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毒猿 の商品レビュー

4.2

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    1

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2016/12/22

シリーズ2作目。2作目はだいたいが前作より面白くないよなと思いながらも読み、中盤までは物足りなさを感じたが、後半から楽しくなってきた。 台湾で騒ぎを起こしていたヤクザと殺し屋が日本に来ており、それを台湾刑事が追う。台湾刑事と出会った主人公もその件に関わっていき、新宿でまた大事件と...

シリーズ2作目。2作目はだいたいが前作より面白くないよなと思いながらも読み、中盤までは物足りなさを感じたが、後半から楽しくなってきた。 台湾で騒ぎを起こしていたヤクザと殺し屋が日本に来ており、それを台湾刑事が追う。台湾刑事と出会った主人公もその件に関わっていき、新宿でまた大事件となっていく話。 「濃い新宿の空気」、「何かにすがりたい」、「新宿に暮らす頼りのない女性の感情」、「孤独な新宿」を感じる。 死地に赴く主人公の気持ちはよく分からず、もう少し心理描写的説明がほしかったな。いや、いくら説明してもらっても私には分からない世界なのだろうな。 【学】 元のレートを調べてみた1元が17円

Posted byブクログ

2016/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ第一作の前作を読んで、ハードボイルドって思ったよりソフトなのね~って思ったけど、今作は暴力シーン、惨殺シーンも多くて、イメージ通りのハードボイルド。 というのも、主人公である鮫島は今回脇役に徹していて、ストーリーの軸は3人の台湾人。 台湾の暗黒部分を牛耳る男。彼に雇われていたが手ひどく裏切られた殺し屋。若かりし頃殺し屋とは親友だった台湾警察の刑事。 殺されたくない男。復讐を遂げるためだけに生きている男。殺し屋を生きて逮捕したいと願う男。 日本のやくざでないのがミソ。 台湾のやくざが日本のやくざに匿われるのだけれども、日本のやくざは命のやり取りに対する覚悟がどうにも甘い。 技術より知力より情緒で動く日本のやくざたちは、手もなく殺し屋・毒猿の餌食になっていく。 鮫島は、たまたま知り合うことになった台湾の刑事とともに、事件を拡大させないために奔走する。 物語はその鮫島の視点と、毒猿によって事件に巻きこまれていく奈美の視点で書かれている。 毒猿がなにを考えているのかは最後まで明かされないが、それでも彼がどんな思いで復讐に向かっているか、淡々とした行動の奥にどれだけ熱い心を持っているかが痛いほど伝わってくる。 熱く交差する台湾の人たちの思いを知りながら行動する鮫島の、ひたむきで誠実な行動が読んでいて心地よい。 鮫島は危機に際して恐怖を感じることもなく前に進んでいくわけじゃあない。怖くて、動けなくなりそうで、そんな自分を鼓舞しながら前に踏み出そうとする。 ごく当たり前の感情を持ちながら新宿を舞台にした闇に飛び込んでいく。そこがいい。

Posted byブクログ

2015/11/22

毒猿と呼ばれる暗殺者の存在感が半端ない! 主人公よりも毒猿がどうなるのか? 気になった。 警察小説ですからかなり、ハードボイルドな展開です。

Posted byブクログ

2015/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大沢在昌による新宿鮫シリーズ第2弾。 台湾ヤクザの手足として働いていた殺人鬼、毒猿がその雇い主の裏切りにより愛人を殺されたことに逆上し、雇い主を殺そうと追い詰めようとする。一方、その雇い主は自らの命を守るために協力関係にある日本のヤクザを頼って日本に逃げていた。殺人鬼を追う台湾の警官、殺人鬼により引き起こされた殺人の捜査をする日本の警察などが入り乱れて物語は展開する。 中国残留孤児の問題やその子供たちが日本で馴染めずに苦労する、といった問題もからめ、特に東アジア情勢の課題をちりばめながらも新宿という限られたエリアで展開するストーリーは緊迫感に満ち、かつスピード感に溢れ、先が気になる展開とともに読む手を止まらなくさせる。 台湾人警官の郭さんも相当強いが、殺人鬼・毒猿が滅法強い。ところどころリアルすぎて気持ち悪くなるような描写も含め、鮫島が本当に追い詰めることができるのかと心配になる程だ。それでも、やはり単独行動をとらざるを得ない鮫島がある意味哀れだが、カッコよくもある。 課長の桃井もいい味を出していて、今後の作品での活躍に期待が持てる。

Posted byブクログ

2015/08/20

新宿鮫に劣らず面白い! しっかり展開していく上に緊迫感もある。 そして人物描写の上手さは相変わらずで、1人1人の魅力がたっぷり。特に郭と楊にはなぜか惹かれるものがある。 鮫島が脇役に回りつつ、それが功を奏しているのは間違いない。

Posted byブクログ

2015/02/02

久々に再読。 新宿鮫シリーズは出版されると同時に読んでいて、ワクワクしていたシリーズの1つでした。 また読みたいなぁ~と思っていたのが、このシリーズ2作目にあたる「毒猿」。 よかった~~!涙がでましたよん。 やっぱりこのシリーズの中では一番いいよなぁ。 歌舞伎町を舞台に中国マフィ...

久々に再読。 新宿鮫シリーズは出版されると同時に読んでいて、ワクワクしていたシリーズの1つでした。 また読みたいなぁ~と思っていたのが、このシリーズ2作目にあたる「毒猿」。 よかった~~!涙がでましたよん。 やっぱりこのシリーズの中では一番いいよなぁ。 歌舞伎町を舞台に中国マフィアなどを絡めた作品は、今でこそ馳星周が有名というか、そのノワールな世界を広めていますよね。 それはそれで馳氏の作品は好きです。現代的だしね。 でも、同じ土俵にたった作品ですが、大沢氏の世界には救いがあるんですよん。 読んだあとホっとするというか。 なにもハッピーエンドばかりがいいとは言いませんが、やっぱ最期には、この世はそう悪くないよ~という気持ちで終わりたいなぁ~と私は思うんです。 本書では復讐をするために台湾から乗り込んできた殺人マシーンならぬ殺し屋やそれを追ってきた台湾の特殊警官などなどが絡み合い、流れが早くスリリングな仕上がりになっています。 ラストはウルルンもの!! シリーズですが、1作目を読まなくても大丈夫ですよん。本書はオススメ!

Posted byブクログ

2014/06/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

常設賭場摘発のために監視されたマンション。背景に見える、台湾やくざ。そんな折、新宿署刑事・鮫島は、台湾から潜入してきた「毒猿」と呼ばれる殺し屋の存在を知る。 毒猿の目的は、その標的は・・・鮫島が挑む。 「新宿鮫」シリーズ第二弾。 ミステリー、それでいてハードボイルド! 毒猿の正体はあっさりと見抜けてしまうものの、スピード感があって楽しめる。 台湾から来た刑事・郭、台湾マフィアのボス葉威、そして毒猿。それぞれに敵対する三人に鮫島が加わり、スリリングな戦いが始まる。ラストの戦闘シーンは迫力です。

Posted byブクログ

2014/01/15

再読。 新宿鮫シリーズ第2弾。シリーズ最高傑作とも言われる作品。 台湾から来た殺し屋「毒猿」と郭刑事、毒猿に魅せられた奈美の織り成す物語。鮫島はむしろ脇役。 毒猿も郭も鮫島も、鮫島の上司の桃井も格好良過ぎて切ない。 (図書館)

Posted byブクログ

2013/07/09

二つの話が同じ時系列で進む。 交互だと読みずらいものが多いのだけど(たぶん、自分の好みではないだけ) そんな読みずらさもなく(きっと、すきな系統だからだろうな)よかった。 二つの話が一つにつながった後は、一気に読み終わった。 好きな本は疲れることなく読めるのでよい。 次もよむぞ...

二つの話が同じ時系列で進む。 交互だと読みずらいものが多いのだけど(たぶん、自分の好みではないだけ) そんな読みずらさもなく(きっと、すきな系統だからだろうな)よかった。 二つの話が一つにつながった後は、一気に読み終わった。 好きな本は疲れることなく読めるのでよい。 次もよむぞ!

Posted byブクログ

2013/05/07

雰囲気が流石に古臭いがそれがまたバブルの頃っぽい雰囲気を感じさせて東京の裏のドロっとした感じを味わえてよい。面白かった。

Posted byブクログ