竜馬がゆく 新装版(六) の商品レビュー
勝失脚し、後任に勝の政敵である小栗忠順、栗本鋤雲ら。小栗忠順は勝失脚後、軍艦奉行になり、なったと同時に勝の嫌う特定外国(この場合はフランス)と手を握る。竜馬、薩摩に入る。薩摩は当時、他藩のものを受け付けない秘密国家のようなものであったが、(よそ者は関所で斬殺された)西郷と共に薩摩...
勝失脚し、後任に勝の政敵である小栗忠順、栗本鋤雲ら。小栗忠順は勝失脚後、軍艦奉行になり、なったと同時に勝の嫌う特定外国(この場合はフランス)と手を握る。竜馬、薩摩に入る。薩摩は当時、他藩のものを受け付けない秘密国家のようなものであったが、(よそ者は関所で斬殺された)西郷と共に薩摩に入る竜馬。もっとも全てのよそ者が殺されたわけではないが、幕府の放った密偵などは帰ってこなかった、という。薩摩で西郷、大久保だけでなく大山巌や東郷平八郎(ともに日露戦争の英雄)とも会う竜馬。竜馬、薩長同盟のアイデアを西郷に打診。竜馬、長崎の亀山で「亀山社中」をつくる。長州人を口説くため大宰府にいる三条実美ら五卿をまず口説こうとする竜馬。幕府の長州再征の背景にはフランス公使レオン・ロッシュがいる。竜馬、桂小五郎に再会。中岡慎太郎が西郷を説得して長州に来させ薩長同盟を結ぼうとするも西郷、ドタキャン。伊藤博文、井上馨、登場。二人はグラバーという外人からゲベール銃より高性能なミニエー銃の話を聞きミニエー銃4300挺、ゲベール銃3000挺購入。軍艦も購入、39000両。竜馬、高杉晋作と会う。薩長連合のための桂小五郎と西郷隆盛の会談、まとまらず。竜馬、西郷の非を責め、西郷謝る。薩長同盟成立。竜馬、寺田屋にいたところ襲撃される。寺田屋襲撃をなんとか逃げ延びる。竜馬、おりょうと薩摩に新婚旅行に行く。竜馬、高杉晋作と組み長州側で幕軍と戦う。
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かの薩長同盟の成立、寺田屋からの逃亡劇に、新婚旅行、そして第二次長州征伐への亀山社中(海援隊)の参戦と、内容てんこ盛りで、ここぞとばかりに竜馬が暴れまくりの1冊。 これまでの経験や人脈、ときの運といったものが紙一重でつながり、幕末の日本を大きく変えていく。 教科書や大河ドラ...
かの薩長同盟の成立、寺田屋からの逃亡劇に、新婚旅行、そして第二次長州征伐への亀山社中(海援隊)の参戦と、内容てんこ盛りで、ここぞとばかりに竜馬が暴れまくりの1冊。 これまでの経験や人脈、ときの運といったものが紙一重でつながり、幕末の日本を大きく変えていく。 教科書や大河ドラマなどで触れられているような エピソードも多く、小説ゆえに事実とは異なる ところがあるとしても、話の展開には手に汗にぎるものがありました。
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龍馬率いる亀山社中の活躍や、薩長連合の成立。その後に伏見寺田屋で龍馬が襲われるも、何とか生き延びたりとかなり目まぐるしい局面。束の間のおりょうとの薩摩行きも息抜き的に良かったかな。第二次長征とそこで行われる海戦も興奮しました。幕府の衰退、時代の大きな変化が正に起こっている事が感じ...
龍馬率いる亀山社中の活躍や、薩長連合の成立。その後に伏見寺田屋で龍馬が襲われるも、何とか生き延びたりとかなり目まぐるしい局面。束の間のおりょうとの薩摩行きも息抜き的に良かったかな。第二次長征とそこで行われる海戦も興奮しました。幕府の衰退、時代の大きな変化が正に起こっている事が感じられ、色々考えさせられ大変面白かったです。
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ついに薩長同盟が成った。 日本というひとつの国を作るという竜馬の構想がまた一歩着実に進んだ。 おりょうへの言葉も良かった。
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薩長同盟、めちゃくちゃ大きいことなのに、それまでとあまり温度変えずに描いていて、すごい!熱すぎたら、その分あとが冷めてしまうから、スキルが必要ですよぅ!さすが、司馬さん!
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▼山場です。薩長同盟締結~寺田屋で大捕物間一髪~海援隊始動~第二次長州征伐に参加、幕府海軍に連戦連勝。 ▼この巻のためにここまでがあったと言っても過言ではない、まさ竜馬大活躍、日本史のど真ん中に登場です。講談を読むような司馬節、面目躍如の大活躍、文句なしのわくわくどきどき痛快英...
▼山場です。薩長同盟締結~寺田屋で大捕物間一髪~海援隊始動~第二次長州征伐に参加、幕府海軍に連戦連勝。 ▼この巻のためにここまでがあったと言っても過言ではない、まさ竜馬大活躍、日本史のど真ん中に登場です。講談を読むような司馬節、面目躍如の大活躍、文句なしのわくわくどきどき痛快英雄譚の回です。 ▼一方で高杉晋作が突如として主役かの如き扱いで躍動します。このあたり、「世に棲む日々」と「竜馬がゆく」の豪華コラボを見ている感で、なんというかすごく豊穣な気がします。
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悲しい話が多いので★4つです。。 寺田屋で竜馬が怪我をしたのは知らなかったです。 ワイル・ウエフ号の話は切ないです。
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「人の一生というのは、たかだか五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」 202...
「人の一生というのは、たかだか五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」 2020/2/6読了(再読) 学生時代から十数年振りに読んで、改めて日本人たるもの、一度は読むべき小説だと思った。文庫本8巻の大長編は名場面、名台詞も多いのだが、、竜馬がその人生観・死生観を語った台詞を採り上げてみた。
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薩長連合を考えたときに、おなじ尊王主義の両藩がいがみあっているのはおかしい。考えが同じなら一つになるべきではないか、と思い、その方角から手を握らせようとした。観念や思想から入った。ところが竜馬は、利害関係から入っていく。薩長の実情をよく見て、利害が一致するところはないかと見た。 ...
薩長連合を考えたときに、おなじ尊王主義の両藩がいがみあっているのはおかしい。考えが同じなら一つになるべきではないか、と思い、その方角から手を握らせようとした。観念や思想から入った。ところが竜馬は、利害関係から入っていく。薩長の実情をよく見て、利害が一致するところはないかと見た。 「長州が可哀そうではないか」この一言で、この夜を境に倒幕段階に入った。事の成るならぬは、それをいう人間による
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薩長同盟を達成した回。そしておりょうと結婚し、日本初の新婚旅行に行く回でもある。 ついに龍馬が行くも佳境に入ってきた。 作者の「事の成る成らぬは、それを言う人間による」という言葉。イチローも言っていたなぁ。 これからこっそり自分も使おう。。。
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