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竜馬がゆく 新装版(五) の商品レビュー

4.3

154件のお客様レビュー

  1. 5つ

    64

  2. 4つ

    56

  3. 3つ

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2011/04/04

「幕末には、竜馬をはじめ、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允(桂小五郎)など、雲のごとく人物が出たが、かれらは革命期以外の時代に出ても使いみちのある男どもだが、高杉晋作は、革命以外には使いみちがないほどの天才であった。 もし平和な時代に高杉がうまれていれば、飲んだくれの蕩児として近親...

「幕末には、竜馬をはじめ、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允(桂小五郎)など、雲のごとく人物が出たが、かれらは革命期以外の時代に出ても使いみちのある男どもだが、高杉晋作は、革命以外には使いみちがないほどの天才であった。 もし平和な時代に高杉がうまれていれば、飲んだくれの蕩児として近親縁者の厄介者になったまま、世を終えたかもしれない。 (・・・) この天才肌の男はつねにカンで行動し、そのカンは余人からは奇異にみえるが、つねにはずれたことがない。理屈は、行動しつつ、あるいは行動したあとで考えるのだ。」 「何をじゃねえ、国のことをさ。おれは幕吏だ、お前さんのような自由の境涯じゃない。書斎で咆えているだけのことだ。おれをありがてえと思うなら、おれが付けてやったその背中の翼で力いっぱい天空を飛翔しな。」 「心づくしという言葉ある。茶道のことばである。『人をもてなす心のはたらき』という意味であろう。茶の素養のないはずの西郷は、安土桃山時代の大茶人の逸話にも出てきそうな茶のこころをもっていた。」

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2018/07/02

2010/02/08読了 池田屋の変(ちなみに現在はパチンコ屋さんですってよ)、禁門の変と、事件が多発。 竜馬の私塾も消えてしまったり、いろいろと酷い。世間は無常である。 歴史が回転する。 いろんな人が出てきましたし、西郷さんや新撰組も出てきた。 そしてお竜と共寝したり、おたづ...

2010/02/08読了 池田屋の変(ちなみに現在はパチンコ屋さんですってよ)、禁門の変と、事件が多発。 竜馬の私塾も消えてしまったり、いろいろと酷い。世間は無常である。 歴史が回転する。 いろんな人が出てきましたし、西郷さんや新撰組も出てきた。 そしてお竜と共寝したり、おたづさんが追いかけてきたり… 別の意味で竜馬、かなり苦しい。

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2011/06/04

本巻ではいよいよ薩摩藩と長州藩が幕末の世に台頭してくる様子を龍馬と絡めて描かれている。 薩長同盟という龍馬の一大事業の始まりである。 両藩をそれぞれの歴史的成り立ちから気質まで深く掘り下げて描かれており、二大倒幕雄藩をよく理解出来た。両藩の藩論は、司馬先生によると、 ・薩摩は現実...

本巻ではいよいよ薩摩藩と長州藩が幕末の世に台頭してくる様子を龍馬と絡めて描かれている。 薩長同盟という龍馬の一大事業の始まりである。 両藩をそれぞれの歴史的成り立ちから気質まで深く掘り下げて描かれており、二大倒幕雄藩をよく理解出来た。両藩の藩論は、司馬先生によると、 ・薩摩は現実主義、外交感覚卓絶、沈黙の巨人、一藩統制主義で全て組織全体で動く ・長州は観念主義、理屈家、個人プレイが多い とのこと。今でもTV番組「ケンミンショー」等で県民性が話題になることが多いが、それと同じで面白い。龍馬はそんなカラーの全く異なるアクの強い両藩を繋ぎ合わせようとするのだから、随分苦労したことだろう。 また、薩長同盟とは直接関係ないが、水戸藩の余談が笑えた。 「水戸藩がもっとも早く勤王を唱え、諸藩の志士は水戸をもって勤王の本山と仰いだものだが、その水戸人が議論と藩内闘争に明け暮れているうちに明治維新に参加出来ず、議論嫌いで統制主義の薩摩人が維新を起こした、というのは幕末の皮肉といっていい」 →水戸藩の皇国史観は徳川光圀が「大日本史」編纂によりはじまったものである。私は今まで、「水戸藩と言えば徳川御三家の一つであるのに、なぜ倒幕につながった勤王を唱えるようになったのか」が不思議で仕方がなかったが、本書を読み、決して勤王=倒幕ではないこと、水戸藩内で意見対立を経ていたため明治維新には参加できなかったこと、などが理解できた。 今回も、本書における琴線に触れた龍馬の発言をひとつ紹介したい。 「さっさと分配するこった。なるほど浪人会社を起こすには金が頼りだが、金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは評判の有るところに自然と集まってくるさ。そういう不思議なものが、会社(カンパニー)というものだ。五百両ばかりの金に目が眩んで天下が取れるか」 神戸軍艦操練所解散後、内務関係整理を担当していた陸奥陽之助に語ったもの。陸奥は解散後の資金にしようと提案したものの、龍馬は「一部の人間で独り占めはできない」と拒否する。龍馬は目先の金よりも人の評判を重んじたことになる。龍馬らしい、視野の広さが伺える。

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2011/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この巻は、長州関連の話題が前半、後半は竜馬と西郷隆盛とのことになる。ほぼ歴史の説明のような内容ですが、当時の長州藩の事情と、西郷隆盛の人となりがよく説明されている。 注目名内容としては、勝海舟の目の付け所が尋常でない点。この当時の名だたる人物を見出しているのは、勝海舟が一番であったろう。維新後、徳川政府として静岡に行かないで、薩長連合に加わり新政府要人としていたら、また別の歴史ができていたかもしれない。

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2011/02/09

池田屋ノ変、蛤御門の変、勤王志士たちが志なかばで倒れてゆきます。そして、第一次長州征伐。薩摩は幕府と組み、長州を中央jから退けます。長州は朝敵となってしまいます。各藩も勤王志士たちも粛清を始めます。 蛤御門の変に参加した者、逃げ込んだ者、神戸軍艦操練所も標的とされ、勝海舟は更迭、...

池田屋ノ変、蛤御門の変、勤王志士たちが志なかばで倒れてゆきます。そして、第一次長州征伐。薩摩は幕府と組み、長州を中央jから退けます。長州は朝敵となってしまいます。各藩も勤王志士たちも粛清を始めます。 蛤御門の変に参加した者、逃げ込んだ者、神戸軍艦操練所も標的とされ、勝海舟は更迭、操練所は解散となります。激動が始まる巻となっています。

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2011/01/26

2011年11冊目。 竜馬初めての挫折、 新たな野望、 そして西郷隆盛との出会い。 6巻が楽しみ・・・

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2010/12/27

お竜の風変わりな性格、お登勢の押しに弱い性格、竜馬の変に優しい性格がよく表れている、菊の枕の話はこの巻。お竜とお登勢の掛け合いが面白い。

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2011/12/30

購入者:櫻井 高杉晋作の登場~池田屋の変~蛤御門の変~西郷隆盛との出会い~海軍操練所解散まで描かれています。 現在、池田屋の変の跡地には居酒屋さんがあります。機会があれば行きたいですが、なんか複雑な気持ちになると思います。 印象に残った言葉 「漢(おとこ)は愛嬌こそ大事。大事を成...

購入者:櫻井 高杉晋作の登場~池田屋の変~蛤御門の変~西郷隆盛との出会い~海軍操練所解散まで描かれています。 現在、池田屋の変の跡地には居酒屋さんがあります。機会があれば行きたいですが、なんか複雑な気持ちになると思います。 印象に残った言葉 「漢(おとこ)は愛嬌こそ大事。大事を成すには万人がその愛嬌に慕い寄り、いつのまにか人を動かし世を動かす」※西郷隆盛の哲学では、愛嬌とは女の愛嬌ではなく、無欲と至誠からにじみ出る分泌液だ。 丸橋(2011.12)

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2010/11/28

高杉晋作について(27ページ) ****** 高杉は、革命家としての天才は、おそらく幕末随一であったであろう。 幕末には、竜馬をはじめ、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允(桂小五郎)など、雲のごとく人物が出たが、かれらは革命期以外の時代に出ても使いみちのある男どもだが、高杉晋作は、...

高杉晋作について(27ページ) ****** 高杉は、革命家としての天才は、おそらく幕末随一であったであろう。 幕末には、竜馬をはじめ、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允(桂小五郎)など、雲のごとく人物が出たが、かれらは革命期以外の時代に出ても使いみちのある男どもだが、高杉晋作は、革命以外には使いみちがないほどの天才であった。 もし平和な時代に高杉がうまれていれば、飲んだくれの蕩児として近親縁者の厄介者になったまま、世を終えたかもしれない。 ****** 歴史観 ****** 歴史とはときにこういういたずら悪魔に動かされることがあるらしい。 ****** 武家と公家の関係について ***** 皮肉なものだ。朝廷と天皇への恋で死にぐるいしそうになっている長州を、天皇はきらわれた。 古来、武家と公家の関係は、源頼朝このかた、男性と女性の関係である。双方の心理もそのとおりであった。天皇は、恋で狂い死にしそうになっている長州男子の深情けを、うとましく思うばかりか、憎みはじめられたのであろう。 ***** 勝海舟について ****** とにかく、勝には、要請のにおいがする。そのいたずらっぽさ、底知れぬ智恵、幕臣という立場を超越しているその発想力、しかも時流のわきにいながら、神だけが知っているはずの時流の転轍機がどこにあるかを知っている。さらに竜馬と西郷という転轍手を発見し、さりげなく会わせようとするあたり、この男の存在は、神が日本の幕末の混乱をあわれんで派遣したいっぴきの妖精としかおもえない。 ****** 竜馬と勝海舟について ***** 有史以来、これほどの師匠をもった者があるか、と思った。 信頼について ***** 金よりも大事なものに評判というものがある。世間では大仕事をなsのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然とあつまってくるさ。

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2010/10/17

竜馬というより、幕末という時代を主役に据えている印象が強く、その維新史の面白さが存分に味わえる巻。 池田屋の変、蛤御門ノ変、長州や薩摩の動向、新撰組、高杉晋作、来島又兵衛、勝海舟、そして西郷隆盛。維新の歴史がいよいよ本格的になり、いよいよ幕末の英雄たちが顔を揃え、歴史が動き出す瞬...

竜馬というより、幕末という時代を主役に据えている印象が強く、その維新史の面白さが存分に味わえる巻。 池田屋の変、蛤御門ノ変、長州や薩摩の動向、新撰組、高杉晋作、来島又兵衛、勝海舟、そして西郷隆盛。維新の歴史がいよいよ本格的になり、いよいよ幕末の英雄たちが顔を揃え、歴史が動き出す瞬間が垣間見たってかんじでおもしろかった。

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