは仰々しいが主人公の名前から何となくは察せられる部分はある。それにトリックが特殊というかアンフェアというか無理があるので本格ミステリー愛好家からは忌避されそうな作品である。それでも個人的にこの作品を捨てがたいのはメルカトル鮎の存在。詳述は避けるがミステリー世界でのトリックスターとしては最高峰ではなかろうか。

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2024/03/03

地図にも載っておらず、大鏡が支配する歪な村で起こる連続殺人。そこに錬金術や五行思想と色々な要素が盛り込まれていて、ワクワクしながら読めた。 中盤までは少し冗長に感じたが、 そこは麻耶雄嵩。ラストにかけての怒涛の解決編に圧倒されました!! 「翼ある闇」や「夏冬」のような全てを無に返...

地図にも載っておらず、大鏡が支配する歪な村で起こる連続殺人。そこに錬金術や五行思想と色々な要素が盛り込まれていて、ワクワクしながら読めた。 中盤までは少し冗長に感じたが、 そこは麻耶雄嵩。ラストにかけての怒涛の解決編に圧倒されました!! 「翼ある闇」や「夏冬」のような全てを無に返す結末は、初見は開いた口が塞がりませんが、今はもう虜になってますw

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2023/10/10

どこか異国の地に迷い込んだようなそんな気持ちで読んだ。トリックも大胆ながら世界観が唯一無二な感じがした。

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2023/06/21
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またメルカトル鮎がメチャクチャ言ってる話かよ。 ブラフの推理の方が説得力あるの、笑っちゃう。 運営システムとして機能する神とか、それゆえ個性を剥ぎ取られた人間とかのテーマは結構おもしろく読めた。閉塞感のある村って独特の魅力がある。 大オチであろう叙述の云々が意味不明なのに何故これほど惹きつけられるのか。すごいな。謎の大群カラスなんだったんだよマジで。

Posted byブクログ

2022/11/20
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またとんでもないものを読んでしまった。 兄弟の名前から示唆されるところはぼんやり予想しつつ、しかし結末までページが少なくなっても全然全体図を掴めなくて、麻耶雄嵩すごいな…の一言。

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2022/10/15
  • ネタバレ

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麻耶雄嵩4作品目 隔離された村と外人、細かい時代は分からないが雰囲気は良かったと思う。 ■珂允・襾鈴・庚・櫻花 珂允と襾鈴が同一人物でおぉとなって、櫻花も同一人物で???となった。 どこまでが本当の話でどこまでが櫻花の妄想なのか分からなくなってしまった。 一気に話の時系列がごちゃごちゃになったが辻褄合ってるのかな?? 驚きはしたが、確認する気力はなくなってしまった。 ■村の絶対権力 色々な作品で小さな村の絶対権力者や謎の掟が出てくるけど、限られた世界だとその中のことが当たり前で常識になってしまう。 それは学校でも会社でも同じことだと思う。 外から見るとおかしなことがまかり通ってることはよくある。 村の人たちもそれを心の拠り所にしてるしてる側面もあるのかなぁ 見たくないものは大鏡様(野長瀬)のせいにしておけば自分達は責任をとらずに済む。 村人の罪も重いと思う メルカトルシリーズは初めて読みました。 本作は比較的理解しやすいみたいだけど、個人的には螢とから神様ゲームの方が好みでした。

Posted byブクログ

2022/10/15
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盲点を突くトリックってまさに色盲というところを指しているわけで、すでに書評や帯から実はいろいろとヒントが出ていたのだなと、読み終えてから感じた。 なにぶん長いので読むのが大変に感じてしまうかもしれないが、できることならまとめて読んだ方が話の筋は理解しやすくなると思う。 まあ自分はかなり細切れに長い期間かけてしまったけれど… 叙述トリックに近いものも入っていたり、村を支配する謎めいた信仰によって不思議な雰囲気が漂っていたりして、自分もその村の中にいるかのような空気を感じることができる。

Posted byブクログ

2022/01/07
  • ネタバレ

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正直に言うと、思ってたより普通。 「神話的最高傑作」とか言うんだし、一瞬理解不能になるようなものを期待していたのだが、残念ながら予想の範囲内。 叙述トリックが使われていると知っていたからか、櫻花は弟の名前が明記されないので怪しいとは思っていた。 が、おそらくこっちがメインであろう村の秘密、大鏡の正体には驚いた。 櫻花が履いていた汚れたズボン、カインの服の色などの伏線もあったし、独特の世界観やカタルシスはやはり一級品。 だが色々な書評サイトでも取り上げられていたが、アンフェアな記述もあり、さすがにそれはいただけない。 楽しみだっただけに少し残念。 (御簾を開けたら御座に鎮座するメルカトルっていうのは笑った)

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2021/11/21

神話的最高傑作…。なのだろうか? ある程度ミステリーを読み慣れてる人にはそこまでの強い衝撃はないように感じる。 むしろ色々とツッコミ所の多い作品だったかな。 よく知らない作家さんなら完全に呆れてしまう所だが、まぁ摩耶さんだからな~と妙に納得してしまうあたりはさすがと言うべきか...

神話的最高傑作…。なのだろうか? ある程度ミステリーを読み慣れてる人にはそこまでの強い衝撃はないように感じる。 むしろ色々とツッコミ所の多い作品だったかな。 よく知らない作家さんなら完全に呆れてしまう所だが、まぁ摩耶さんだからな~と妙に納得してしまうあたりはさすがと言うべきか…。

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2021/11/08

 あらすじ、本編、解説を読む限り、著者の他作品のキャラクターが登場しているようだが、未読でも遜色なく楽しめた。  主人公がようやく辿り着いた、隔離された名もなく地図にも載ってない村。 そこは大鏡という神が支配する閉鎖的な村だった。  村で起こる全てのことがどこか怪しく、村人の肚の...

 あらすじ、本編、解説を読む限り、著者の他作品のキャラクターが登場しているようだが、未読でも遜色なく楽しめた。  主人公がようやく辿り着いた、隔離された名もなく地図にも載ってない村。 そこは大鏡という神が支配する閉鎖的な村だった。  村で起こる全てのことがどこか怪しく、村人の肚の底も見えず不気味さを感じさせる。  村人全員に疑惑を感じ、孤独が際立つ状況での推理から雪崩れ込むように明らかになる事実まで、テンポよく読み進められる。  しかし最後4ページでの更なる事実は読み直した。 自分自身の中で読み積み上げてきた情報が、ダルマ落としのようにスコッと抜けたようだった。

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